猫を撃退する2つの方法と正しい認識

猫を撃退する2つの方法と正しい認識

猫を撃退!と聞くと少しかわいそうな気もしますが、飼い猫か野良猫なのかわからない近隣の猫に困っている方もいらっしゃるかと思います。庭を荒らされたり、車を傷つけられたり、敷地内がトイレスポットになってしまっていたりと、本当に毎日ため息が出てしまいますよね。この記事では、猫を撃退する上での予備知識や、実践しやすい猫の撃退方法をご紹介していきます。

①侵入を防いで猫を撃退する

網の前の猫

自分の縄張りと認識した場所に対する猫のしつこさは尋常ではありません。猫を撃退する方法として、物理的なものと、習性を生かして学ばせるものの2つがあります。

猫よけネットを利用する

侵入を防ぐのは、市販の猫よけネット等を使用して猫を撃退する方法です。それほど高価な物ではなく、100円ショップで販売されている商品もあります。広範囲をガードできるので大変便利です。

猫よけネットは正しく使用することにより、猫を撃退する効果がありますが、固定している部分が緩むと、隙間から侵入されてしいます。次に紹介する、嫌な場所だと猫に学ばせる撃退方法と併用する事をおすすめします。

②嫌いなもので猫を撃退する

くしゃみをする猫

猫の学習能力を生かして、この場所は嫌な場所だと記憶してもらいましょう。
迷惑な猫をしつけで撃退するのです。猫の嫌いな匂い、音、感触など、比較的簡単に行える猫の撃退方法をご紹介します。

  • 粉コーヒー、インスタントコーヒー:猫がよく居る場所に香りがするように散布
  • 木酢液や竹酢液:猫がよく来る所にまいておく
  • 香りの強いハーブ:植木などを植える
  • 両面テープ・ガムテープ:猫が踏むように貼り付ける
  • 障害物・見慣れないもの:配置を変えたり侵入経路を塞ぐようにする
  • 猫よけの超音波が出る装置を購入する

①コーヒーのカス

コーヒーを淹れた後のカス、またはインスタントコーヒーを散布する。雨が降って流れてしまったり、匂いが消えたりすると効果は無くなるので、こまめな散布が必要です。

②木酢液や竹酢液

園芸用の肥料として販売されています。原液を薄めたものを猫がよく来る場所に散布する、または布などに染み込ませて置いておきます。時間と共に匂いは薄くなるので、猫に嫌だという記憶が残るまで気長に繰り返し続けましょう。

③香りの強いハーブ

  • タンジー
  • ヘンルーダ
  • ユーカリ
  • ペパーミント
  • ローズマリー等

猫が嫌いな香りのハーブを猫がよく来る場所に植える、または鉢植えを置く。
育てるのが少し大変ですが、見た目にも可愛らしいので、ガーデニングが趣味の方には特にお勧めします。

④両面テープやガムテープ

猫のよく来る場所に猫が踏むように設置する。肉球への不快感から、猫よけにつながります。粘着力が無くなるので頻繁に替えなくてはいけません。

⑤障害物や見慣れないものを置く

猫はいつも通りのいつもの場所以外では落ち着きがなくなります。少し見慣れないものが置かれているだけで不安になります。

猫の通り道が確認できている場合、鉢植等の障害物を置き、通りにくくしてみましょう。通りづらく、歩きにくいだけで、猫が来なくなったケースもあります。こまめに庭の配置換えをすると、猫は不安になり撃退につながります。

上記の方法は、頻繁に散布が必要であったり、設置をし直さなければいけなかったりと、少し手間がかかる方法です。しかも猫が慣れてしまうと効果がなくなってしまう事もあります。

⑥猫が嫌いな音を出す

一番確実に近い方法が、猫が嫌いな超音波によって撃退する商品が販売されています。少しお金はかかってしまいますが、1万円弱で販売している物が多いので、1日でも早く猫を撃退されたい方は検討してみて下さい。

猫の撃退方法で間違った認識

猫よけのペットボトル

猫は習性で毎日来てしまうだけなので悪気はありません。猫の生命を脅かす撃退方法や、環境に悪い薬品等は使用しない様にしましょう。

水入りペットボトルは効果なし

一般的にとても有名な猫の撃退方法で、水を入れたペットボトルを猫の通り道に置く方法があります。みなさん、一度は目にされたことがありますよね。実はこの猫の撃退方法、まったく効果がないのです。

逆に炎天下の日には、火災の原因になる可能性があるので、もし実践されているご家庭があれば撤去をお勧めいたします。

薬品の散布はご近所の迷惑になるのでNG!

また、クレゾールなどの薬品、漂白剤や灯油等も、猫がにおいを嫌がり、撃退につながりますが、人間でもきついと感じる量を散布しなければいけませんので、近隣の迷惑にもなりますし、環境にも悪いのでお勧めできません。

猫を撃退するために 習性を知る

屋根の上の猫

①猫の行動範囲を知る

ある一定の場所で毎日食べ物を得ることができる猫は、意外と行動範囲が狭く、50メートルから100メートルの間で生活をしています。

飼い猫でも外飼いの猫、また野良猫の場合は、同じ人からエサをもらったり、毎日同じ飲食店のゴミ等を食べたりしている猫は、行動範囲が狭いのです。その狭い行動範囲の中に、食事をとる場所以外に寝床やトイレの位置をしっかり決めています。この行動範囲が俗に言う縄張りになります。

猫が頻繁に家の敷地内に入ってくる、なんとか猫を撃退したいと思われている方は、ご自宅が猫の縄張りの範囲内にあると考えられます。猫は場所や自分の匂いに対する執着が非常に強く、他の動物よりも縄張り意識が高いといわれています。ですので、猫を撃退するのに苦労される方が多いのです。

②猫がよく寝床にする場所を知る

基本的には人目にあまりつかず、人が生活するスペースの中に寝床を選んでいる猫が多いです。

  • 古い家の軒下
  • 川の橋の下
  • あまり使用されていない物置など

上記の寝床から日に数回、縄張りを見守るためにあちこち歩き回り、トイレに適している場所を選びます。

猫を撃退したい方の中で、このトイレ問題に頭をかかえている方が多いと思います。どちらかと言うと硬いコンクリートよりも、柔らかい土の上がトイレとして好まれてしまう傾向が強いため、民家の庭をトイレとして選んでしまうことが多いのです。

猫の撃退に関するまとめ

植木鉢と猫

猫のトイレなど一度被害にあってしまうと、撃退に長い時間と根気が必要になります。どうしても撃退できない場合、保健所に相談すると対応してくれるケースもあるので頼ってみましょう。ただし、勝手に猫を捕まえて「処分」を頼んでも対応してもらえません。動物愛護の観点から、地域猫の活動をしている団体に相談するのもよいです。

また、猫を外で飼われている方、ご自宅の猫がご近所に迷惑をかけてはいませんか?ご自身の猫が日頃どんな生活をしているのか把握し、少しでも心当たりがあれば家の中で飼う事を検討してみてください。

投稿者

30代 女性 匿名

我が家の猫が野良猫に怯えるので、センサー付きの散水器を取り付けました。
侵入した野良猫がビショ濡れになるように大量の水を放水出来るようにしたところ、最初のうちは頻繁に作動していましたが、今では侵入が激減したため、あまり作動していません。

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