毛の長い猫は暑がり?5つの暑さ対策をしてあげよう

毛の長い猫は暑がり?5つの暑さ対策をしてあげよう

毛の長い「長毛種」の猫は短毛種の猫よりも暑さに弱いと言われており、夏場の暑さ対策も念入りしておくことがおすすめです。そこで今回は長毛種の暑さ対策などをも含めてご紹介させていただきます。

SupervisorImage

記事の監修

北里大学獣医学科卒業。埼玉県内の動物病院で勤務医をしながら教育・研究にも携わっており、大学では『伴侶動物の鉄代謝』をテーマに研究しています。『猫は小さな犬ではない』という格言のもと、何よりも猫ちゃんの健康と福祉の向上を一番に考え、日々の診療に励んでおります。

長毛種の猫は暑さに弱い?

眠そうな顔をしているヒマラヤン

猫の先祖は砂漠に生息していたため、本来であれば暑さに強いことが特性です。しかし、毛の長い「長毛種」の猫はそうでもなく、暑さが苦手な場合が多いです。

具体的にはメインクーンやラグドール、サイベリアン、ノルウェージャンフォレストキャットなどの猫種があげられます。これらの猫種は長毛種ということや、原産国が寒い国ということもあり暑さに弱いのが特徴です。

筆者の猫も長毛種ですが、1匹は暑さに弱く夏場の温度調節に気をつけなくては熱中症になってしまうので対策には特に気をつけています。

長毛種の猫にしてあげられる暑さ対策は?

ソファーで眠っているメインクーン

では、長毛種の猫にしてあげられる暑さ対策は、どのようなことをしてあげれば良いのでしょうか。対策方法をご紹介したいと思います。

1.エアコンなどで温度調節

くつろぎながら上を見るノルウェージャンフォレストキャット

夏場に一番温度調節をしやすいのが、エアコンなどの冷房器具を使っての管理です。猫は暑がりでもありますが、温度設定を下げすぎても体調を崩してしまいますから、飼い主さんが中心ではなく猫を中心に「26〜28度程度」に温度調節をしてあげるようにしましょう。

また、扇風機は直接風が当たると嫌がってしまう猫もいますから、空気の循環程度に遠めから使用するのがおすすめです。またエアコンは外出時に切ってしまいがちですが、締め切った室内では高温になってしまうのでエアコンはつけっぱなしにするようにしてください。

切ってしまうと熱中症になってしまう可能性もありますので気をつけてくださいね。

2.ひんやりマットなどで温度調節

野流  4.5kg

野流 / ♂ / 1歳 / 雑種(ミックス) / 4.5kg

猫が座ったり寝たりするだけで快適に過ごすことができるのが「ひんやりマット」です。ひんやりマットは敷くだけで猫も涼むことができるので、夏場のお気に入りの場所になってくれること間違い無しですよ。ひんやりマットはペット用のものがペットショップなどで販売されていますので、準備してあげてください。

3.サマーカットもおすすめ

サロンでサマーカットをしている猫

トリミングサロンによるサマーカットは犬の印象が強いですが、猫も暑さ対策としてカットすることもあります。エアコンなどでの温度調節を嫌う猫の場合は、熱中症予防のためにもサマーカットを検討するのもおすすめです。

4.飲み水をたくさん用意しておく

白い器で水を飲む猫

猫も暑いと夏場は水をよく飲みます。祖先が本来砂漠で暮らしていたことからあまり水を飲む習慣がないと言われていますが、飼い猫となれば水もよく飲みます。夏場に脱水状態にならないためにも「新鮮な水」を準備し、「複数か所に設置してあげる」ことがおすすめです。

5.涼しい場所を開放しておく

ドアから移動する猫

猫は自分が暑いと涼しい場所を探す習性があります。それを利用し、夏場に涼しい場所であるトイレやタイルのある玄関などを開放してあげるようにしましょう。いつも同じ部屋で過ごさせるのではなく、猫が涼しい場に自由に行き来できるように部屋を開放してあげましょう。

まとめ

お腹を出して仰向けに寝転ぶラグドール

メインクーンやラグドール、サイベリアン、ノルウェージャンフォレストキャットなどの長毛種の猫や原産国が寒い国だと暑さに弱い傾向にあります。そのようなときは熱中症や暑さからの脱水になってしまわないようにするためにも、特に夏場には暑さ対策をきちんとしてあげるようにしてくださいね。

スポンサーリンク