猫の保険とは?
人間は病院に行った時、保険証を提示すると自動的に保険が適用されます。人間が入っている保険は、公的保険と呼ばれるもので、国民ほぼ全員が加入しています。
猫には公的保険が存在しないので、民間の保険会社に加入する必要があります。猫だけではなく、犬、うさぎのような家庭で飼育される動物が入る、「ペット保険」として販売されています。
ペット保険の補償内容
猫の保険の補償内容は、病気で治療した場合の、通院・入院にかかった費用などがあります。病気が深刻で、手術になってしまった場合にも適用されます。
保険会社によって、病気になってかかった費用の50%~90%程の負担がしてもらえます。
補償外になってしまう場合
避妊・去勢手術、予防接種などは対象外です。猫の健康のための定期検診なども適用外になります。妊娠・出産に伴う費用も対象外になってしまいます。出産の時に、何かしら治療が必要になっても補償されない場合が多いです。
獣医師から処方されたものでも、健康維持のためのサプリメントやフードも対象外です。
ペット保険の加入状況
現在、ペット保険に加入している飼い主さんは、全体の5%程度だそうです。我が家では、今まで4匹の猫を飼ってきましたが、3匹は保険に入っていませんでした。
入院期間が長くなった時は、10万円以上の費用がかかった事もあります。猫の保険に入っておけば、3万円程度になったのに…と後悔しています。
猫の保険に入る時の注意点
家の猫ちゃんを保険に加入させる時には、色々な注意点があります。条件によっては、加入できなかったり、保険金が支払われない場合もあります。
猫の年齢によって入れない場合がある
猫は高齢になると、色々な病気にかかるようになります。病気が増えてきたからと、猫の保険に入ろうとしても、家の猫ちゃんが高齢だと入る事ができない場合が多いでしょう。
何歳までの猫が加入できるかは、保険会社によってだいぶ異なります。7歳ぐらいまでの場合が多いですが、11歳、12歳でも入れる場合もあります。
加入する時には年齢に上限がありますが、一度入ってしまうと、猫ちゃんが生きている限りは補償してもらえるという保険会社が多いです。
年齢によって保険料が変わる
猫が年を取って、病気にかかりやすい年齢になってしまうと、保険料が高くなってしまいます。3歳の猫ちゃんと、12歳の猫ちゃんだったら、12歳の子のほうが様々な病気のリスクを抱えています。保険会社は猫の年齢によって、保険料を設定しています。
新規で保険に入る場合、猫ちゃんの年齢が高いほど、保険料が高くなります。猫はまだ赤ちゃんのうちから、どんな病気にかかるかわかりません。なるべく早い時期に保険に入って、猫の健康を守ってあげたいものです。
補償の上限額がある
多くの保険会社では、補償の上限額を設定しています。通院の場合、1日1万円、といった内容です。また、年間の上限額が設定されている場合も多いです。
年間の上限回数が設定されている場合もあるので、注意が必要です。
野良猫は保険に入れる?
急に生まれたばかりの猫をもらったり、野良猫を保護する事になった場合、正確な年齢がわからない場合が多いでしょう。その場合、ペット保険には入れないのでしょうか?
実は、野良猫や保護猫でも、入れる保険があります!年齢は獣医師の推定で構わないようです。健康状況の深刻などが必要な場合もあります。
野良猫を拾った場合、既に感染症にかかっていたり、ウィルスを持っている場合があります。また、深刻な病状になっているかもしれません。このような場合、保険会社から加入を断られてしまう場合があります。
でも、野良猫の里親になろうと思っても、野良猫だと病院代が高くて払えない…そう思って猫を飼う事を諦めていた猫好きさんは、野良猫でも保険に入れる事を覚えておいてください。
ただし、野良猫が入れる保険会社は、かなり数が限られています。
補償割合によって保険料が変わる
補償が手厚いほど、保険料は高くなってしまいます。保険会社が50%の場合と、70%の場合では、同じ保険会社では70%の補償の場合のほうが保険料は高くなります。
告知義務に気をつける
猫が保険に加入する場合、今までどんな病気にかかってきたのか、保険会社に伝える必要があります。
病気にかかったけど、もう治ったし…と思って保険会社に伝えない場合、関連した病気を発症した時に保険金が支払われない場合があります。家の猫ちゃんの健康状態は、背鋭角に保険会社に伝えてください!
保険金はいつ支払われるの?
猫の治療が終わって、窓口で支払いをしようとすると、思っていたよりも高額になっている…そんな場合がよくあるかもしれません。保険金がすぐ支払われる場合と、その場でいったん自己負担しなければいけない場合があります。
保険会社と提携した動物病院の場合
動物病院の多くは、どこかのペット保険の会社と提携しています。保険会社と提携した動物病院の場合、会計の際に保険証を提示する事で、すぐに保険が適用されます。医療費は保険会社が補償している割合を引いた金額になります。
保険会社と提携していない動物病院の場合
かかりつけの動物病院が、保険会社と提携していない場合も多いでしょう。その場合、いったん医療費は全額支払いします。明細を保険会社に送付する事で、保険金が後日支払われます。
目安としては、30日前後で保険金が支払われる会社が多いようです。
まとめ
今回は、まだまだ知られていない猫ちゃんの保険についてご紹介しました。保険に入っているだけで、おうちの猫ちゃんの医療費はだいぶ安く抑えられます。猫の医療費が高額で、ちょっと具合が悪そうでも連れて行きづらい…そんな飼い主さんに、ぜひ利用していただきたいと思います。