猫が口内炎の時の食事、食べない時の対処法

猫が口内炎の時の食事、食べない時の対処法

猫が口内炎だと食事が食べづらそうなので可哀相ですよね。では、猫が口内炎の時の食事はどのようにしてあげるべきなのでしょうか。今回は「猫が口内炎の時の食事や食べない時の対処法」についてご紹介させていただきます。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫が口内炎の時の食事

餌と猫

猫が口内炎の時の食事はどのようにすれば良いのでしょうか。猫が口内炎の時には食べづらそうであったり、口の中が痛そうで飼い主もどうにかしてあげたいですよね。そこでここでは、猫が口内炎の時の食事をどうすれば良いのかについてご紹介させていただきます。

薄味にする

猫が口内炎になっているときは食事を「薄味」にしてあげましょう。猫が口内炎のときには口の中の粘膜が剥がれてしまっています。塩気のあるものや味の濃い食事をすると炎症を起こしている部分を刺激をしてしまうので痛みがひどくなります。

そのようなことがないように、猫の食事は薄味にするようにしましょう。元々味付けの少ないウェットフードにしたり、ウェットフードを茹でて薄味にするのもおすすめです。

固形物を減らす

猫が口内炎になっているときは食事の「固形物を減らす」ということをしてあげましょう。猫はいつもカリカリが大好きで食べていますよね。しかし、粘膜が剥がれ口内炎になっているときには固形物が当たることによって痛みを感じていることが多いです。

ですので、猫に口内炎ができているときには固形物を細かく刻んであげたり砕いてあげるようにすることがおすすめです。ずっと柔らかいフードを食べていると歯石が付着しやすくなり、口内炎の原因になりますので、口内炎が治ったらカリカリに戻すほうが良いでしょう。しかし、絶対ではありませんので様子を見ながら徐々に変更してください。

手作りで食事を与える

飼い主が口内炎になっている猫のために食事を手作りするのもおすすめです。レシピとしては、猫の口に優しいもので中毒などを起こさない食材を使いましょう。ネギやニラ、たまねぎ、などは下痢や嘔吐などの中毒症状を引き起こしてしまうので使わないでください。

猫の口内炎に優しい野菜レシピとしては

  • ほうれん草
  • 小松菜

などを切り刻んでお湯や牛乳で湯がきます。このときに、豚肉や鶏肉を入れても高タンパクになるのでおすすめです。

猫が口内炎で食事しない時の対処法

ふてくされる猫

猫が口内炎で食事しない時の対処法はどのようなことがあるのでしょうか。猫が口内炎で痛がっていると食事をしなくなり余計に元気がなくなったりぐったりしていることもありますよね。そんなときにできる猫が口内炎で食事しない時の対処法についてご紹介させていただきます。

病院へ連れていく

猫が口内炎になってしまい、食事を食べなくなってしまったときにはまず「病院へ連れていく」ことが大切です。猫が食事を食べなくなってしまうと痩せてしまい、体調を悪くしたり他の病気になってしまうこともあります。タイミングとしては、猫が食事を丸々2日食べないときには病院へ連れていくようにしましょう。

食事を温めてあげる

猫が口内炎で食事を食べなくなってしまったときには茹でるなどして「温めてあげる」と良いでしょう。キャットフードの匂いが出て「食欲をそそるようになる」などのメリットがあるのでおすすめです。

食事に匂いをつける

猫が口内炎で食事を食べないときには、体の栄養が失われてしまいますのでしっかりと食べさせる必要があります。そのようなときには猫の食事に「匂いをつける」という方法があります。猫の食欲がでるような

  • 猫用のかつお節
  • またたび

などをほんのすこしふりかけて食事に美味しい匂いをつけると良いでしょう。

固形物はペースト状につぶす

前述の通り、固形物は猫の口内炎を刺激してしまうので痛くて食べないことがあります。ですので、口内炎への刺激が減るようにキャットフードのカリカリなどの固形物はペースト状につぶすことがおすすめです。ジップロックにカリカリを入れ、めん棒を使って砕いても良いですし柔らかく茹でてつぶすなどもおすすめです。

猫の口内炎とは?

口内炎かもしれない猫

猫の口内炎とはどのようなものなのでしょうか。猫が口内炎になってしまうと痛そうにするので可哀相ですよね。では、猫の口内炎とはどのようなもので痛み以外の症状はどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、猫の口内炎についてご紹介させていただきます。

猫の口内炎とは?原因は?

白猫とペーストの餌

猫の口内炎とはどのようなものなのでしょうか。次から予防するためにも原因も気になりますよね。猫の口内炎は、ビタミン不足で免疫が下がっていたり体のどこかが病気になっていたりすることが原因によって発症してしまうものです。猫が口内炎になると口の中の粘膜が剥がれてしまうので痛みを伴います。

猫の口内炎の原因としては

  • 腎臓病(腎不全)
  • 猫白血病ウイルス感染症
  • 猫免疫不全ウイルス感染症

これらのような病気が原因になって猫の口内炎になってしまっていることがあります。

猫の口内炎の症状

猫の口内炎の症状は

  • 食事を食べなくなる
  • 元気がなくなる
  • 口に違和感があるような行動(何度も舌を出すなど)
  • 口臭がする
  • 流涎
  • 口内が赤い、腫れている
  • 夜鳴きをする
  • グルーミングをしない

などの症状があげられます。猫の口がおかしいような症状があれば、口内炎を疑い食事が食べやすくなるように改善をしましょう。

猫の口内炎の治療法

猫の口内炎はどのように治療するのでしょうか。猫の口内炎の治療法としては「併発している病気を治す」ということをします。併発している病気を治すことによって口内炎も自然と治ることがほとんどです。しかし、猫の口内炎が長引いてしまうときには歯石や歯垢を取り除いたり「抗生物質」によって治療をすることもあります。

まとめ

太っている猫

猫の口内炎は食事のときに痛みを伴うので可哀相ですよね。猫が口内炎のときにはまず動物病院で治療を受け、原因となっている病気を完治させることからはじめましょう。自宅で食事をあげるときには、一度で栄養がきちんととれるように栄養価の高いキャットフードを与え、水分不足になってしまわないようにウェットフードを中心に与えるようにしてください。

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