猫の健康診断の料金とその検査内容、受ける頻度について

猫の健康診断の料金とその検査内容、受ける頻度について

皆さんは愛猫の健康診断を受けていますか?病気の早期発見の為には健康診断を定期的に受けることが非常に大切です。この記事では猫の健康診断の内容や料金について詳しく書かせて頂きました。参考になれば幸いです。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫の健康診断の料金

計算機を持つ医師

猫の健康診断について、あくまで目安ですが、下記の料金くらいの動物病院が多いのではないでしょうか。

  • 身体検査  1000円
  • 糞便検査  500〜1000円
  • 尿検査  1000〜2000円
  • 血液検査 CBC検査  2000円  生化学検査 3000〜5000円
  • レントゲン検査  3000円  2枚以上であれば加算
  • エコー検査  2000円〜5000円

猫の健康診断の主な検査内容

チェック項目

動物病院で行われている猫の健康診断の検査内容を下記にまとめました。

身体検査

検査の基本です。体の外観や触診、聴診により体表に異常がないか確認します。目や耳、皮膚、毛並みは問題ないか、脱水がないか、体重は適正か、心拍数は正常かなど、獣医師が確認します。

糞便検査

家で採れた糞便を持ってくると良いでしょう。なるべく病院に来る直前の便が好ましいです。外飼いの猫では消化管寄生虫に罹患している可能性があります。

尿検査

こちらも病院に来る直前に採れたものが好ましいです。もし尿が採れなければ、膀胱を圧迫して採尿する圧迫排尿や、膀胱を針で刺して採尿する膀胱穿刺を行う必要性が出てきます。なるべく猫に負担をかけたくないですよね。尿検査では、尿のpH、タンパク、ビリルビン、潜血、グルコース、ケトン体、亜硝酸塩、白血球数、尿比重の他に、結石の原因である結晶などが存在しないか確認します。

血液検査

血液検査は、一般的な簡易検査であるCBC検査と、生化学検査に分けられます。CBC検査では、赤血球数、ヘモグロビン濃度、白血球数、血小板数などが分かります。生化学検査では、ALT(肝酵素)、AST(肝酵素)、BUN(尿素窒素)、CRE(クレアチニン)、GLU(グルコース)の他、電解質やコレステロール値など詳細に調べられます。また、ウイルス検査も併せて行うことができます。
健康な猫であれば上記の検査だけで十分ですが、上記の検査で異常を認めたり、異常の原因が突き止められなかった場合は下記の検査も行うことがあります。

レントゲン検査

胸部、腹部の内臓の形態や、骨の様子を確認する検査です。猫はじっとできないので、獣医師や動物看護士が保定しながら行います。

エコー検査

エコー検査では主に心臓と腹部を見ます。心臓では、レントゲンでは分からない心臓の断面や血液の流れなどを確認していきます。腹部では、レントゲンで異常があれば内臓の内部構造を確認していきます。痛みは伴わない検査です。
上記2つの検査は、胃の中に食事が混ざっていると食塊が臓器を見る際に邪魔になり、詳細が分からなくなりますので、検査の前は絶食水が基本です。

猫の健康診断の適切な頻度

聴診器と猫

年齢によって罹りやすい病気も異なりますから、大まかに子猫、成猫、老齢猫で健康診断の頻度を分けると良いと思います。1歳未満の子猫は、免疫も十分にありませんし風邪などの感染症に罹りやすい時期です。元野良の猫だったり、拾ってきた猫の中には寄生虫疾患やウイルス疾患に罹っている可能性があります。元気でも、こまめに健康診断に行くと良いですね。成猫はだいたい1年に1回程度の目安で良いです。7歳以上の老齢猫になると、体も弱くなってきて、腎不全などの老齢猫に多くみられる病気に罹りやすくなります。半年に1回の健康診断を受けると良いでしょう。

猫にも健康診断は必要

診断される猫

猫にも定期的な健康診断は必要でしょう。猫が病気と闘う際には、人間と同じように早期発見、早期治療が有利になることが多いです。ましてや猫は言葉を話せませんし、病気を隠す動物です。少し食欲がないな、と思っていたら末期の腎不全だった、ということもあり得るのです。愛猫の健康の為に、飼い主が積極的に健康診断を受けさせて下さい。

猫の健康診断に関するまとめ

猫と女の子

健康診断は病気の早期発見につながる重要なものですが、全部の検査を受けるとなると、15000円〜20000円はかかると思います。中には1年に1回の検査の為に、猫用貯金をされている方や、ペット用の保険に入られている方もいらっしゃいます。愛猫の為に皆さん頑張っていますね。

また、普段の愛猫の様子をこまめに観察することも早期発見の補助になります。家での様子は、獣医師にとっても病気を見つける手がかりになりますから、恥ずかしがらずに、気になったことは相談してくださいね。

投稿者

女性 ケロキ

今、初めての猫を飼育して2年です。ケガをしていた子猫を保護したのがきっかけで、入院や通院、ワクチンなどがあり最初の1年は良く病院に行っていたので疑問があれば相談していました。2年目になりワクチン以外では行くことが減ってきたこともあり、次回は健康診断をしてもらおうと思っています。ただ、病院によってかかる費用が違うことはニュースなどでも見ることがあります。別の病院に行ったら一桁も違ったという話を聞いたこともあるので、事前にいくらかかるのか聞いておくことも大切ですよね。猫貯金やペット保険もいざというときには役立つので、検討しています。また、検便や検尿など、自宅で何が必要なのかも聞いておくとスムーズに健康診断ができそうですね。
投稿者

50代以上 女性 ラルコ

猫がしゃべらないと言った点で 病気の早期発見の為 日々の様子をよく観察する事が大切だと思います。しかし、食欲が無いなどはっきりとした症状以外ではなかなか病気と気付く事すら困難だと思います。特に、猫の場合病気を隠そうとするので 健康診断は病気の早期発見に不可欠だと思います。我が家がお世話になっている動物病院もここにある料金とほぼ同額です。まず、ホームページにも費用の目安が掲載されてます。これはとても大事な事だと思います。料金は病院が自由に決められるわけですが、この目安よりかけ離れて高額な病院はいかがなものかと思います。以前かかっていた病院の先生は診察しながら「XXやります」とその説明なしに あれこれ処理し、会計で出された金額に引いてしまった事を記憶しています。その後、きちんと飼い主と向き合ってくれる信頼できる先生にたどりつきました。定期的に健康診断をする事で、もし病気がわかったとても、早期治療で病も軽いうちに完治するのが望ましいし、費用もかさまないと思います。いずれにしても、人間同様に動物も長寿が普通になった今、動物医療も目覚ましく進化しているので 病気になったらの為の猫貯金やペット保険加入があると心強いですね

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