猫の餌について
猫の餌を選ぶ基準は、飼い主さんによって様々でしょう。コスト重視の方、値段よりも質重視の方、獣医師に勧められたから、と言う方など、愛猫の好みや状況によっても選ぶ基準は変わります。
ですから、一概にこのフードが良い!とは言えませんが、猫の餌は販売されている種類が多く、選ぶのに困ることもあるかと思います。あまりに漠然としていると選べないでしょうから、餌の種類を知ることにより、愛猫のフード選びの参考にして頂けたらと思います。
一般的には麦やトウモロコシなどの穀物を使っていない、肉などの良質なタンパクが豊富なフードの方が、肉食動物である猫には良い、と言われています。もちろんその意見には頷けますし、愛猫に合っていれば1番良いでしょう。
ただ、味を好んでくれなかったり、食物アレルギーがあったりして、合わない場合もあります。出来れば、小容量のフードから始めて、少しずつ愛猫の好みや体質に合うか、試していくと良いでしょう。
猫の餌の種類
猫の餌にはいくつか分類があります。
必ず与える「総合栄養食」
総合栄養食は栄養バランスに優れており、水と合わせて適正な量を与えていれば、猫が1日に必要とする栄養が取れる、というものです。ですので、毎日の食事には、必ずこの総合栄養食を主食として与えてあげましょう。キャットフードのパッケージに、「総合栄養食」の表記がありますので確認しましょう。
猫に合わせて与える「一般食」
一般食は猫に必要な栄養を一定の基準で満たしていますが、それだけでは全てはまかないきれない、というものです。ですので、毎日の食事を全て一般食にしてしまうと、栄養が偏りますので注意しましょう。必ず総合栄養食と合わせて与える事が必要になります。
「おやつ」
おやつは栄養を摂取する事よりも嗜好性を重視して作られています。猫ちゃんにとっては総合栄養食などよりもおやつを好むこともあるでしょうが、与え過ぎは肥満や病気の元になります。パッケージに記載してある目安量は超えないよう、注意しましょう。
我が家でも以前に猫用かつお節を与え過ぎ、結石が出来てしまった事があります。愛猫が可愛くせがんでくると、ついつい与えたくなってしまいますが、愛猫の健康を守る為、グッと我慢です。
猫の餌の形状について
猫の餌には、「ドライフード」と「ウェットフード」があります。猫により好みが分かれます。我が家では1匹はウェット好みで、もう1匹はドライ好みです。
固いドライフード
最も一般的な形の餌です。俗に言う「カリカリ」として知られています。水分量が少なく、常温での保存がきくので、保存面やコスト面から考えると、ウェットフードよりも優れている、と言えます。
また、お湯や肉・野菜の煮汁をかけて、ふやかして与える事も出来るので、ます。子猫や老猫、柔らかい餌の方が好きな子などには適した与え方です。ドライフードは次にご紹介するウェットフードよりも、歯にカスが残らず歯周病になりにくいと言われており、カリカリと噛むことで、歯垢を取る効果があるドライフードもあります。
柔らかいウェットフード
水分量が多く、ドライフードよりも匂いが強く、肉の触感も残っているフードです。缶詰やパウチの形状で販売されており、猫によってはドライフードよりもこちらの方が好きな子も多いです。ドライフードと混ぜて使う事も出来るので、食欲の落ちた時や病気の時などにはウェットフードの方がよく食べてくれるかもしれません。
半生もちもちセミモイスト
ドライフードと作り方は同じですが、水分量が多いタイプのフードで、いわゆる「半生」状態です。ドライフードよりも保存はききませんが、半生食感が好きな子もいるでしょう。総合食と一般食、両方ありますのでトッピングとして使っても美味しそうです☆
猫の餌の選び方
まずは愛猫が気に入って食べてくれるかが大切です。いくら高価で良質な餌を与えたとしても、愛猫が食べてくれなければ意味がありません。猫の餌は非常に種類が多く、とても全ては説明出来ませんが、かなり大きく分けた括りでお伝えします。
高品質高価格プレミアムフード
世の中には「プレミアムフード」と呼ばれる高価なキャットフードがあります。プレミアムフードというのは特定のものを指すのではなく、人間も食べられるような原材料を使った、良質な餌の事で値段も高価です。それでも、愛猫の健康維持を考えて長生きしてもらう為に、人気がある餌となります。
テレビなどでよく目にする、有名フード
テレビCMなどでも知られているような、メジャーな猫の餌です。ペットショップに行くと必ずと言っていい程陳列されています。値段も手頃で知名度も高いので、安心して購入する方も多いでしょう。ですが、製造コスト削減などの為、に様々な添加物が含まれている事も多く、愛猫への影響を考える必要があります。
獣医師の診断が必要な療法食
例えば肥満だったり尿石症だったりと、愛猫に医療的なケアが必要な時に獣医師から処方される餌です。
療法食は愛猫の持つ病気や症状に合わせて作られている特別なフードですが、場合によっては食べてくれない事もあります。餌にこだわりの強い子は、お腹が空いているのに断じて食べてくれない事もあります。どうしても難しい場合は、かかりつけの先生に相談しましょう。
猫の餌の手作り方法
飼い主さんの愛情たっぷりな手作り食も良いですが、栄養素の専門的な知識がないと、栄養バランスを保つのは難しい場合です。そこで簡単にできる手作り食は、市販のキャットフードにトッピングをする方法です。
キャットフードをベースにして、その上に肉や魚、野菜を茹でたものを乗せて与えるのです。素材を茹でた煮汁をかけると、更に風味アップです!病気がちでなかなかしっかりと食べてくれない子も、手作りトッピングを始めた事で食欲が改善に向かうこともあるようです。
タマネギやイカなど、猫が食べてはいけない食材もありますので注意しなくてはなりませんが、中々フードを食べてくれない、と言う時には、試してみるのも良いでしょう!猫用トッピングご飯の本も販売されていますので、一度目を通してみると楽しいですよ♪
まとめ
愛猫に合った餌を見つけるのは、大変な事もあるでしょう。我が家の猫達は食物アレルギーがあり、アレルギーが出ない餌を選ぶのには苦労しました。アレルギー用のフードも販売されているのですが、そうすると愛猫の好みに合わず、食べてくれない・・・という・・・。
穀物が入っていない、肉を中心とした良質なタンパク質が豊富に入ったフードの方が良いのでしょうが、我が家では残念ながらあまり気に入ってくれませんでした。結局今は、穀物の入ったフードに落ち着いています。しばらく同じフードにしていると飽きがくるので、食べさせる工夫も中々大変です!
餌選びは愛猫の健康を守る為に非常に重要ですから、中々ぴったりのものが見つからなくても、根気よく探し続けてあげましょう♪