ペットフードに対する法律
「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)」が2009年より施行されました。
これは、「ペットフードの安全性の確保を図り、ペットの健康を保護し、動物の愛護に寄与する[第1条]」事を目的とし、業者への責務を定め、基準・規格に合わないペットフードの製造等を禁止する法律です。
この法律により、最低限の安全は保障されるようになったと言えますが、人間の食品衛生法と比べると内容がまだまだ不充分であり、原材料、主原料をしっかりと確認する事が大事です。
キャットフードの原材料の表記ラベルをしっかりと読もう
安全法の施行により、ペットフードのパッケージにはすべての原材料の表記がされています。
原材料
表記には、主原料だけでなくビタミン剤、酸化防止剤、着色料や保存料など、細かな添加物まですべて記載されています。
栄養構成の主体は何か
ペットフード安全法では、特に原材料の記載の順番は特に決められていません。が、わかりやすいように多くの場合、ペットフードで使われている原材料は使われている物が多い順番で表示されています。
添加物
保存期間を長くするためや見栄えをよくするために、さまざまな添加物が配合されています。酸化防止剤や保存料は必要ですが、安全なものが使われているかの確認が重要です。通常、安全と考えられている保存料などはコストも高く保存期間は短くなります。
使用されている主な酸化防止剤
- ミックストコフェロール(ビタミンE)
- ローズマリー抽出物
- アスコルビン酸(ビタミンC)
- クエン酸など
安全性に疑問がある合成添加物
- BHA ラットにて発がん性の報告がある
- BHT 妊娠マウス投与にて、子供マウスの発育障害の発生報告がある
ただ、これらは実験的にどこまでが安全かどうか調べるために大量に投与した場合にみられたものです。そしてこれらにはペットフード安全法で使用基準が認められています。その量であれば危険性はほぼないと考えていいかと思います。
ただ、添加物は基本的には必要最低限が望ましいことは、周知の事実です。なので、過剰な心配や誤解はよくないことではありますが、飼い主さんがしっかり愛犬がなにを食べているのか関心をもつことは重要なことだと思います。
キャットフード選びで注意すること
遺伝子組み換え作物
大豆、ジャガイモ、トウモロコシなど、遺伝子組み換え作物が世界の市場に出ています。健康に害を与えず安全だと謳われていますが、長期摂取による健康への懸念は人間でも言われています。
まだまだその安全性については不確かな部分もあるかと思います。なので、今後の研究などによっては、この点に関してももしかしたら変わってくる部分もあるかもしれませんね。
まとめ
最低限の品質が確保されているなら、安価なフードで充分と思うか、原材料の表示をしっかりと理解し、高品質で安全なフードを選んであげるかは私達次第です。
いつまでも健康でいてもらうためにも、添加物沢山の低品質で嗜好性の高いフードよりも、無添加・自然・安全な素材のフードを選んであげたいですね。