猫のドライフードのメリット・デメリット
ドックフード、キャットフードと言えば、まずカリカリのドライフードを思い浮かべると思います。それぐらい世の中に浸透しているドライフードですが、これぞ正に人の利便性の為に作られたもの!と言えます。
メリット
- 腐敗しにくいため、保存がきく。
- 腐敗しにくいため、自由採食で給与できる(置き餌ができる)。
- 必要な栄養素がこれ1つで賄える。
デメリット
- 水分量が少ない(6~10%)
- 原材料がわかりづらい。
- 機械を通し加熱加圧を行うので、食べものとしては不自然。
- • しっかりと水分を摂取できているか気を付けなければいけない。
ドライフードを一粒手に取り、それを観察しても原材料を当てることはできません。そのくらい食べものとして不自然な形ですが、気楽に気軽に与える事ができ、価格もそれほど高くありませんし、忙しい私達にはとても使いやすいフードです。
総合栄養食と銘打っているフードは、必須栄養素も含まれておりバランス良く作られているので、それだけを与えていても問題ありません。ただ気を付けなければならないのは、原材料を実際に目で見ることができないので、原材料の表示で判断しなければならない事。
安価なフードには、人では絶対に使われないような添加物を使用していたり、肉も人の食用に加工された後に残ったカスを使用している事があります。
また、穀類(植物性たんぱく質)を多く使う事により、たんぱく質の嵩上げをしている事もあり、本来肉食性の猫の体にとって良いフードと言えないものも多いです。
ウェットフードのメリット・デメリット
缶詰やパウチなどです。食材の形がそのまま入っているものや、ペースト状になっているものもあります。
メリット
- 水分量が多い(75~80%)。
- 食感や香りが良く、嗜好性が高い。
- 酸化防止剤や保存料が使用されていない。
- 自然の食べ物の形に近い状態である。
デメリット
- 価格が高い。
- カロリーが低いので、ドライフードに比べて沢山与える必要がある。
- 開封したものは日持ちしない。
- 腐敗しやすいので置き餌はできない。
- 総合栄養食でない場合は単品使用できない。
ドライフードに比べ、形状が残っているので原材料がわかりやすいと思います。また、お肉そのままの形であったり煮汁も摂取できるので、食べていて楽しいし、水をあまり飲まない猫にとっては、体に優しいフードです。
ただ、ドライフードに比べ腐敗しやすいので、使い切らなければならない事や、食べ残しはすぐに片づけなければいけなかったりと手間はかかります。
ウェットフードは、総合栄養食ではないものも多いので、それだけを与えていると栄養が偏る事もあり注意が必要です。
手作り食のメリット・デメリット
食材を自分で用意し調理。人も猫も、安心感と満足感が得られます。
メリット
- 旬の食材や栄養価の高いものを選んで使う事ができる。
- 体調や体質を見てアレンジする事ができる。
- 食材、調理法などを考慮し多様な食事を与えられる。
- 作ってあげるという満足感や喜びがある。
デメリット
- 栄養のバランスが偏りやすい。
- 保存が出来ない。
- 手間がかかる。
- 手作り食は否定されることが多い。
- 総合栄養食でない場合は単品使用できない。
手作り食は難しい。時間がかかる。面倒くさい。そんなイメージがあると思います。たしかに、猫に与えてはいけない食材を知る必要があったり、バランスよく栄養素を摂るために食材に含まれる栄養素を勉強しなければなりません。
また、与える肉の品質の見極めも大事になります。添加物タップリのお肉や傷んでいるものは逆に体に良くありません。頭を悩ませる事も多いですが、苦労を差し引いても手作り食にはメリットが沢山あります。
色々な形状の食べ物にならしておくことも大事です。災害時には、どうしてもペットフードは二の次。ペットフードが手に入らなくても、人の食事に近い手作り食に慣れておけば食べ物の選択肢が広がります。
食材のアレルギーが出てしまったなら、アレルギー物質を除いて作ることもできます。逆に、特定の食材を除いたフードを探すのは大変な上に、フードの種類もそう多くありません。
まとめ
人でも同じことが言えますが、食事はとても大事です。食べたものが身体を作る!のです。キャットフードは世の中に沢山あふれています。CMで頻繁に見る商品から、外国産の名前も聞いた事ないものまで。金額も安い物から高いものまで本当に様々です。
愛猫に何を食べてもらうかは、飼い主次第です。身体にいいものを選び、与えていきたいですね。