猫がご飯を食べないのはどうして?
猫ちゃんがごはんを食べないときは、いろんな理由があるかと思います。
もちろん、病気のときや体調が優れないときも食欲がなくなってしまうことが多いので、飼い主さんもすぐに気づかれるでしょう。
動物病院でも、その子の体調のバロメーターとして使うことも多いかと思います。
でも、猫ちゃんがご飯を食べない理由は他にもあります。
身体は健康だけどご飯に飽きてしまったときや、ご飯を変えたとき、そのご飯が気にくわないときなど...。そんなときに少しの工夫を、ささやかですがご紹介させていただきます。
猫の食欲がない!
まずは猫が本当に「食欲がない」のか、それとも猫は「食欲はあるけど食べたくない」のか、を見極めなければなりません。
食欲があるときの見極め方
ご飯を前にしたとき、猫さんがそのご飯に近づいてクンクンと匂いを嗅いだ後に、プイっとした仕草をしたなら、食欲はあるけど食べたくない、もしくは気に入らない合図です。
食欲がないときの見極め方
逆にご飯を近づけたときに、興味を示さず、すぐに顔を背ける場合は本当に食欲がないことが多いです。もちろん全てに当てはまるわけではないかもしれませんが、一つの見極める方法として試してみてもいいかもしれませんね。
猫ちゃんの味覚や好み3つのポイント
猫さんの味覚や好みは、子猫のころに決まると言われています。
お母さんが好んで食べていたものを、その子供も好むようになったり、小さい頃に食べたご飯の味や感触がその子の味覚や好みを形成したりするようです。
ですので、小さな頃からいろんな療法食に慣れさせた方がいいという意見もあります。
そう考えると、人と変わらないですよね?
人も好き嫌いがあるように、猫ちゃんにも好き嫌いは存在します。例えば、外国は魚よりもチキンが多いからチキン味を好む猫ちゃんが多いとか、缶詰は一切食べず、カリカリの固いご飯の方が好きという子もいます。
猫の食事についてのポイント
では実際、猫ちゃんはごはんに関してどういった点にこだわりを持っているのでしょうか。
ポイントとしては大きく3つあります。
- ①形状
- ②温度
- ③匂い
この3つをふまえて、工夫できることを考えていきましょう。
1.フードの形状
猫ちゃんの視力はご存じの方も多いと思いますが、あまりよくありません。
もちろん獲物を狩るハンターですから、動くものを認識する目は優れていますが、あまり近くのものを認識するのは得意ではないようです。
ではなぜフードの形状なのか?
そう思われた方も多いと思いますが、これは猫ちゃんが口に入れたときの感触としての形や大きさをさします。皆さまもご存じの通り、いろんなキャットフードがあり、それぞれにいろんな形をとっているのがわかるかと思います。
↑Hill’s w/d
↑ロイヤルカナン 消化器サポート 可溶性繊維
↑Hill’s z/d
ペットフードメーカーさんは、猫ちゃんが好む形や感触などを研究して作られていますが、そこは十猫十色。それぞれの猫さんの個性が出てきます。
固いごはんが好きな子がいれば、ウエットを好む子もいます。
丸呑みするから、あまり形状にこだわらない子もいれば、簡単に噛める、少しエアーが入ったご飯を好む子もいます。小さい粒の方が食べやすい子だっています。
ですのでもし、猫ちゃんの食いつきがイマイチのときは、形状が違うご飯に変えてみるのもひとつの方法です。
2.フードの温度
猫ちゃんは狩りをするハンターです。獲物はとりたてが1番美味しいはずですよね。
人もそうですが、ごはんのでき立てはとても温かくて美味しいですよね。まさしくそれと同じです。
もちろん温めすぎは熱すぎて逆に食べてくれないですが、人肌もしくは少しぬるいぐらいの温度にご飯を温めてあげるのも方法の一つです。
3.フードの匂い
猫さんの嗅覚が鋭いことは皆さんもご存じかと思います。
匂いは猫の食欲にもとても重要な要素で、匂いで「美味しそう」という判断をしているとも言われています。
そのため上記で既に述べましたが、温めることによってのごはんの匂いも強く出るというメリットもあります。それを活用してごはんを温めてみるのも一つです。
また、スーパーなどで売っているダシパック(麦茶のパックのようなもの)をごはんの袋に入れてあげると、鰹節のいい香りがごはんに移ります。こうすることで、ごはんを食べてくれる子も多いです。
ただ注意しなければいけないのは、鰹節自体をフードに混ぜないようにしてください。
鰹節は猫の尿石症の原因にもなりますので気をつけてくださいね。
その他猫のフードにできること
缶詰の汁だけを使う
缶詰の汁の部分を少々拝借してご飯に混ぜてあげたり、ささみやマグロを湯がいたそのスープをごはんにかけてあげたりすることも方法の一つです。
ただし、既に病気をお持ちの猫さんや、食事制限をされてる猫さんは、必ず獣医さんに確認してから行いましょう。
また、何でもそうですが、あげすぎてしまったり、猫の体に合わなかったりした場合は、逆に病気を作ってしまう場合もありますので、試す際は猫ちゃんの体調をみながら行いましょう。
まとめ
これらの方法は食事を変更してから食べが悪い場合、食欲はありそうだけれど食べない場合、猫が病気で療法食に変えるなどの際に、きっかけとして使ってみてください!
また、ごはんを変更する際の方法として、よっぽど急がなければいけない理由がなければ、急に変えるではなく、理想は1週間以上かけて、少しずつ新しいごはんの量を増やし、もともとのごはんの量を減らして行きながら、ゆっくり行うこともごはんの変更をうまく行うコツになります。
ご存じの方法も多かったかと思いますが、何かの助けになれば幸いです!
女性 匿名