猫はりんごを食べてもいいの?与え方と注意点を解説

猫はりんごを食べてもいいの?与え方と注意点を解説

りんごには、様々な栄養成分が含まれていて私たち人間にとっては、健康維持に役立つ果物です。しかし、猫にとってはどうでしょうか?りんごに含まれている栄養素や与え方、注意点をまとめました。

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猫はりんご食べても大丈夫!

りんごの上に乗る子猫

猫はりんごを食べても大丈夫です。ただし、猫はりんごなどの食物繊維を消化するのは苦手です。そのため大量に与えてしまうと、消化不良を起こす可能性もあります。

りんごには、ビタミンCやカリウム、食物繊維、ポリフェノールなどの栄養素が豊富に含まれています。猫と人間では、体や消化器官の構造が違うため同じような効果が期待できるとは限りませんが、りんごには、以下のような効果があります。

腸内環境を整えて便秘改善に効果がある

りんごには、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維が含まれています。不溶性食物繊維は、腸のぜんどう運動を促して便の排出を手助けする働きと、水分を吸収して便を増やす効果があります。

水溶性食物繊維は、便を柔らかくしたり腸壁をまもったりする効果があります。また、善玉菌を増やす働きがあるため腸内環境を整えて便秘の改善に効果があります。しかし、与え過ぎると便秘になってしまうため注意が必要です。

活性酸素を抑える働きがある

りんごには、数種類のポリフェノールが含まれています。その中でも一番多く含まれているプロシアニジンには、強い抗酸化作用があり、免疫力機能低下を引き起こす活性酸素を抑える働きがあります。

そのため、老化防止やガン予防に効果があると考えられています。プロシアニジンは、熱に弱いため摂取したい場合には、生のまま与えると効果的です。

疲労回復効果に期待できる

りんごに含まれている有機酸(リンゴ酸、クエン酸)には、運動やストレスによって酸欠状態になった細胞に溜まった乳酸を分解してエネルギーに変える働きがあります。そのため疲労の回復を早める効果があります。

血圧を下げ高血圧の予防になる

りんごには、カリウムも多く含まれています。細胞内の浸透圧を調整する働きがあり、余分な塩分を尿と一緒に排出する働きがあります。そのため血圧を下げる働きがあり、高血圧の予防になります。

猫にりんごを与える方法

切ったりんご

猫の歯は、先が尖っていて肉を食べるのに適した形をしていますが、果物をすり潰したり小さく噛み砕いたりはできません。

ですので、りんごを与える場合には、猫にも食べやすいようにしてから与えるようにしましょう。猫にりんごを与える場合には、以下のような方法があります。

少量を細かく切って与える

りんごを猫に与える量は小さじ1杯~1杯半が適量です。りんご好きな猫にも適量を超えないようにしましょう。

また、猫は、食べ物を丸呑みする習性があるため、りんごを大きいサイズのままで与えてしまうと、喉に詰まらせる可能性もあります。

細かく切ったり、すりおろしたりしてから与えるようにしましょう。すりおろしたりんごを、絞ってジュースにしてあげるのも良いと思います。ただし、人間の市販のりんごジュースは、与えないようにしましょう。

りんごの皮や芯は取り除いて与える

りんごの皮や芯には、消化しにくい繊維が多いため取り除いてから与えるようにしてください。特に芯の部分は腸に詰まってしまう可能性もあるので、与えないようにしましょう。

おやつやご褒美として与える

りんごを頻繁に与えてしまうと、主食である総合栄養食を食べなくなり、体に必要な栄養素が摂取出来なくなる可能性もあります。りんごは、たまのおやつやご褒美として少量を与えるようにしてください。

猫にりんごを与えるときの注意点

手を舐める猫

りんごは、猫にとってはあまりメリットがある食べ物ではありません。与え過ぎてしまうと、体調不良になる栄養素も含まれています。

例えば、りんごに含まれているシュウ酸は、与え過ぎると、シュウ酸カルシウム結石になる危険があるため注意が必要です。その他にも、りんごを与える場合には、以下のような注意点があります。

種に含まれる成分は中毒症状の原因になる

りんごの種には、アミグダリンと言われる成分が含まれています。アミグダリン自体には、毒性はないのですが、体内に入ると腸内細菌によって毒性のあるシアン化合物に変化します。

大量に摂取してしまうと、死に至る可能性もあります。少量であれば、中毒症状は出ないとも言われていますが、猫に与える際には、種は必ず取り除いて与えるようにしてください。

食物アレルギーに注意する

稀ですが、りんごでもアレルギーを起こす可能性があります。そのため初めてりんごを与える場合には、ごく少量を与えてみて、嘔吐や下痢などの症状が出ないか様子を見て下さい。

また、りんごを食べた事がある猫でも体調に異変がおきる場合があります。その場合には、りんごを与えるのは控えるようにしましょう。

既に、ハンノキやヨモギなどの花粉アレルギーがある場合には、交差反応アレルギーを起こす可能性があるためりんごは与えないで下さい。

与えすぎは肥満や糖尿病の原因になる

りんごには、グルコース(ブドウ糖)などの単糖にあたる糖質が豊富に含まれています。猫は、炭水化物の消化は苦手ですが、単糖は既に分解されているので、猫にも吸収できます。

体内への吸収が早く、大量に与えてしまうと血糖値の上昇や血中の中性脂肪の増加をまねきます。そのため、りんごを与え過ぎると、肥満や糖尿病の原因になります。

腎臓病や心臓病の猫には与えない

りんごには、カリウムが豊富に含まれています。猫にも、必要なミネラルですが、腎機能が低下している場合には、尿と一緒にカリウムを排出できなくなり体内に溜まります。

そのため高カリウム血症になったり心臓に負担がかかったりします。腎臓病や心臓病の猫には、りんごを与えないようにしましょう。

猫にりんごは与えた方がいい?

青りんごを触る猫

結論から言うと猫には、りんごを無理に与える必要はありません。

栄養豊富なりんごですが、肉食動物である猫には、消化しにくく、胃腸に負担がかかってしまいます。また、りんごは酸味があるので、嫌がる猫のほうが多いように思います。

総合栄養食を与えていれば、猫に必要な栄養は摂取できます。りんご好きな猫には、たまに少量を与えるのは問題はありませんが、りんごを食べた事がない猫には、与える必要はありません。

まとめ

りんごを触る子猫

りんごは、猫が果肉を少量食べる程度であれば、問題ない果物です。しかし、猫には消化しにくい食物繊維や大量に与えてしまうと、体調不良を引き起こす栄養素が含まれているため無理に与える必要はありません。消化器官が未熟な子猫はもちろんのこと、老猫にも与えない方が安心です。

りんご好きな猫に与える場合にも、喉に詰まらせないように小さくしたりすりおろしたりして与えるようにしましょう。もしりんごを食べた後に嘔吐や下痢などの症状が見られた場合には、病院で診察してもらいましょう。

その際には、いつ頃、何を、どのくらいの量食べたのかをメモしておくと、診察の際に慌てずにすみます。総合栄養食を食べている猫には、りんごを与える必要はありません。