猫がフグを食べても大丈夫?毒の危険性を理解することが必要

猫がフグを食べても大丈夫?毒の危険性を理解することが必要

私たちが高級なものとして食べるフグですが、猫は食べても大丈夫なのでしょうか。フグには毒がありますので、毒の危険性とともに大丈夫かどうかもご説明いたします。

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猫にフグを食べさせても大丈夫!

魚をくわえる猫

フグには毒があることはよく知られていることだと思いますが、その毒とはテトロドトキシンといいます。フグの毒は猛毒で、そのまま食べることは人間でも命に関わるものです。

フグを食べる場合は、フグ調理の免許を持った専門知識のある人が調理をしたものでなければ食べれません。このようなしっかりとフグの調理の免許を持った人が調理したフグのお刺身などであれば、猫にフグを食べさせても大丈夫です。

人間でも命に関わるようなフグの毒なので、人間よりも身体の小さい猫が毒のあるフグをそのまま食べることはかなり危険です。最悪の場合は命に関わるほどの毒であるため、猫に与える場合は必ず毒の処理がされたフグを与えるようにしてください。

フグに含まれる栄養素と期待できる効果

フグが入った鍋

皮のラーゲンにより関節や皮膚の調子を整える

フグの皮にはコラーゲンが豊富に含まれています。人間にとってもコラーゲンは肌のハリや髪の毛の艶を保つ効果などがあり、特に女性は摂取したい栄養素です。

猫にとってもコラーゲンは毛艶をツヤツヤに保ったり、皮膚の弾力性を良くしたり、関節を滑らかにするような効果があります。

猫は綺麗好きですし、毛艶や皮膚の調子を整えることは、猫にとっても気持ち良いものです。

タウリンで視力低下の予防になる

猫にとってタウリンは大事な栄養素ですが、猫はタウリンを身体の中で作ることができないのです。そのため、猫は食べ物からタウリンを摂取する必要があります。

タウリンは視力や目の健康を維持し視力低下を防いだり、心臓の正常な活動を維持したりする効果があります。フグにはそのような猫の健康維持に必要なタウリンが多く含まれているため、フグを食べることで、視力低下の予防など、猫の健康維持を助けることができます。

白身部分は高タンパクで筋力を保つことができる

フグの白身部分はタンパク質が豊富です。猫の身体は水分を除くと半分以上がタンパク質から構成されています。それだけ猫にとっては生きるうえでもタンパク質は重要な栄養素になります。

高タンパクなフグの白身は、猫の筋力維持に効果的です。筋力は猫にとって活動するうえで必要なため、子猫のころからちゃんとタンパク質を摂取することは重要です。

老猫でもタンパク質は必須で、老猫になると筋力や体力が落ちるため、適度なタンパク質を摂取することはとても大事です。

低カロリーで肥満の猫のダイエットにも最適

フグを食べたことがある飼い主さんはわかるかと思いますが、フグはさっぱりしていて脂肪分は少なく低カロリーです。

猫は市販のフードだと肥満になりやすい子も多いため、低カロリーなフグはダイエット中の猫に与えるのは効果的です。

ですが、ダイエットのためにフグだけを多く与えるのは栄養が偏り良くありませんので、通常のフードを与えつつ、フグを少し与えるぐらいがいいでしょう。

猫に対するフグ毒の危険性

かごに入ったトラフグ

フグはとても美味しい食べ物ですが、それとは対照的に人間の命を脅かすような猛毒があります。人間にとっても猛毒であれば、猫にとってのフグ毒はさらなる猛毒で、少しでも食べてしまうと命の危険があります。

フグ毒は神経伝達に異常を及ぼす神経毒で、フグ毒を食べると脳からちゃんと伝達が届かず、痺れや呼吸困難などを引き起こし、亡くなる可能性も高いです。このようにとても危険性の高いフグ毒について下記でご説明します。

「野良猫も食べない」と言われるほどフグ毒は危険

野良猫は落ちているものを食べてしまいますが、野良猫でも落ちているフグ毒を持ったフグを臭いで感じ取り、食べようとしないと言われているほど、フグ毒は危険で致死率が高いです。

なぜ野良猫がフグ毒の臭いがわかるかというと、フグ毒であるテキロドトキシンの臭いを毒だと嗅ぎ分けて認識できているのではないかと言われています 。

ですが、野良猫が落ちているフグ毒を持ったフグを食べて亡くなった猫もいるため、必ずしも猫がフグ毒の臭いを嗅ぎ分けられるわけではありません。

猫に対するフグ毒の致死量

フグ毒はどれだけの毒があるかというと、青酸カリの1000倍以上もあると言われるほどの猛毒です。

人間でも10グラムほど食べただけでも死に至る可能性があり、人間よりももっと身体の小さい猫は、ほんの少し食べてしまっただけでも亡くなる可能性があるほど危険です。

致死量がどのくらいというよりも、猫にとっては下処理されていないフグ毒を持ったフグを少し食べるだけでも死に至るということを認識しておきましょう。

フグ毒には解毒剤や特効薬がない

人間が下処理をしていないフグを食べてしまった場合でも、フグ毒については解毒剤や特効薬がないため、対症療法を行うしかありません。

そのため、もし猫が下処理をされていないフグを口にしているのを見たら、吐き出させるかすぐに動物病院に連れていきましょう。

猫がフグ毒を持ったフグを食べてしまったら、対処できる方法が本当に少ないため、間違えても猫が口にしないように注意してください。

猫にフグを与える時の注意点

魚を前に舌なめずりする猫

猫にフグを食べさせても大丈夫なことはご説明しましたが、実際に猫にフグを与える際にはどんなことに注意したらよいのでしょうか。

一番気を付けるべきことは、「フグ毒」ですが、それ以外にも注意すべき点はあります。毒だけに気を付ければ大丈夫!というわけではないため、それ以外の注意点もご紹介します。

「フグ調理師」が処理したフグだけを与える

猫にフグを与えるときに一番気を付けるべきは「フグ毒」ですが、そもそもフグを調理するのには免許が必要です。

フグに関する専門知識と免許を有する「フグ調理師」が処理したフグだけを猫に与えるようにしましょう。フグ調理師が下処理したフグであれば、フグ毒の危険性はありませんので、猫に与えても安心です。

フグの下処理については、フグ調理師以外の素人がやるのは絶対にやめましょう。素人ではしっかりとした下処理ができず、実際に素人が下処理をしたことで、中毒事故が起きたケースが人で発生しています。

フグの下処理の知識や対応が身についていない素人が処理したものを猫に与えるのは絶対にやめましょう。

フグのお刺身を与える場合は新鮮なものにする

フグ調理師によってしっかり下処理されていてフグ毒の危険がないものでも、お刺身で与える場合に、新鮮でないものは食中毒になる可能性があるため、新鮮なものを与えるようにしてください。

お刺身だと生であることから、新鮮でないと食中毒になることが多く、体調が悪くなり猫が苦しむことになります。

フグ毒ほどの危険性はありませんが、食中毒になる下痢や嘔吐などの症状が出てきて、脱水症状にもなります。食中毒もあまり酷いと命に関わることもあるため、基本的には新鮮なものを与えましょう。

骨が喉に刺さらないようにしっかりと取り除く

フグだけに限られることではないですが、魚は骨が多いため、猫にフグを与える場合には骨をしっかり取り除いてあげましょう。

太い骨や小さい骨もあるため、どちらが入っていても危険です。猫はフードをあまり噛まずにそのまま飲み込んでしまうこともあり、骨が入っていた場合に、そのまま飲み込み喉に骨が刺さる可能性があります。

骨が喉に刺さってしまうと、フードを飲みこむときに痛みが生じるため、フードを食べたがらなくなることも。そのままにしておくと悪化することもあるので、口のなかで骨が刺さってしまったら、すぐに動物病院に連れていきましょう。

まとめ

魚のぬいぐるみをかじる猫

フグはしっかりとフグ調理師によって下処理をされたものであれば、猫が食べても大丈夫です。

ですが、下処理をされていないフグ毒があるものは、人間でも命に関わるほど危険なため、猫にもそのままの状態では絶対に与えないようにしましょう。

フグにはコラーゲンやタウリンなどの猫の身体に良い栄養素がたくさん含まれています。下処理がしっかりされていれば、猫がフグを食べることはメリットも多いため、たまに与える分にはおすすめです。

猫にフグを与える場合は、飼い主さんもフグを与える際の注意点などをしっかりと把握したうえで与えるようにしましょう。

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