猫は鮎を食べても大丈夫?与えるメリットと注意点について

猫は鮎を食べても大丈夫?与えるメリットと注意点について

初夏から夏にかけて旬を迎える「鮎」香ばしい匂いに釣られ、人間の食べ物に興味を示す猫もいるでしょう。「もし猫が鮎を欲しがったら、与えてもいいの?」そんな疑問にお答えするために、この記事では猫に鮎を与えるメリットや、与える時の目安量と注意点についてご紹介します。

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猫は鮎を食べても大丈夫!

猫は鮎を食べても大丈夫

結論からいうと、猫に鮎を与えても大丈夫です。

その理由は、鮎には猫に中毒を引き起こす成分が入っていないからです。そのため、正しい与え方や与える量に注意すれば、安心して食べさせることができます。

一方、同じ魚でもイワシやサンマ、サバなどの青魚には注意が必要です。青魚には、多量の不飽和脂肪酸が入っていて、「黄色脂肪腫」という病気の原因となります。

黄色脂肪腫の予防には、バランスのとれた食事が大切です。飼い主さんは猫の健康のために、青魚ではなく、鮎を与えてみてはいかがでしょうか。

栄養バランスの乱れにつながらないように、正しい知識を持って鮎を与えましょう。

猫に鮎を与えるメリット

猫に鮎を与えるメリット

猫といったら「魚」を思い浮かべる人も多いと思います。その中でも鮎は、猫に必要な栄養が豊富に含まれている食材です。鮎を与えることで、栄養面や食習慣で多くのメリットがあります。

ここでは、猫に鮎を与えるメリットについて紹介します。

鮎に含まれる栄養成分は、猫の健康に役立つ! 

鮎には猫の健康維持に欠かせない栄養成分が多く入っています。代表的なものを4つ紹介します。

〈タンパク質〉
タンパク質は三大栄養素の一つで、活動量の多い猫のエネルギー源として重要です。また、魚のタンパク質は肉のタンパク質に比べ消化しやすく、効率よく栄養を吸収できます。

〈カルシウム〉
健康な歯や骨をつくったり、心臓や筋肉を動かしたりするのにも必須なカルシウムは、過剰であっても不足であっても骨格異常や尿路結石のリスクが高まります。

〈DHA〉
脳の細胞や体の組織を作るために。大切なDHAは、猫の成長期に欠かせません。海水魚に多く含まれる成分ですが、川魚である鮎にも含まれています。過剰摂取は免疫機能障害のリスクがあるため注意が必要です。

〈ビタミンD〉
ビタミンDは、カルシウムの代謝を調整する重要な役割をになっています。肉や野菜にはほとんど含まれず、魚に多く含まれる栄養素です。

また、人間は太陽の光を浴びることでビタミンDを作り出すことができますが、猫は食事でしかビタミンDを摂ることができません。そのため、鮎に含まれる豊富なビタミンDは、猫の健康維持には不可欠な栄養素です。

鮎の力で食欲増進

「ネオフィリア」という猫の習性を知っていますか?ネオフィリアとは、新しいものを好む性質のことで、猫が急にごはんを食べなくなるのも「ネオフィリア」が関係している場合があります。

これは、今まで食べていたものが嫌いになった訳ではなく、食への好奇心から違うフードが食べたくなったという状態です。この場合は、鮎を与えることで改善できるかもしれません。

やり方はいつものフードの上に、焼いた鮎をよくほぐし、ふりかけにして与えるだけ。鮎の味がアクセントとなり、食べてくれる可能性があります。また、同じごはんに飽きてしまった場合にも、焼き鮎のほぐし身をトッピングしてあげると喜んで食べてくれるでしょう。

注意点として、これには個人差があり、すべての猫に当てはまるものではないということを覚えておいてください。

猫に鮎を与える時の目安量

猫に鮎を与える時の目安量

猫にとって鮎は、大切な栄養素が補える食材ですが、これだけでは不十分です。

総合栄養食のウェットフードやドライフードを主食として与え、鮎はおやつやトッピングとして与えるようにしましょう。鮎を与える量の目安は、1日の総カロリーの5%〜10%です。

例えば、年齢3歳、体重4kgの去勢・避妊済みの猫の1日に必要な摂取カロリーは約228kcalです。

鮎は一尾(150g)で約228kcalあるため、1日に与えてもいい量は11.4g〜22.8gとなります。単4乾電池(11.4g)、単3乾電池(23.5g)と同じくらいの重さ(量)を与えても良いと、覚えておくといいかもしれません。

与えるタイミングは、食後がおすすめです。食事前に与えると、ご飯を食べなくなる原因になります。また、留守番ができた時のご褒美や、ストレスがかかった時のストレス対策として与えても良いでしょう。

猫に鮎を与える時の注意点

猫に鮎を与える時の注意点

猫に鮎を与えるときは、決してそのまま与えてはいけません。必ずひと手間くわえる必要があり、そのひと手間を怠れば、猫が体調を崩す原因となります。

ここでは猫に鮎を与える時の注意点を3つ紹介します。

鮎を生で与えてはダメ!しっかりと加熱する

鮎をはじめ、魚介類には多くの細菌や寄生虫が存在します。その中でも要注意なのがアニサキスという寄生虫です。鮎を生で食べることで感染し、猫も人間同様、嘔吐や激しい腹痛の症状が発生します。

対策はしっかり加熱することです。アニサキスは熱に弱く60℃以上では生存できません。そのため、焼く・煮るなど中心部までしっかり加熱することで防ぐことができます。

ちなみに寒さには強く、マイナス20度まで生きていけるため、家庭用の冷凍庫ではアニサキスを退治することはできません。

鮎の小骨はとってから与える

猫はもともとネズミや鳥を狩って食べていたため、魚の骨のように小さな骨をよけて食べることはしません。そのため、勢いよく食べると喉に刺さったり、胃腸に負担をかけたりする恐れがあります。与える前には小骨を取りのぞいてあげましょう。

味付けしたものを与えない

塩や醤油などで味付けしたものを与えてはいけません。

猫の健康維持には塩分も大切ですが、猫は人間より塩分の必要量がずっと少ないため、人間用の味付けでは、塩分過多になってしまいます。

塩分の摂りすぎは、血圧の上昇をまねくことで知られていますが、塩分をろ過(排泄)する腎臓にも大きな負担となります。腎臓の機能が低下している猫や、心臓に不安のある猫には特に注意しましょう。

一方、猫はもともと塩分の多い肉を主食としてきた動物です。そのため、塩分を排出する能力に優れています。健康な猫であれば、人間用に味付けされた焼き魚を誤って食べたとしても、少量であれば問題ありません。その後、水をたくさん飲むかもしれませんが一時的なものなので心配ないでしょう。

ちなみに猫は人間と同様に、塩味をおいしく感じるといわれています。人の食事の味を覚えてしまうと、何度も食べ物を狙う場合があります。食品の管理には十分注意しましょう。

まとめ

この記事では、猫に鮎を与えるメリットや、与える時の目安量と注意点について解説しました。要点は以下の通りでした。

〈メリット〉

  • 鮎に含まれる栄養成分は、猫の健康に役立つ
  • 鮎の力で食欲増進

〈与える時の目安量〉

  • 1日の総カロリーの5%〜10%
  • 1日に与えてもいい量は11.4g〜22.8g
  • 食後のおやつや、ご褒美として与える

〈注意点〉

  • 鮎を生で与えてはダメ!しっかりと加熱する
  • 鮎の小骨はとってから与える
  • 味付けしたものを与えない

鮎が猫の健康にどれほど役立つか、わかっていただけたでしょうか。

鮎は猫に必要な栄養をたくさん含んでいて、食欲増進も期待できる食材です。おやつとして与えれば、猫との信頼関係も深まるでしょう。調理が必要だったり、骨をとってあげたりと手間がかかるかもしれませんが、猫の健康維持のために、ぜひ鮎を与えてみてくださいね。

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