猫のウェットフードの必要性
ドライフードのみを与えているという飼い主さんは多いですよね。ドライフードにも様々な種類があり、総合栄養食である物が殆どな為、ウェットフードは必要ないという意見も少なくありません。実際に、動物病院でドライフードのみを与える様に指導がある場合も。
確かに、ドライフードのみを与えている飼い主さんは多くても、ウェットフードのみを与えているという飼い主さんのお話は聞いた事がありません。栄養面で言えば、ドライフードのみでも十分に補給できると言えますし、ウェットフードは必ずしも必要な物という訳ではありませんね。
ここからは体験談になりますが、先代の猫はドライフードのみで育ちました。それでも大きすぎるくらいに成長し、ずっと健康に過ごしてくれていました。ただ、ウェットフードを与えずドライフードのみを与えてきた事によって、ひとつだけ困った事があります。それは、腎不全を起こし、体力も食欲も低下した時にもドライフードしか食べられなかった事です。立ち上がる力も、噛む力も無くなってしまった状態でドライフードを食べるのは難しかったのです。猫は子猫時代から、食べなれた物しか食べない習性がありますので、常用はしなくとも、猫の体調にあわせて利用できるようにウェットフードにも慣れさせておくと安心ですね。
猫のウェットフードのメリット、デメリット
猫にウェットフードを与えるメリット、デメリットは以下の通りです。
ウェットフードを与えるメリット
ウェットフードは嗜好性が高いものが多く、食欲不振時やシニア猫の栄養補給に向いています。また水分量が豊富な事から、脱水の心配がある夏場等の水分補給代わりにもなりますね。高たんぱく、高脂肪、低炭水化物である事から、猫本来の食事により近いとも言われています。
ウェットフードを与えるデメリット
一番のデメリットは歯垢が付きやすくなる事であり、その他には口臭が強くなる場合があります。また、ウェットフードのみを与え続けていると、猫の歯や噛む力が衰える可能性もあります。ウェットフードにも総合栄養食がありますが、あくまでもドライフードとの併用が必要といえます。
猫のウェットフードの選び方
猫のウェットフードも、基本的に総合栄養食を選ぶようにしましょう。同時に添加物が多く含まれていないかをチェックしておくと安心です。
ウェットフードの形状もフレークタイプや、パテタイプ、スープタイプ等、様々な種類がありますので、シニア猫には食べやすいパテタイプ、水分補給を目的とする場合はスープタイプを選ぶ等、猫の体調や好みに合わせて選ぶといいですね。
ウェットフードの容器は、主に缶タイプとパウチタイプに分けられますが、ウェットフードは一度開封すると保存期間が短くなる為、愛猫が一度に食べ切れる量を意識して選びましょう。
まとめ
ウェットフードは嗜好性が高い為、メインのドライフードを食べなくなると敬遠されがちですが、猫がいつもの食事をとれなくなった時に水分補給、栄養補給の役割を担ってくれる心強い味方です。常用に抵抗がある方も、体調不良の際にスムーズに食べてくれる様に、練習のつもりで、まずはおやつ代わりに与えてみてはいかがでしょうか。