猫のウェットフードのメリットとデメリット

猫のウェットフードのメリットとデメリット

猫の食事には、ウェットフードよりも栄養成分がバランスよく調整されているドライフードを与えるのが一般的です。では、ウェットフードは与えなくてもよいのでしょうか。そこで、ウェットフードのメリットとデメリットについてお伝えします。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

ウェットフードのメリット

エサを食べる猫

ウェットフードは上手に活用すれば、さまざまなメリットがあります。

食欲増進

猫は食の好みにうるさく、いつも食べていたはずのドライフードを、飽きてしまって食べなくなるようなことも少なくありません。そのようなとき、ウェットフードをドライフードに混ぜて与えると、いつも通りに食べてくれるようになったりします。

消化機能が落ちたとき

猫も年を取るにつれ、消化機能が徐々に低下していきます。そのため水分が多いウェットフードは柔らかく消化しやすいので、栄養がきちんと吸収できます。

泌尿器系の病気の予防

猫がなりやすい泌尿器系の病気は、水分の摂取量が足りないことも原因のひとつだと考えられています。そのためウェットフードを食べることで水分が取れ、病気の予防に役立ちます。

ウェットフードのデメリット

目が閉じぎみの白い猫

さまざまなメリットがある一方で、デメリットもあることを頭に入れておきましょう。

ドライフードを食べなくなる

ウェットフードは嗜好性が高いので、ウェットフードの味を覚えてしまうと、ドライフードでは満足せず、食べなくなることがあります。

口内環境が悪化しやすい

ウェットフードは柔らかく滑らかなため、歯のすき間に残りがちです。そのため、歯垢や歯石が付着しやすくなり、口内環境を悪化させる恐れがあります。歯にこびりついた歯石は、歯肉炎や歯周病を引き起こす原因になってしまうので、注意が必要です。

日持ちがしない

水分が多いのがメリットなものの、それゆえに開封後は長期間、保存することができません。とくに梅雨や夏場は傷みやすくなるので、余った場合は持ち越したとしても、翌日までが限界です。

適度に与えるのがベスト

下から見つめて手をあげている猫

ウェットフードを与えることにはデメリットがあるものの、ドライフードでは補えない役割を持っているのも事実です。そのため、必要に応じて適度に与えるのが、猫にとってベストと言えるでしょう。

ときどき与える程度であれば、デメリットな部分も軽減されるはずです。先述した通り、ウェットフードは嗜好性が高いフードです。猫が好んで食べたがる傾向があるので、食事管理はしっかりと行うようにしてください。

まとめ

ドライフードで描かれた猫

食事の基本はドライフードをしっかりと食べさせることです。ウェットフードはあくまでも副食ですので、猫の様子をみながら必要に応じて与えるようにしましょう。

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