猫も恥ずかしいって思うの?
猫に「恥ずかしい」と言う気持ちがあるのかないのかは、専門家の間でも意見が分かれるところです。対立する2つの意見をそれぞれ、聞いてみましょう!
猫に「恥ずかしい」気持ちはない!派の意見
猫に恥ずかしいという気持ちはない!と主張する側の意見です。
1.猫は人目を気にしない
人のように、猫は人目を気にする動物ではありません。ですから何かをしでかしてしまった時に、「恥ずかしい…」と思う気持ちは持ち合わせていません、という意見です。
2.「失敗しちゃった…」程度にしか思ってない
弘法にも筆の誤り、のごとく、猫もジャンプを失敗して、勢いあまって落ちた、ということがあります。
こんな時、人だったら間違いなく周りを気にして、恥ずかしいという気持ちを感じますが、猫は「失敗しちゃった…」程度にしか、思っていないのでは?という主張が。
3.誤魔化しは転位行動
「でも猫が失敗した時、誤魔化すような行動をとるのは、恥ずかしいと思っているからでは?」との声が聞こえてきました。
これは恥ずかしい気持ちからではなく、失敗したことで軽いストレスを感じた猫が、それを解消しようと、毛づくろいなどをして心を落ち着かせる、「転位行動」に違いありません、との意見。
4.猫の感情には限界がある
猫の感情は、人で言うと1歳半くらいと考えられます。そのくらいの年頃では、「恥ずかしい」という感情はまだ出てきていません。
人であればその後成長し、2~3歳頃に「恥ずかしい」という気持ちが芽生えてきますが、猫は人のようには成長しないので、恥ずかしいとは思わないでしょう、という意見もあります。
猫に「恥ずかしい」気持ちはある!派の意見
いや!猫は「恥ずかしい」と感じている!と主張する側の意見です。
1.猫が恥ずかしいと感じないという確証がない
人が恥ずかしいと感じる時、してしまった行為自体が恥ずかしいのではなく、周囲の人がどう思ったかを考えて恥ずかしくなります。
何かをしでかしてしまった時、まず周りをキョロキョロして、誰もいないとホッとしますし、誰か目撃者がいた場合は、思わず顔が赤くなります。
猫の顔が赤くなるかどうかは被毛に覆われているため、よく分かりませんが、猫も人と同じように恥ずかしいと感じていない、という確証はありません。
ですから失敗した時に、恥ずかしいと感じている可能性もゼロではない、というのがこちら側の主張です。
2.誤魔化すのは恥ずかしいからだ
猫は様々なボディーランゲージで感情を表しているのはご存知ですね?
猫がしでかした時、毛づくろいをして、爪とぎをすることで誤魔化すのは、正に恥ずかしいからだ、という意見も。
少々無理矢理感が否めませんが、失敗の後の毛づくろいや爪とぎが、恥ずかしい気持ちを表すボディーランゲージだという主張です。
3.猫の脳の構造は90%、人と同じ
心理学的視点から見ると、人と猫の脳の構造は約90%同じなのだそう。
つまり猫は、かなり人に近い非常に複雑で豊富な感情を持っているということになります。
そんな猫が恥ずかしいという感情を持っていない訳がない、という意見です。
4.だって恥ずかしそうに見えるから
猫と一緒に暮らしていると、時に恥ずかしいとしている場面に出くわします。
本当に恥ずかしいのか、それは猫にしか分からないものの、ずっと側で猫を見てきた飼い主さんからすると、恥ずかしいと感じているとしか思えない、という意見が大半です。
まとめ
猫は「恥ずかしい」と感じるのかどうか…難しいところです。
感じない派と感じる派、それぞれの意見を聞いてみると、感じない派の方が若干、説得力があるような気が個人的にはします。あなたはどう思いましたか?