猫が怖がる6つの事
猫が怖がる事には、こんなものがあります。
- 大きな音
- 急な動き
- 見知らぬ人、物、環境
- 水
- 目が合う
- 病院
大きな音、低い音
猫は、大きな音や低い音は、嫌う傾向にあります。雷や鍋を落とした音など、大きな音が突然鳴り響くと、怖がって慌てて逃げ出します。また、男性の低い声は、猫にとっては不快感や捕食者を感じさせるので、怖がると言われています。
急な動き
急な動きも、猫は怖がります。例えば、子供の動きは猫が嫌うことが多いです。急に走り出したり大声を出したりするので、予測がつかないからです。もっとも平気な猫もいますが、大半の猫は子供が近づいてくると逃げ出します。子供でなくても、急な動作をすると猫が怖がることがありますので、猫が側にいる時は、なるべくゆったりした動作をするように心がけると良いでしょう。
見知らぬ人、動物、物、環境
猫は、知らない人や初対面の動物、新しい家具や引越し先の家など、今までなかったものなどに、警戒心を抱く傾向があります。一部の猫では好奇心を持って果敢に近く猫もいますが、ほとんどの猫は見知らぬものに警戒すると思っておくと良いでしょう。
やってはいけないのは、猫に早く慣れさせようとして無理に近づかせることです。猫には猫のタイミングがありますので、飼い主さんが焦らず、猫が警戒心を解いて自分から近づくのを待ちましょう。急がば回れ、それが結局一番近道だったりします。
水
本能的に水に体が濡れるのを、嫌がります。砂漠に住むリビアヤマネコを祖先に持つ猫は、水に濡れた状態で気温の下がる砂漠の夜を過ごすことは、命取りになるせいだと言われています。猫からすると、水に濡れると死の恐怖が襲ってくる訳です。ですが、個体差があり、全く平気な猫もいますし、猫種によっては水が好きな猫も。
目が合う
猫の世界では、目と目が合うことは「ケンカを売る」という意味になります。猫同士目があった時は不要なケンカを避ける為、必ずどちらかが、目をそらすようにしているようです。人からすると目が合うことはポジティブな事なので、猫にもしてしまいがちですが、十分気をつけるようにしてください。
病院
病院に行くのを怖がる猫は、多いです。嗅ぎ慣れない匂いがしますし、他の動物もいます。更に、検査や治療などで痛い思いをすることも多いため、「病院=怖い」という刷り込みがされてしまうのです。中には、暴れて診療ができない猫も、いるくらいです。
食べて良い時に限りますが、病院が終わった時にすかさず美味しいご褒美をあげるようにすると、少しは猫の中の病院のイメージが、良いものに変わるかもしれません。何度か繰り返すと、「病院に行く=怖い目にあう」から「病院に行く=美味しいご褒美がもらえる」という刷り込みに変わる可能性はあります。愛猫を病院に連れて行くのに手こずっている飼い主さんは是非、試してみてください。
猫が怖がる時の仕草
猫が怖がっている時は、以下のような仕草を見せます。
- しっぽが太くなる(たぬきしっぽ)
- お腹の下にしっぽをくっつける
- 威嚇体勢
- 身を隠す
- ビクッとなる
- 耳を伏せる
しっぽが太くなる(たぬきしっぽ)
俗に言う「たぬきしっぽ」ですが、これは猫のしっぽがボワっと膨らんだ状態で、恐怖を感じた時になります。背中の毛まで逆立つことも。猫からすると必死なのでしょうが、飼い主的にはちょっと笑ってしまう状態です。
お腹の下にしっぽをくっつける
しっぽを巻き込むようにお腹にくっつけている時も、猫が恐怖を感じています。抱っこをした時にこの仕草をしたら、すぐに降ろしてあげた方が良いでしょう。
威嚇体勢
「シャー!」と猫が威嚇する時は、攻撃する気がある反面、怖くて逃げ出したい時でもあります。迂闊に近づくと危険ですので、しばらく側には寄らず、そっとしておいてあげましょう。その内に落ち着いたら、いつもの猫に戻るはずです。
身を隠す
猫自身の身の安全を守る為、どこかへ身を隠すことも。ちょとした隙間や家具の影などに息を潜めて隠れて、安全が確認できるまでは決して出てこようとしないでしょう。猫は隠れるのが本当に上手ですので、病院に連れて行きたい時など、隠れられるとやっかいです(笑)。
ビクッとなる
人と同じで、びっくりして恐怖を感じた時に、ビクッとなります。瞳孔が開き、「何?何が起きたの?」とキョトンとした顔をします。猫は表情が乏しいと言いますが、この時の猫は本当に驚いた顔をしますので、「表情が乏しい」と言うのは実は当てはまらないのではないでしょうか?
耳を後ろに引く、伏せる
耳を後ろに引いたり、ペタッと伏せたりしている時も、怖い時です。耳を後ろに引くのは少し恐怖を感じている時、完全に伏せている時は、めちゃくちゃ怖がっている時です。ケンカの時は耳を保護する為に伏せることもあるようですが、ケンカをしていないのに耳を伏せている時は、相当に恐怖を感じていますから、可能ならその原因を取り除いてあげましょう。
まとめ
猫も体や仕草で一生懸命、感情表現をしています。病院やシャワーなど、必要があってどうしても恐怖を感じさせてしまう事はありますが、それ以外は必要以上に、猫が恐怖を感じないように心がけてあげましょう。