猫が『捨てられた』と誤解するかもしれない行動4つ

猫が『捨てられた』と誤解するかもしれない行動4つ

数日家を空けたら、猫が飼い主さんを鳴いて探し回っていたという話を耳にしたことがあります。猫は思った以上に飼い主さんを頼っているもの。その猫を、小さな行き違いで悲しませるのは不本意ですよね。ここでは猫が「捨てられた」と誤解するかもしれない行動を4つご紹介します。

1.旅行等で帰ってこない

窓から外を見つめる猫

まずは、飼い主さんの外泊です。1泊ならなんとか過ごせても、2日目3日目辺りからだんだん絶望感に襲われて、捨てられたのかと思うようになるようです。

もちろん、どんな猫でも、飼い主さんが何日も戻らなければ不安になるもの。しかし、そこまで気分消沈してしまうのは、普段から飼い主さんの外出に慣れておらず、結びつきが濃い猫に多いようです。

2.初めての入院・お泊まり

ケージの中にいるペルシャ猫の横顔

初めてペットホテルや動物病院で過ごすときも同じです。ホテルも子猫のときから慣れていれば、「嫌だ」とは思っても、決して「捨てられた」とは思わないものです。

ただ、猫も飼い主もどうしようもないのが病気や検査の入院です。できれば、普段から病院と親しんでいるしかありません。預ける方も安心ですし、猫も知っているスタッフがいれば、少しは気が休まるのではないでしょうか。

3.入院のお見舞い

エリザベスカラーをした茶トラの子猫

これは私の実体験ですが、最初のお見舞いの帰り際、「連れて帰らないのか」と絶望的な顔をされました。また、逆の経験もありました。ケージの中で真っ暗な顔をしていた猫が、私の顔を見た瞬間、ぱあっと明るい表情を見せたのです。

結局、帰るときにまたがっかりされたのですが、この猫の場合は毎日お見舞いに行くことで、なんとか「捨てられた感」を払拭することができました。

4.飼い主が何度も変わる

猫を抱いてお茶をする二人の女性

猫を飼っていると、2匹目の受入れや、飼い主さんの家庭環境の変化(病気や死去、被災など)が原因で、猫を手放さなければならないことがあります。そして、それが偶然に続いてしまうと、猫はまた別の所へ連れて行かれるのではないかと不安になり、自分のいる環境を信じられなくなります。

つながりかけた絆が何度も切れるのは、人でもかなり辛いこと。そういう経験をした猫は、極端によそよそしいか不安分離症的な甘えん坊になり、新しい飼い主さんを手こずらせることが多いようです。

まとめ

物憂げな表情で伏せる猫

旅行に興味のない飼い主さんでも、病気や怪我で入院することはあり得ます。また、猫が長生きをすれば、病気で入院する可能性がいくらでも出てきます。そのとき、猫が大きな不安を感じるのはごく自然な感情です。しかし、いきなり大きなショックを受けさせるより、できれば準備をしてあげたい。

「必ず帰る」「迎えに来るよ」と、言葉ではなく何度も疑似体験を通して伝え、「捨てられた」などと誤解させないようにするのです。この方法は、分離不安症の治療にも使われます。猫が寂しがるから、と飼い主さんが家にこもりがちになるのが1番よくありませんので、気をつけてくださいね。

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