猫の気持ちがわかる「耳の動き」4つ

猫の気持ちがわかる「耳の動き」4つ

猫はしっぽに感情が表れるのは有名ですが、耳の動きにも感情が表れます。猫は人間と違って耳を自由度高く動かすことができるので感情が表れやすいのです。猫の耳から感情を読み解くポイントは耳の向きや高さです。今回は猫の耳の動きと感情について解説いたします。

1.前向きにピンと立てる

うつ伏せの白黒猫

興味津々

猫の耳は、リラックスしている時にも前を向いているものですが、ピンと張りつめて耳の穴が前にしっかり向いている時は、見たものや音に興味津々で集中している時です。

音の出所がはっきりしているときや、動くものを見つけた時などに「なんだあれは?」と耳を張って探ろうとしています。警戒心というよりは、ワクワクしている時に耳をしっかりと前向きに張っていることが多いです。

耳の穴の向き

猫は動くものにワクワクしたり、名前を呼ばれて期待感を抱いたりといったポジティブな気持ちの時に、耳をピンと高く張りつめることが多いです。しかし、ケンカや威嚇などのネガティブな場面でも、耳を下げないこともあります。これは自分に自信があって強気な気持ちの表われだと考えられます。

ネガティブな気持ちの時と、ポジティブな気持ちの時を見分けるポイントは耳の穴の方向です。期待感高めでポジティブな気持ちの時の耳の穴は前向きで、ケンカの時や怒っている時などのネガティブな気持ちの時には、耳の穴は横に向くことが多いです。耳の高さとともに、耳の穴の方向もチェックしてみましょう。

2.左右バラバラに動かす

方耳を倒すグレーの猫

音を探っている

左右の耳をバラバラな方向に動かしている時の猫は、絶賛警戒中です。まさにパラボラアンテナのように、左右の耳をくるくると動かして音を探っているのです。特に車が走る音は音の方向が変わるため、左右の耳をバラバラに動かして、移動する音をキャッチしようとします。

猫の耳は左右バラバラに動かせる

猫の耳の付け根の筋肉はとても発達しており、27パーツもの筋肉が備わっているのです。これにより、なんと猫の耳は180度動かすことができます。そして、猫は左右の耳をバラバラな方向に動かすことにより、音の情報をくまなくキャッチすることができます。

猫が何もない天井を凝視している時は幽霊がいる!なんて言われていますが、幽霊ではなく私たちには聞こえない音を聞いて集中しているのかもしれません。

3.耳の穴をふさぐように倒す

恐怖する白猫

弱気な気持ちの表われ

猫が耳を塞ぐように倒している時は、自分に自信がなくて弱気な時や強い恐怖を感じている時などです。怒っている時の倒し方よりももっと低く倒し、目をショボショボさせたり困り顔になったりと、あきらかに弱気であることがわかるような表情をしていることもあります。

できるだけ身体を小さく見せる

耳を倒し体勢を低くするのは、身を守るために全身にギュッと力が入っているという理由のほか、できるだけ自分の身体を小さく見せて「自分は小さくて弱いので争いたくないです」という、気持ちの表れでもあります。動物病院の診察台の上でもよく見られますね。

4.シャキーンと外側に向ける

イカ耳の猫

「イカ耳」はネガティブな感情が強め

横や後ろ方向にやや倒し、シャキーンと尖ったような耳は「イカ耳」と呼ばれています。その名の通り、尖って見える耳がイカに似ていることが由来しています。

イカ耳をする時は警戒していたりイライラしていることが多く、左右の耳をバラバラに動かす時の警戒心よりも怒りや拒否、不満といったネガティブな感情が強めです。

おやつの時にも「イカ耳」になる?

イカ耳はビックリしたり、イライラしたりといったネガティブな気分の時になりやすいですが、我が家の猫たちを観察していると、どうやらネガティブな感情の時だけではないようです。

多頭飼いをしている猫たちを見ていると、遊びで取っ組み合いをしている時にも、イカ耳はよく見られます。お互い遊びで本気で怒っているわけではないのですが、やはり攻撃的な気持ちの高ぶりや集中によってイカ耳になるのかなと思いました。

また、おやつを手で与える際にもイカ耳を見せることもあります。おやつの良い匂いに集中して「なんですかこれは?!」と興奮と警戒が混ざったような、複雑な気持ちの表われではないかと思います。このように、イカ耳は怒っている時だけでなく、とても集中している時にも見られます。

まとめ

虎(トラ)

今回は猫の耳の動きと感情についてご紹介しました。よくよく考えると、左右の耳をバラバラに動かせるってすごいことですよね!

ピーンと立ててみたり器用にくるくると動かしたりして、いろんな音を観察しているのですね。猫の耳は低く倒すほどに弱気やネガティブな気持ちが強いため、触れ合う前には耳の動きもよく観察してあげてください。

イカ耳をする時は怒っていることが多いのですが、おやつを食べる時や遊んでいる時などのすごく集中している時にも見せることがあります。みなさんもぜひ、猫ちゃんの耳を観察してみてくださいね。

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