猫が頭をぶつけたけど大丈夫?
猫が走っていて、テーブルや家具に「ゴツン!」と頭をぶつけてしまうことがありますよね。また好奇心旺盛なだけに高くから落下して、子猫であることが原因でうまく着地できずに頭をぶつけたり、上からものが落ちてきて頭に当たってしまったりすることもあるかもしれません。
このようなことが原因で頭をぶつけてしまう猫ですが、軽くコツンとぶつけただけでは平気なこともありますが、大丈夫ではないときもあります。
頭を強くぶつけた時は病院へ
猫が何かに頭からぶつかったりしてしまうということは、当たり方によっては「そのまま直接衝撃が脳に届いてしまっている」という可能性もあります。そのようなときに「硬膜外血腫」という病気になってしまうとがあります。すぐには平気だとしても、強くぶつけてしまったときには必ず動物病院を受診しなくてはいけません。
猫の硬膜外血腫って?
猫が頭を強くぶつけてしまったときに「硬膜外血腫」という病気になってしまうことがあります。これは硬膜の外側にある毛細血管が破れてしまうことで「硬膜と頭蓋骨の隙間に血が溜まり、脳を圧迫してしまう病気」のことを言います。
後から重篤な症状が出ることが
猫が頭をぶつけてしまったときの衝撃が大きいと、そのときすぐは平気でも後に視覚障害や「重篤な症状」を引き起こすこともあります。病院で治療を受けても後遺症をもたらしてしまうこともありますから、「強く頭をぶつけてしまった」というときには、異変や症状がなくても迷わず早急に受診することが大切です。
猫が頭をぶつけて気をつけること
猫の頭の衝撃はそのまま脳にも伝わってしまうので、強くぶつけたときには早急に治療を受けなくてはいけません。猫が脳にダメージを受けても、すぐに症状が現れるときとそうでないときがあります。
特に気をつけなくてはいけないのは
- ふらつく
- 意識が朦朧としている
- 痙攣
- 何かにぶつかるなどの視覚障害がある
- 昏睡になる
などの5つの症状が出たときです。
猫が頭をぶつけてしまったとき視覚障害を起こしたり、麻痺、痴呆障害、最悪の場合昏睡や死に至ったりしてしまうこともあります。はじめは症状がなくても強くぶつけたときには「必ず病院に連れて行く」ことが重要です。
頭をぶつけないようにするための対策
猫が頭をぶつけてしまうのは、子猫がキャットタワーなどから転落してしまったり、窓からの転落、家具やテーブルなどに衝突をしてしまったりすることが原因としては多くなっています。
これらが原因によって頭をぶつけてしまわないようにするためには「子猫の時期には高い家具には気をつける」「転落防止ロックをする」などとすることです。また走っていて衝突を防ぐためには、家具をはしによせるなどして「走るスペースを確保」し、角のある家具は置かないようにすることがおすすめです。
日頃から飼い主さんが猫の様子をうかがい「自宅に潜む事故の危険」のものには対策を欠かさないことが、猫の大きな怪我の防止になるでしょう。
まとめ
猫が頭をぶつけてしまうのは、家具に走っていて衝突をしたり子猫がキャットタワーから転落したりするなどの例があげられます。
強くぶつけたときには脳に直接ダメージが伝わってしまいますので、症状がでていなくても後に「硬膜外血腫」などが原因によって命に関わることもあります。
もし頭を強くぶつけてしまったと思ったときには症状がないとしても、猫のためにも早急に動物病院を受診するようにしてください。また日頃から怪我をしないように対策をするように、飼い主さんが心がけましょう。