猫が低体温の時真っ先にすべき対処と考えられる病気

猫が低体温の時真っ先にすべき対処と考えられる病気

完全室内飼いの猫が低体温状態になるのは稀でしょうが、ゼロではありません。脱走した愛猫が低体温状態で発見されるかもしれませんし、長時間留守にしている間に暖房機器のトラブルで低体温に陥るかもしれません。愛猫ではなくても寒い冬の日に低体温の猫を保護することもあるでしょう。そんな低体温の猫を発見したときにどのような対処をすればいいのかご紹介します。

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監修:獣医師 平松育子先生

(ふくふく動物病院)

猫の低体温とは

猫と冬

猫はヒトよりも体温が高く平熱が38~39℃前後です。ヒトでいったらそこそこの高熱ですね。そんな猫が低体温と言われる温度はおおむね37℃です。37℃を下回った場合、様々な症状が現れます。

  • 深部体温の低下
  • 筋肉の硬直
  • 神経衰弱
  • 心肺機能の低下
  • 呼吸低下
  • 食欲不振
  • 痙攣

基本的に正常な生態活動が維持できない状態に陥ります。猫は体も小さく体表面積が大きいため低体温症になりやすい動物です。中には室内にいたのにもかかわらず、寒い部屋に誤って締め出されてしまい低体温症になってしまう事故も報告されています。完全室内飼いだからと油断をすることが事故につながるのです。是非、愛猫の低体温症には気を付けましょう。

猫が低体温である時にすべき対処

猫と体温計

猫が低体温症に陥ったとしても軽度であれば自己回復をすることもあります。しかし基本的には、猫が低体温になっているときは命にかかわることもあります。どちらにしても一刻も早い対処が肝心となってきます。

猫の体を温めてあげる

猫の低体温症でまずやるべきことは、体温計で温度を測りながら体を温めてあげることです。猫が低体温に陥る原因は言うまでもなく、体が冷えすぎているのが原因です。その低体温を戻すためにも、ヒーターや湯たんぽ、ドライヤーを使ってしっかりと猫の体を温めてあげましょう。もし体が濡れている場合は、しっかりとタオルなどで体を乾かしてあげてください。

猫を動物病院へ連れていく

並行して一刻も早く猫を動物病院へ連れていきましょう。軽度であっても猫が低体温に陥ると、生命維持機能が低下し危険な状態に陥ったことに変わりはありません。動物病院へ向かっている途中に猫が元気を取り戻したとしても、念のため毛布などで体をくるんであげながら、すぐに獣医師の診察を仰ぐようにしましょう。

もし猫を温めても低体温状態から回復しない場合、獣医師の診察のもと、体の内部から温める加温した輸液の点滴や、加温した溶液での浣腸が施されます。それらの治療方法は獣医師によって違うでしょうが、愛猫の回復を信じて信頼できる獣医師に治療を託しましょう。

猫が低体温である原因

猫の低体温

猫が低体温に陥る原因には様々なものがあります。

  • 低温に長時間さらされる
  • 体が濡れた状態で長時間放置される
  • 怪我
  • 中毒
  • 病気

特に気を付けたいのが、猫が低温に長時間さらされることによる低体温症です。寒い冬の日に猫が長時間外にいることになってしまったり、濡れた体で長時間放置されていたりすると体温が徐々に奪われてしまい低体温症に陥ってしまうのです。

その他にもショックや中毒症状、さらには事故や怪我による大量出血により猫の体温が低下していきます。低体温症は注意をすれば避けられる症状であることが多いので、是非、ふだんから注意をするようにしましょう。

猫が低体温で考えられる病気

猫と病気

猫が急に低体温に陥ったときは病気による症状が考えられます。猫は神経質な動物なので、大きなストレスやショックは、大きな病気の原因となるのと同時に、病気の合併症として低体温症が引き起こされることもあります。合併症により低体温症を引き起こす可能性のある病気は、以下のようなものがあります。

  • 腎不全
  • 糖尿病
  • 尿路閉塞
  • 心臓病
  • 甲状腺機能低下症
  • 感染症
  • 栄養失調

これらの病気が原因だった場合は低体温症以外にも何らかの症状がでている場合もあります。早期発見が愛猫の命を救うことにつながりますので、様子がおかしいと思ったら、すぐに愛猫の体温をはじめとした症状を確かめるようにしましょう。

まとめ

猫と体温計

猫が低体温になると様々な病気の原因となるだけではなく、時には直接の死因につながるケースもあります。また、完全室内飼いの猫が不注意によって脱走してしまい、必死に探して見つかった頃には低体温症に陥って危険な状態だったという事故もあります。ふだんの生活の中で水に飛び込んでしまう事故など、危険はたくさんあります。猫の体温がいつもよりも低いと感じたり、様子がおかしいと感じたら、いちど低体温に陥っていないか確認をしましょう。その行動が愛猫の命を救うことにつながります!

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