愛猫が同じところをぐるぐる回る!病気のサインかも!?

愛猫が同じところをぐるぐる回る!病気のサインかも!?

愛猫が同じところをぐるぐる回る行動をした事あるでしょうか?猫がぐるぐる回る行動も、人それぞれ感じ方や捉え方が違って見えているようです。それが病気からくる行動なら、早くに対処しなければいけません。悪化する前に、ぐるぐる回る原因が何かを詳しく説明していきましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫が同じところを回る病気のサインに要注意

同じところを回る猫

耳の炎症の悪化

同じところをぐるぐる回る行動の原因は、耳の炎症による病気からくることがあります。猫の耳の中で炎症が起きてしまい、その炎症が酷くなると同じところを回る行動も悪化していくそうです。

耳の炎症は、外耳炎が中耳炎、中耳炎が内耳炎と悪化していきます。耳の炎症により、耳を掻く、耳や頭を傾ける、頭を振るなどの症状も見られます。

脳神経疾患による運動障害

脳に障害が起こってしまうと、平衡感覚を失いやすくなり、ふらついたり真っ直ぐ歩けなくなってしまいます。原因の多くは耳、鼻、口の中などで起こる炎症トラブルから、脳神経疾患が起こったため。また、事故やケガで脳に障害が起こる事もあります。

小脳変性症と言われる脳疾患は、運動機能の役割をする小脳に異常が出てしまい、体のバランスの障害になってしまうそうです。原因は、ウイルスや細菌の感染、ノミやマダニ、鼻咽頭ポリープ、脳腫瘍などが考えられるそうです。

認知症かもしれない

猫が、同じところをぐるぐる回る原因として、認知症の可能性も考えられます。猫の寿命が年々伸びている事もあり、老化現象のひとつとして認知症が起こってしまう場合もあります。認知症の症状には、ぐるぐる回る行動のほか、同じところを徘徊する、ご飯を何度も欲しがる、夜泣き、ぼーっとする時間が多いなどがあるようです。

猫が同じところをぐるぐる回る理由

同じところを回る猫

愛猫の行動

猫が同じところを回る場合には、病気のほかにも単なる愛猫の習慣と言う場合があります。自分の尻尾を追いかけて遊ぶ癖がある場合や、じゃれているうちにぐるぐる回る行動をとる場合もあります。このように同じところを回るのが、習慣や遊びになってしまう猫もいます。

私の猫も、尻尾の色が黒いからか、一人でよく追いかけている場面を見かけます。普段の愛猫の行動をよく観察しておくのも、ひとつの手がかりになるのでしょう。

栄養バランスが崩れてきている

猫がぐるぐる回る理由は、病気になる前のサインでもあります。

栄養が足りていない、偏った食事などにより、体の栄養バランスが崩れてしまっている可能性があります。栄養バランスが崩れてくると、平衡感覚を失いやすくなる場合もあるのです。ビタミン欠乏症や黄色脂肪症などにより、ふらついたり目眩が起こってしまうのかもしれません。

猫がぐるぐる回るときの対策

同じところを回る猫

原因を探る

猫が同じところをぐるぐる回るようになったら、この原因が何かを探っていかないといけません。病気によるものなのか、習慣的な遊びなのか、老化による症状なのかを探ってみましょう。

もちろん、猫が日課のように行っている場合には問題はありません。しかし病気や障害によるものであれば、すぐに病院に行くようにしましょう。病気の進行状況よって、手術や進行を遅らせるなど治療はあると思いますが、早期発見が治療の幅を広げてくれる事にも繋がります。

猫の行動を録画する

もしも猫が突然同じところをぐるぐる回るようになった場合には、できるだけビデオや携帯などに録画しましょう。それを持って動物病院を受診すると、治療の手がかりになります。口頭では、猫の動きを上手く説明しても伝わらない事があり、病院側も「録画しておくように」と勧めている場合が多いです。

ぐるぐる回る様子やその他の症状を参考に、原因となる病気が判断出来ることもあります。判断材料のひとつとして、録画をしておくのも大事になります。

まとめ

同じところを回る猫

愛猫が同じところをぐるぐる回るのは、病気のサインかも!?と言う内容についてお話しました。愛猫がいきなり妙な行動をとれば、飼い主さんもびっくりしてしまうでしょう。愛猫がぐるぐる回る原因は、ただの習慣の場合もありますが病気の可能性も秘めているということです。

今回の記事を読んだ中には、猫がぐるぐる回る行動を見ている飼い主さんもいるかも知れませんし、回る行動というのがいまいち理解出来ない方もいると思います。問題があるかないかの判断は、飼い主さんでも難しいと思います。

愛猫が今回のような気になる行動をとる事があれば、録画をしてみて、獣医師さんに相談してみると良いかも知れませんね。

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