猫が脱水を起こしている時の見分け方
猫の脱水は、夏場の暑い時に起こるだけではなく、季節に関係なく病気によっても脱水を起こすのです。猫がぐったりして、水を飲まないなどの症状を見かけたら脱水を引き起こしているかもしれません。こんな時、猫の脱水状態の見分け方を知っておくと良いでしょう。
1 皮膚でチェックする
猫が脱水を起こしているかを見分けるには、皮膚の弾力をチェックします。猫の肩甲骨あたりの皮膚を上に持ち上げて見ます。手を離した時に、猫の皮膚がすぐに戻れば問題はありません。猫が脱水状態をおこしていると、皮膚は素早く戻らず脱水が重度になればなるほど皮膚が元に戻るまで時間がかかり、3秒以上くらいで戻ります。
2 口の中をチェックする
猫が脱水を起こしているかを見分けるには、口の中をチェックします。猫の口の中が乾いていないかを見ます。通常なら、猫の口の中は唾液で潤っています。しかし脱水を起こしていると、口の中は乾燥してしまうのです。
3 水分量をチェックする
猫が脱水症状を起こしているかを見分けるには、水分量をチェックするのも一つの方法です。猫はもともとあまり水分をとらない動物ですが、だいたいの1日水分量が決められていますので参考にしてください。例えば体重が3kgの猫の場合、150ml~200mlの水分量が必要になります。猫が脱水状態の場合、原因にもよりますが食欲もなくなってしまい、余計に水分をとらなくなります。猫がちゃんと水を飲んでいるかを確認しましょう。
4 おしっこをチェックする
猫が脱水を起こしている時の見分け方の一つには、おしっこをチェックする方法もあります。猫のおしっこの回数、量、色を確認してみて下さい。猫が脱水を起こしていると、回数が減り、量も少なく色の濃い尿をします。
健康な猫のおしっこは、薄い黄色です。おしっこの量は、多くても少なくてもいけません。おしっこの量が多く色が薄いのは、腎臓の働きが衰えているのが原因かも知れません。糖尿病が隠れている可能性があります。
おしっこが濃縮されずに体に戻さなければいけない余分な水分まで体外に流しているのです。そうすると体の中の水分が足りなくなり、それを補うために水をたくさん飲むと、おしっこの量も増えてしまい悪循環になっているのです。猫の一日のおしっこの量は、3kgの猫だと多くても約150ccぐらいだそうです。
猫が脱水を起こした時の症状と原因
猫が脱水を起こしている時は、普段と違った症状が出ることがあります。猫の脱水は、水を飲まない事が原因の一つでもありますが、少し飲まないからといってすぐに脱水を起こすことはないようです。猫の症状と原因からも、脱水の可能性がないかを確認してみましょう。
脱水の症状
- 呼吸が荒い
- ぐったりする
- 食欲の低下
- 目がくぼむ
- 被毛に艶がない
- 睡眠時間が増えた
原因
- 嘔吐
- 下痢
- 熱中症
- 発熱
- 糖尿病
- 腎疾患などの病気
- 感染症 など
猫が脱水を起こしている時の対処法
病院で受診する
猫が脱水を起こしている時は、病院で受診するようにしましょう。猫の脱水を見逃してしまうと、命にも関わる可能性もあります。早期に発見するのが大切です。病院では、猫の状態を診て点滴などの処置をしてくれます。まずは、獣医さんの指示に従うのが安心な対処法だと思います。
水分補給する
猫が脱水を起こしていたら、応急処置として水分補給をさせましょう。病院に行く事が先決ですが、診察してもらえない事もあります。そんな時は、電解質の入った水を飲ませると良いそうです。猫の脱水は、水分だけでなく電解質も不足しているからです。水分だけを大量に飲ませるよりも、電解質を一緒に摂取させないと意味がないようです。常に、猫用の電解水を保持しておくと良いかも知れません。猫が腎臓などに疾患がある時は、獣医さんに相談してから飲ませる方が良いかも知れません。
猫が飲まない場合は、スポイドなどで、口に含ませて飲ませるようにしましょう。ただし猫が暴れたり、飲み込む力が弱くなっている場合は無理に勝手な判断で飲ませるのは辞めましょう。
まとめ
猫の脱水は、季節に関係なく起こることが多いです。必ずなにかしら脱水を引き起こす病気など原因がありますので、おかしいなと思った場合は様子を見ずにに病院を受診しましょう。そして、普段から愛猫さんがしっかり必要な水分量を摂取しているか確認しましょう。
猫が脱水を起こしてしまうのは、熱中症だけでなく、何かしらの原因が隠されているかも知れないという事です。猫が脱水を起こさないように、温度、フード、水などに気をつけてあげたいです。
40代 女性 ゆたえみ
病院に連れて行って、血液検査、心臓の検査もしたけど、以上なし。
田舎で半分外で飼ってる状況ですが、除草剤や、農薬、殺虫剤などこのような症状の原因が関係してますか?