猫も肩こりになる
好きな時に寝て、好きな時に遊んで、とっても自由気ままに暮らしているように見える猫ですが、そんな猫も肩こりになることがあるようです。
本当に猫も肩こりになるの…?疑わしいところではありますが、確かに猫背ですし、気だるげに見えることがあるのも、肩こりが原因なのかもしれませんね…。(笑)
①運動不足で肩こりになる
猫の肩こりの原因は、完全室内飼いによる運動不足が原因となる場合があるようです。
猫にとって重要なのは「上下運動」です。猫が暮らす室内に、猫が登ったり降りたりして遊べる場所が少ない場合は、愛猫は運動不足による肩こりに悩まされている可能性があるかもしれません!
②猫の骨格から肩こりになる
猫は、多くの骨が緩やかな筋肉でつながっているため、非常に柔軟性にたけています。狭いところを通り抜けるために、鎖骨も小さな骨が他の骨と連結せずに宙に浮いているような状態であるため、「猫には鎖骨がない」と言われることもあるほどです。
このような特異的な構造をしているため、前足への負担が大きいことで肩こりを引き起こすのではないかと考えられています。
③肥満で肩こりになる
猫が肥満気味である場合、足や首に負担が掛かるため、普通体型の猫よりも肩こりになりやすい可能性もあります。
④首輪で肩こりになる
猫の首輪にも様々な種類がありますが、あまりに装飾が多いゴージャスな首輪を長時間着けていると、猫もこりになることがあるのだとか。人が着物や締め付けの多いドレスを着ると肩こりになるのと同じようなものなのでしょうか…。
猫の肩こりについては、猫自身が肩こりによる不快さを感じるのかどうかはっきりと解明されていないようです。
ただ、猫たちも全神経を集中して獲物(おもちゃ)を狙ったり、パソコン画面(キーボードに鎮座)をじっと見つめたりすることもあるので、絶対に猫は肩がこらない!とは言い切れないですよね。
猫の肩こりを解消する方法
①生活環境を工夫する
猫の肩こりを解消する方法として、生活環境を工夫するという方法があります。
人間も、ずっと同じ体勢で作業をしたり、運動不足になったりすると肩こりが酷くなることがありますよね。猫が上下運動できるスペースを増やしたり、遊ぶ時間を増やしたりして運動不足にならないよう心がけましょう。
②適正体型を維持する
猫の肩こりを解消する方法に、適正体型を維持するということがあります。やはり太り過ぎ、痩せ過ぎは筋肉や関節などに大きな負担を掛けてしまうことになります。
猫の適正体型は、ボディコンディションスコア(BCS)を用いて判断します。猫に触れた時に背骨を感じられるか、上から見下ろした時にくびれは見えるかなどをチェックしましょう。
③ツボをマッサージする
猫の肩こりを解消する方法に、マッサージがあります。人間も、肩こりが酷くなるとマッサージをしてもらいたくなりますよね。猫にも、人間同様に「ツボ」なるものが存在するようです。
ただ人間と違ってツボの位置が非常に分かりにくいことや、指圧することによって痛みや不快感を与えてしまう可能性もあるので、力を入れすぎないよう注意して行いましょう。
猫の肩こりを解消する方法は、人の肩こり解消法とよく似ていますね。ただ猫は人と違って「肩が凝った」とは言えないので、この際、本当に猫は肩こりになるのかどうかは置いておいて日頃からケアしてあげたいですね!
猫の肩こり解消マッサージ
①ツボをマッサージする
人と同じように、猫にも全身に「ツボ」があります。その効果は様々ですが、中には肩こりに効くツボもあるのだとか。猫の肩こりに効くというツボにもいくつか種類がありますが、実際に愛猫にマッサージをしてみて分かりやすかったツボは「肩井(けんせい)」「創風(そうふう)」です。
肩井とは、肩甲骨前にあるくぼみにあるツボです。猫を正面から見て、首と足の付根のちょうど中間辺りでしょうか。優しく触ってみると左右にくぼみがあるのが分かります。
創風は、前足の肩関節外側にあるくぼみにあります。猫の後ろ側に回り、足の付け根やや外側を触るとくぼみが分かります。これらを優しく指圧することによって、肩関節の痛みを緩和するなどの効果があるようです。
ただ、猫のツボ押し素人の筆者にとってツボ探しはなかなか困難を極めました。ツボが押せているのかどうかも定かではなかったのですが、ツボを押されると痛いというイメージがあったため、優しく撫でる程度にしておきました。
痛みを感じるとマッサージを嫌がるようになってしまう可能性もありますので、あまり強く押しすぎないよう注意したいですね。
②毛の流れに沿って撫でる
猫のツボがよく分からない!という場合はただ撫でるだけでも十分なマッサージになります。猫のマッサージの基本は毛の流れに沿って撫でることです。猫が喜ぶ顔周りから、お尻に向けて優しく撫でてあげましょう。手を温めてから撫でるのもポイントです。
③優しく皮膚を摘む
猫の肩こり解消マッサージとして、優しく猫の皮膚を摘むのもおすすめです。頬や首の後ろ、背中のお肉などを優しく摘んで揉むようにしてマッサージしてあげましょう。
特に首の後ろ、つまり「うなじ」を摘むと、母親が子猫をくわえて移動する名残から、体の力を抜き、心拍数が下がる「つまみ誘発性行動抑制(PIBI)」が起こることが解明されています。
主に動物病院での処置で用いられることが多く、よほどでなければ飼い主さんが行うことは少ないかもしれませんが、優しく摘んでマッサージする程度であればリラックス効果も期待できるようです。
ただうなじを摘んだまま持ち上げて、強く摘むようなことは絶対にしないよう注意してくださいね。
猫のマッサージは肩こり解消だけではなく、血行促進やむくみ解消などの効果も期待できますし、何より飼い主さんと愛猫の信頼関係を築くためのコミュニケーションとしてもおすすめです。
猫によって好みのツボは異なるようなので、愛猫が喜ぶツボを見つけてあげましょう♪
ちなみに筆者の愛猫の眠くなるツボは、うなじと額だったようです。(笑)
猫の肩こり解消におすすめのアイテム
①猫用マッサージ器
なんとこちらは、猫用マッサージ器。人用の小顔マッサージ器によく似た形をしていますね。愛猫と遊びながらマッサージをすることができそうです♪
②ペットグローブ
ペットグローブを使用すれば、猫にマッサージとブラッシングが同時にできて一石二鳥♪グローブタイプを嫌がる猫ちゃんの場合は、ラバーブラシや獣毛ブラシもおすすめです♪
③ブラッシングスプレー
商品情報
・天然ハーブティーツリーを配合しています。
・植物成分配合で猫の全身に使えます。
天然成分だけを使用した猫用ブラッシングスプレーです。手にスプレーしてから、マッサージを行うのがおすすめです♪
毎日のブラッシングの時間にマッサージをするのも良さそうですね。マッサージを習慣づけておくと、猫の体に異変があった場合、いち早く気付くことができる可能性もあります。マッサージをするぞ!と意気込まなくても、愛猫と触れ合う時間の中でゆったりと行えるといいですね。
まとめ
猫の肩こりを解消する3つの方法についてご紹介しました。筆者自身、肩こり偏頭痛持ちで、常に肩こり解消マッサージなどを調べて試しています。
最近行っていたのが「猫のポーズ」「猫ねじりのポーズ」など、猫の動きを元にしたヨガポーズだったので、猫が肩こりになると知って「え、猫も肩こるの?」と驚きました。(笑)
「猫も肩こりになるのか」については、愛猫を観察すればするほどに疑問が残るテーマではありますが、やはり言葉で伝えられないことを考えると対処、予防してあげたいですよね。
肩もみとは言わずとも、全身マッサージには様々なメリットがありますので是非実践してあげてください♪