アビシニアンのひろし、前足をしきりに舐める
我が家に待望の雄猫、アビシニアンのひろしがやって来たのは、昨年の4月のことでした。
前々からアビシニアンが欲しかったのですが、ある日ペットショップで生後6月を経て、プライスダウンしている雄のアビシニアンと出会ったのです。
すぐに購入を決定、名前を「ひろし」と付けました。
ひろしという名前にはいろいろ由来が有るのですが、長くなるのでここでは省きます。
ところが、我が家に来て間もなく、ひろしの左前脚の付け根にハゲがあるのに気付きました。痒いのかしきりに舐めるのです。
写真では分かりにくいですが、左前脚の付け根辺りが白くなっています。
愛猫のひろしを動物病院へ
ひろしが受診したのは名古屋市昭和区にある、動物病院でした。
当時の我が家は名古屋でしたが、クルマで15分ほどのところにこの病院はありました。
まずは
診察の結果、原因は不明だが菌が繁殖しているとのことで、抗生物質と痒み止めの薬を1週間分頂きました。嫌がるひろしに毎晩飲ませ、様子を見ました。
ところが、痒がりこそしないものの、炎症は一向に改善しませんでした。
再度○○どうぶつ病院に行き、先生に状態を説明すると、今度は抗生物質の注射を打ってくださいました。
合わせてステロイド剤の飲み薬。2週間後またおいで、と言われ帰ってきました。
2週間後、やはり改善しません。またまた○○どうぶつ病院へ。
先生曰く、これはアレルギー皮膚炎だろうとのこと。療法食を食べさせてください、と言われ、二つのペットフードの試供品を頂いてきました。
ロイヤルカナンセレクトプロテイン猫
ヒルズ・プリスクリプション・ダイエット 療法食 ZD低アレルゲン 猫 2kg
試供品はどちらも食べました。
ロイヤルカナンとヒルズ。ビッグネームの二つですが、ロイヤルカナンをAmazonで購入し、与えることにしました。
しかし、皮膚炎はむしろ酷くなる様子。
仕方なくヒルズのZ/Dを買い求め食べさせると、いくらか皮膚炎が小さくなった感じでした。
すっきり治らないながらも、通院は続けていました。
そんなある日、院長先生は、ハウスダストの可能性もあります、とおっしゃいました。
う~ん、こればっかりは試すわけにも行かないし。
決断・・・引っ越し
ひろしの皮膚炎が今一つ軽快しないまま半年以上が経ちました。
そんな日々を送る中、手狭な住まいが気になり出しました。安くて広い部屋に移りたいと思うようになり、ペット可物件を物色し、会社は少し遠くなりますが、名古屋市内にお手頃な物件を見つけ、すぐに契約したのです。
○○どうぶつ病院が遠くなってしまったので、新しい部屋からほど近い、△△動物病院に転院。院長先生は最初の診察で、やはりアレルギーですね、とおっしゃいました。
最近とても良い療法食ができたから是非試してみてという話で、こちらを紹介されました。
これはまだ市販されておらず、動物病院ででしか手に入らないそうです。
2㎏で五千円強と値段もハイレベル。
でも愛するひろしのためなら、と迷わず買い求め、早速与えました。
ところが、全く食べないのです。
匂いを嗅いですぐにそっぽを向きました。
慣れるまでの辛抱かと3日様子を見ましたが食べません。
やむを得ずZ/Dに戻すと、こちらはバクバク。
院長先生に報告したところ、う~ん、アミノペプチドフォーミュラの評判良いんですけどねぇ、と首を傾げるばかり。しばらくはステロイドを続けましょう、ということになりました。
しかし、転居してから一月、ひろしが、皮膚炎を舐めなくなってきたのです。
みるみるキレイになってきました。おお!転居したおかげ?ステロイド剤も1日1錠から次第に1日半錠、2日に4分の1錠、と減らし、2か月後、ついに薬なしでも大丈夫になりました。
院長先生はまたまた首を傾げ、原因はストレスだったんですかねぇ?と不思議そうでした。
ご飯はまだ用心してZ/Dを与えていますが、キレイな毛並みになって本当に良かったです。
最後に
原因はハウスダストだったんでしょうか?
それとも前の部屋が手狭でストレスだったんでしょうか?
この記事を読んでくださっている方の中にも、愛猫の皮膚炎に悩んでいらっしゃる人もいるかも知れません。
でも、転居などそうやたらとできるものではないので一番にオススメするわけにはいきませんが、振り返って言えることは、獣医師と相談しながらいろいろ試した結果、成功したのだと思います。
猫の皮膚の痒みは診断が難しいことが多いのですが、アレルギーやアトピーによる痒みで悩む猫は多くいます。
ノミや食物、ハウスダスト、花粉などもアレルゲンになりえます。猫のアレルギー検査は難しいのですが、痒みの解決の一歩として検査することは価値のあることです。
ノミやダニの予防は痒みの原因の一つを除去するために行いましょう。
担当の獣医師とよく相談し少しでも痒みが軽減するように様々な方向から考えていきましょう。