猫風邪で目に起こる3つの症状

猫風邪で目に起こる3つの症状

猫風邪は猫にさまざまな症状を引き起こしますが、特に目に何らかの症状を引き起こす場合が多いです。治療をすぐに行えば治ることがほとんどなのですが、何も治療を行わずに放っておくと最悪の場合失明してしまう可能性もあります。そんな猫風邪によって引き起こされる目の症状にいちはやく気付くためにも、最低限の知識は身に着けておきましょう!

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫風邪で目に起こる症状

猫の目

黄色い目やに

猫風邪によって目に症状がでるときによく見られるのがこの黄色い目やにです。目やには病気のサインと考えている方も多いでしょうが、実は猫の目やにが必ず病気に繋がっているとはいえないのが現状です。

そのため黄色い目やにが出ている=猫風邪!と断言することはできませんし、それだけで診察をしても獣医師もなんとも断言できない診断しかできない場合もあります。

ただ、目やにが出ているということは体調があまりよろしくなかったり、免疫力が下がっている、または猫風邪によるものである可能性はとても高いです。

また猫風邪による目やにが原因の場合は、結膜炎や角膜炎を発症している可能性があります。その場合は目やにが多すぎて目が開かない、癒着してしまうというひどい状態の場合もあります。

そこまで進行している場合は迷うことなくすぐに獣医師に相談をするようにしましょう。

充血

猫風邪になると体の免疫力が下がりさまざまな病気を発症する可能性があります。その中でも一番気を付けてほしいのが、前述でも伝えたように角膜炎や結膜炎といった病気です。

これらは重篤化しやすく、放っておくと取り返しのつなかいことになる可能性もあります。症状としては目やにの他に目の部分が赤くなる充血が見られることもあります。

猫の目が充血することはほとんどないので、もし充血している状態が見つかったら早急に獣医師に相談をするようにしましょう。

涙が出る

猫風邪になると目から涙が出るというのも猫風邪ではよくある症状の一つです。猫風邪によって目に何らかの異常が発生すると、目の異物や不快感を取り除こうとして涙を流します。

そのため、パッと見ただけならば何も異常がなさそうに見える場合でも、目に涙をためている場合は何らかの異常がある可能性があります。

猫の目から涙が出ている場合は、猫風邪の症状が他に出ていないのかチェックをするようにしましょう。

猫風邪で目に症状がある時の対処法

猫の顔のアップ

動物病院に早く受診する

猫風邪は猫がよくなる病気の一つですが、重篤化しやすく放っておいても治らない場合が多い病気でもあります。そのため、猫の目に風邪の症状が出ている場合は、早めに動物病院を受診するのが一番の対処法だといえます。

特に目に何らかの症状が出ているときは重篤化しやすいだけではなく、子猫や老猫などの免疫力の低い個体はすぐに症状が悪化しやすい場合もあります。そのため、異変に気付いたら油断することなく念のため獣医師による正しい治療を受けるように心がけましょう。

多頭飼いの場合は隔離する

猫風邪はとても感染率が高いため、放っておくとあっという間に他の猫に広がってしまいます。そのため目に症状が出ているときに限らず、多頭飼いをしている中で猫が風邪を引いたときは、隔離をして健康な猫と風邪をひいている猫が接触しないように心がけましょう。

また目に何らかの症状が出ているときは結膜炎や角膜炎である可能性が高いです。これらの病気も他の猫にうつる可能性がありますので、多頭飼いをしているときは獣医師の診断があるまで念のために隔離をしておくことをおすすめします。

目やになどは拭き取ってあげる

猫風邪で目やにが出てきている場合、放っておくと目やにが大量に出てしまって上瞼と下瞼が癒着して大変なことになる場合もあります。そのため、目やにが出てきたら優しく拭き取ってあげることも対処法としては重要になります。

ただし、猫の目周辺は大変デリケートなため強い力でゴシゴシしてしまうと肌を傷つける原因となります。そのため、目やになどを拭き取るときは、濡らしたコットンなどを使って優しく拭き取ってあげるようにしましょうね。

猫風邪で目に症状がある時の注意

睨む猫

猫風邪は目だけではわかりにくいのですぐに病院にいく

猫風邪で目に何らかの症状があるときは放っておかずにすぐに病院にて治療を受けるようにしましょう。前述したように猫の目から目やにが出ただけでは、風邪と診断ができないため猫風邪の初期症状は大変わかりにくいものとなっています。

目の症状を放っておくと重篤な症状になる場合もあるのですぐに病院にいく

猫風邪をあまりにも放っておくと目に何らかの異常が発生し、最悪の場合は「失明」「眼球摘出」となる場合もあります。もしそれらが防げたとしても、白濁してしまったりする可能性もあります。

猫風邪が原因で目に何らかの症状があるときは、目薬をさせばすぐに治る場合も多いので、目やにが出ていることに不安を覚えたなら、すぐに動物病院に行くことが最大の予防法に繋がるといえるでしょう。

まとめ

猫の目

猫風邪は目の症状の他にも、鼻水、咳、嘔吐、下痢、発熱などの症状がでることもあります。しかしこれらの症状がまだ出ない初期の段階でも、目にだけ症状が現れることもあります。

もしその時点で猫風邪に気付けたならば、愛猫の治療もすぐに終わる可能性もあります。目に何らかの症状が出ているだけでは判断が難しい場合もあるでしょうが、放っておくと取り返しのつかない事態に発展する可能性もありますので、早急に対応をするように心がけましょう。

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