子猫のお腹がパンパンになる原因
子猫のお腹がパンパンになる原因はどのようなことが考えられるのでしょうか。
自分の大切な子猫のお腹がパンパンになっていると「病気かな?」と心配になってしまいますよね。そこでここでは、子猫のお腹がパンパンになる原因について、ご紹介させていただきます。
1.便秘
子猫は様々な臓器が発達段階であり、腸の動きが緩慢になってしまったり、消化管内寄生虫などが原因になり、便秘になりやすいです。便がきちんと出ていないと、腸にどんどんたまってしまい、子猫のお腹がパンパンになってしまいます。
うんちをしたときに
- コロコロとしている
- 水分がなく、固い
- うんちの回数が少ない
などがあれば、便秘気味ですので、放置しておくとお腹がパンパンになり、手術などをしなくてはいけなくなるので、改善をする必要があります。
子猫は一日に2~3回ほどうんちをします。便秘気味であり、お腹がパンパンになっていることがあれば、きちんとトイレのあとの排泄物のチェックもしてあげましょう。
2.食べ過ぎ
子猫は大きくなるために、成長期には特にたくさん食べるようになります。
しかし、一気に食べ過ぎるとお腹がパンパンになってしまうことも...。子猫が一日に食べている量が適量かどうかを、今一度確認してみてください。
子猫が餌を食べている様子を観察して、食べ過ぎや暴食が原因でお腹がパンパンになっていないか様子をみるようにしましょう。
3.肥満
子猫は、たくさん食べ過ぎることによってお腹がパンパンになり、肥満になってしまっていることがあります。
食べ過ぎであったり、運動不足が原因だったりして肥満になってしまい、お腹がパンパンになってしまいます。子猫のうちから、肥満になってしまうと中~高齢期に糖尿病などになるリスクも高くなりますので、生活習慣の改善が重要です。
4.ガスの充満
子猫は暴飲暴食をしたり、運動不足になったりしていると、食べ物がきちんと消化できずに「消化不良」になってしまいます。
子猫が消化不良になってしまうと、ガスがお腹にたまってしまい、お腹がパンパンになってしまうこともあります。お腹の調子が整えば改善がされるのですが、他の病気になってしまうなど、身体にはあまり良くありません。
子猫のお腹がパンパンになっている様子であれば、まずは動物病院へ連れて行ってあげましょう。
5.病気
子猫は「病気」が原因によってお腹がパンパンになってしまっていることがあります。
具体的に考える病気としては
- 腸閉塞
- 腹腔内腫瘍(子猫では可能性として低いです)
- 猫伝染性腹膜炎
などがあげられます。
これらのような病気になると症状は異なりますが子猫のお腹がパンパンになってしまいます。
これらの病気は全て子猫の命に関わります。放置をしておくと、死に至ってしまうこともあるので、子猫のお腹がパンパンだと気がついたらまずは、動物病院へ連れて行って相談をするようにしましょう。
腸閉塞
腸閉塞は、お腹がパンパンになるだけでなく
- 下痢、便秘
- 嘔吐
- 腹痛
などが起こり、亡くなってしまうこともありますので要注意の病気です。
腹腔内腫瘍
腹腔内腫瘍は子猫のお腹に腫瘍ができて、パンパンになってしまうことです。
子猫の病気としてはないとは言えませんが、可能性が低いです。
猫伝染性腹膜炎
猫伝染性腹膜炎は、お腹の中に水がたまり子猫のお腹がパンパンになって息苦しくなってしまったり、呼吸も早くなったりするような症状がでる病気です。
お腹だけでなく、胸の中にも水がたまることがあり呼吸困難が起こります。発熱・黄疸が伴います。治療方法がなく重篤な病気です。
子猫のお腹がパンパンにった時の対策
子猫のお腹がパンパンになるときの対策は、どのようにすれば良いのでしょうか。
病気の場合などは、動物病院で治療を受けることにより改善がされるのですが、それ以外のことが原因で子猫のお腹がパンパンになるときには、どのように対策をすれば良いのかわからず悩んでしまいますよね。
そこでここでは、子猫のお腹がパンパンになるときの対策についてご紹介させていただきます。
1.マッサージ
子猫のお腹がパンパンになって便秘気味のときに有効なのが「マッサージ」です。マッサージは、日頃からしてあげることによって便秘の対策になります。
猫を仰向けにし、指の腹で優しく「の」の字をかくようにマッサージしてあげます。子猫のお腹をこのようにマッサージしてあげることで腸の動きが活発になるのでパンパンになることもなくなります。
2.餌をゆっくり食べられるようにする
消化不良でガスが溜まったり、食べ過ぎが原因で子猫のお腹がパンパンになっていたりするようであれば、「餌をゆっくり食べられるようにする」という対策法があります。
餌のお皿が凸凹になっていて、慌てて食べることができないようなものにしたり、餌を少量ずつ与えて複数回に分けたりするなどといった方法があります。
3.運動不足の改善
子猫は身体をしっかりと動かしていないと、腸の働きが悪くなったり、脂肪によってお腹がパンパンになってしまうことがあります。
そのようなときには、運動不足の改善をしてあげる必要があります。おもちゃを使って遊んであげたり、キャットタワーなどでジャンプをする環境を作ってあげたりすると良いでしょう。
4.お腹を冷やさない
子猫は人間と同じでお腹が冷えてしまうことによって便秘気味になり、お腹がパンパンになってしまうことがあります。
冬場はお腹を冷やさないように暖房をつけてあげたり、嫌がらないのであれば腹巻きをしてあげたりするなど、「お腹を冷やさない環境作り」をしてあげると良いでしょう。
まとめ
子猫のお腹がパンパンになってしまうと心配ですよね。子猫のお腹がパンパンになってしまうのには
- 便秘
- 食べ過ぎ
- 肥満
- ガスの充満
- 病気
これらのようなことが原因だと考えられます。
腸閉塞や腫瘍伝染性腹膜炎などの病気によって子猫のお腹がパンパンになっているときには命にも関わります。便秘であったとしても、重症化してしまうこともあるので便の出が悪いと思ったり、お腹がパンパンになっていると気づいたらすぐに病院へ連れて行ってあげてください。