猫が歯周病になった時の治療方法
歯石除去で猫の歯周病の治療をする
猫の歯周病の治療方法にはどれくらい歯周病が進行しているのかによって異なってきます。内服薬の投与のみで済む場合もありますし、麻酔をかけての歯石除去をしなければいけない場合もあります。
抜歯や手術で猫の歯周病の治療をする
もし歯石除去のみで手に負えない場合は、抜歯を行うことになります。もし症状が顎骨にまで及んでいた場合、歯根が露出していたり、骨が歯周病菌によって溶かされる骨融解をしている場合は手術を行う事になります。
猫の歯周病の治療は初期段階でしてあげるのが肝
手術をしなければいけないほどの症状になるのは非常にまれですが、歯周病の初期段階で治療を行わなければ重症化する可能性がありますので、日ごろから歯周病の症状が出ていないか注意をしてみるようにしましょう。
猫の歯周病の治療費
歯周病の治療費は上記であげた通り、治療方法によって費用に大きく差が出ます。
猫の歯周病の治療が内科療法だけだったら
猫の歯周病の治療が内科療法だけだった場合平均で13,000円前後かかります。歯周病の症状が出てはいるものの、歯石除去や抜歯といった治療は行わなわず薬と自宅ケアのみで済む場合は費用は比較的安く済みます。それでも検査代や診察代、さらに薬代もかかってきますので1万円以上は覚悟をしましょう。
猫の歯周病の治療が歯石除去、抜歯だったら
猫の歯周病の治療で歯石除去、抜歯をした場合45,000円前後かかります。歯石除去、抜歯をする場合ですと費用は一気に跳ね上がります。理由は治療をする際に麻酔をかける必要があるからです。
なぜ麻酔をかけるのかと疑問に思う方もいらっしゃるでしょうが、人間だと抜歯や歯石除去をする場合我慢してジッとすることができますが、猫ちゃんは訳がわからないので、治療中にジッとすることはできません。
そんな猫ちゃんを無理矢理縛り付けて治療をするわけにもいきませんし、看護師が保定して治療を行ったとしても、完全に動きを抑制することはできません。仮に途中までジッとしていても、治療途中で急に暴れだしたら危険ですし怪我をしてしまう恐れもあります。
そのため猫の歯周病治療の時は全身麻酔をかけて行う必要があります。麻酔をかけての治療は費用がかかるだけではなく、猫自身にも負担血液検査を事前に行い、どこかに異常がないかどうかの確認は必ず行います。
猫の歯周病の治療で手術をしたら
猫の歯周病の治療で手術をしたら大体40,000~90,000円前後かかります。
歯周病の治療でもっとも治療費がかかるのが手術となった場合です。手術といっても歯茎を少し切るくらいの手術なら費用は40,000円前後ですが、症状が顎にまで及んでいた場合や歯周病によって鼻炎や鼻汁の症状がある場合は、口元以外も手術をする必要がありますので高額になってきます。
さらに手術後は入院をする場合もありますので、治療費以外にも、入院時の薬代、点滴代、医療機器代、入院宿泊費といった費用もかかってきます。
手術後に症状が悪化して入院が長引き思いもよらない程の高額請求を受けたという話もめずらしくはありません。このような重い症状を引き起こさない為にも、普段から歯周病予防がとても重要になってきますのでしっかりと注意をしましょう。
猫の歯周病を治療している時の注意点
猫が歯周病を治療している時はドライフードをあげる
歯周病治療でも自宅ケアとなった場合、普段の生活を見直して歯周病治療に合わせた生活を送らせてあげる必要があります。
その場合にまず考えなければいけないのが餌の問題です。歯周病の主な原因は餌の食べカスが歯の間に挟まり、それが炎症をおこして歯周病となるのです。そのため歯周病を予防するためには、歯の間に挟まりやすいウェットフードはやめてドライフードを与えるようにしましょう。
猫が歯周病を治療している時は歯磨きをする
そしてもう一つが食後の歯磨きを習慣づけてあげることです。もちろん猫は歯磨きをされることをとても嫌がりますので、最初は思うようにできません。しかし少しづつ慣れさせてあげ、積極的に歯磨きを行う事で歯周病の進行を防ぐことができます。
もし歯磨きをするのが難しい場合は、猫用のデンタルケアのために作られたおもちゃが販売されていますのでおもちゃで遊びながら歯磨きをできる商品などを利用して歯周病の原因である歯垢を除去するようにこころがけましょう。
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・猫はおもちゃを噛みながら、歯がきれいになれます。
・十分な運動ができるため、食欲が大幅に増えて、健康を保ちます。
猫の歯周病は人にうつる?
猫の歯周病は人にうつる!
人から人に歯周病菌はうつるということを知っている人は多いでしょうが猫と人の間で歯周病菌はうつるのかご存知でしょうか?猫と人間、違う動物の為歯周病菌も菌のタイプが違うような気もしますが、歯周病菌は猫と人間の間でも感染することが確認されています。
人間の食べ残しから猫が歯周病になる事もある!
そのため、歯周病菌を持っている人間の食べ残しを猫が食べれば歯周病菌に感染する可能性があるということです。逆はなかなかないでしょうが、もし歯周病菌を持っている猫とキスをした場合は人間にその歯周病菌が感染するかもしれません。
猫と人間では常在菌なども違いますので、お互いにキスをしたり人間の食べかけをあげたり、猫と一緒に同じものを食べたりすると細菌感染をする可能性もあります。歯周病以外にも多くの危険が潜んでいますので、いくら愛猫が可愛くても食べ物シェアしたりキスをしたりしないようにしましょう。
まとめ
今回は猫の歯周病についてご紹介しましたが、歯周病菌は歯をむしばむだけではなく心臓の血管に入り込んだり、体の臓器を侵食したりすることで様々な症状を引き起こし最悪の場合死に至らしめるケースもある恐ろしい細菌です。
たかが歯周病と侮っていては取り返しのつかないことになりかねませんので十分に注意をするようにしましょう。