猫の気管支炎の症状
猫が気管支炎になった時に多い症状
猫が気管支炎になった時には以下のような症状が見られます。猫の気管支炎は死に至るケースは極めて低いと言われていますが、悪化し肺炎等の他の症状が出てきてしまうと非常に危険です。
- 咳がでる
- 元気がなくなる
- 食欲がなくなる
- くしゃみや鼻水、目やになど
- 肺炎
- 呼吸困難になる
猫の気管支炎は、猫の気管支が炎症を起こしてしまうことを言います。
猫が気管支炎になってしまった場合、症状の多くは咳として現れますが、その咳込む姿は猫が毛玉等を吐く時の様子に似ていることから、猫が気管支炎を患っていることに気が付かないことも多いです。
咳は基本的に見られる症状ですが、元気がない、食欲がない、くしゃみや鼻水、目やに等は気管支炎の原因により様々です。猫が気管支炎になってしまった場合、咳は突然現れることが多く、ひどい場合には肺炎を引き起こしたり、呼吸困難に至りチアノーゼになったりしてしまうこともあります。
猫が気管支炎でチアノーゼになった時の症状
- 舌が白っぽくなっていないか
- 歯ぐきが白っぽくなっていないか
- 目の結膜が白っぽくなっていないか
猫がチアノーゼになってしまった時、被舌、歯ぐき、目の結膜をみて確認します。白っぽかったり、青紫っぽい色になっていたりすると、それはチアノーゼのサインだと言えます。
猫が気管支炎になってしまった時の症状の動画
猫が気管支炎になる原因
ウイルスなどによる感染症
猫が気管支炎になる原因としてもっとも考えられるのが、ウイルスや細菌が原因の感染症です。猫の感染症として有名なのが、ネコヘルペス、猫伝染性鼻気管炎、ネコカリシウイルス感染症などです。
特に空気が乾燥している時期になるとこれらの病気がはやりやすいため、注意をすることが大切です。感染症に感染させないために、完全室内飼いを徹底する、予防接種は定期的に受けるようにしましょう。感染症の予防が結果的に気管支炎の予防にもつながりますよ。
化学薬品など刺激物によるもの
猫にとって化学薬品や刺激性の強い煙などを吸い込むことによっても、気管支炎となる可能性があります。刺激の強いものを吸い込むことは、気管支を傷つける原因となるほか、さまざまな悪影響を引き起こす可能性もありますので注意をしましょう。
予防法はもちろん、そのような危険物質を猫が吸い込まないように注意をすることが大切です。
異物を飲み込んだ
気管支炎とは気管が傷つくことで発生する症状です。そのため、何か異物を飲み込んでしまったことにより気管が傷ついてしまっても、気管支炎になる可能性があります。また、異物を飲み込んだときは良くても吐き出すときに気管支炎を引き起こした事例も。
異物を飲み込んでしまう誤飲は、腸閉塞などを引き起こす原因となる可能性もありますので、誤飲をしそうなものをお部屋に置かないようにし、飼い主様が見ていないときは誤飲をしやすいおもちゃなどはしまうようにしましょう。
猫が気管支炎になった時の治療法
- 酸素吸入で気管支炎を治療する
- 抗生物質で気管支炎を治療する
- 気管支拡張薬の投与をして気管支炎を治療する
猫が気管支炎になってしまった場合、基本的には酸素吸入、抗生物質、気管支拡張薬の投与などを行い、症状を軽くすることを目的とした治療を行います。炎症止めのお薬を処方されることもあるかと思います。場合によっては血液検査をしたり、レントゲンをとったりする場合もあります。
気管支炎の原因がウイルス感染の場合は抗ウイルス剤で治療を行い、細菌感染が原因の場合には抗生物質を使用することが多いです。悪化し肺炎や呼吸困難を引き起こしてしまった場合は、最悪入院治療をしなければいけないこともあります。
猫が気管支炎になった時の自宅での過ごし方
自宅では温かい部屋で、加湿をしっかりし、のどに刺激を与えないように安静に過ごさせてあげるようにしましょう。
猫の気管支炎を治すための費用
- 初診料 500~2,000円
- 抗ウイルス剤や抗生物質 1,000~6,000円
- 血液検査 3,000~6,000円
- レントゲン 2,500~8,000円
- 酸素吸入(30分)2,500~4,000円
動物病院は自由診療ですから、金額は決められていません。同じ地域内の病院で同じ治療をしても、費用に差があるのはその為です。実際に猫の気管支炎を治療をした方の経験から相場を割り出しましたが、あくまでも目安程度にお考え下さい。
病院により検査内容も費用も全く違いますので、猫に気管支炎の疑いがある場合は、3万円程持っていくと安心です。行く前に動物病院へ電話し、クレジットカードが使えるのかどうかを確認しておくと便利です。猫の気管支炎は治療後2週間以内に完治する事がほとんどです。
猫が気管支炎にならないようにするための予防
カリシウイルス感染症や、猫伝染性鼻気管支炎などは、ワクチン接種で予防することが可能です。愛猫が気管支炎にならないために出来る予防法として、最も大切なことは外に出さないということです。
外で色々な猫と関わることにより、猫風邪をもらい悪化し気管支炎につながるという最悪な事態を防ぐためにも、猫は完全室内飼いを徹底しましょう。
まとめ
今回は猫の気管支炎について調べてみました。我が家では猫の多頭飼育をしていますが、今のところ気管支炎にかかった子はいません。しかし、軽い猫風邪で通院しても、1回の治療費は5,000~9,000円程になってしまいます。
愛猫が気管支炎を患い、重度の場合は数回の通院が必要になり、1回10,000円前後の費用が掛かることを考えると、早期発見が大切だということがわかります。愛猫が1度ではなく何度も咳込む様子に気が付いたら、すぐに動物病院へ連れていきましょう。
40代 女性 さな
気管支炎をほっておくと、肺炎になるので気を付けなければいけませんね。
猫ちゃんもコホコホと咳をしていたらすぐに、獣医さんに診ていただきましょう。どんな病気も早期発見が大切ですね。
10代 女性 匿名
慢性的なもので、治らないといわれ、毎月注射をうって、飲み薬をもらってます。
出費は毎月1万です。きついですが、猫の事を考えると少しでも長く元気に過ごしてもらいたいです。
早死にするからと言われました。
私は、この子が死ぬときなるべく苦しまないで直ぐに逝って欲しいと思います。
ずっと咳をして、呼吸が苦しいという苦しみを長くあじわってほしくないと思っています。
家族なので、とても悲しいですが、最後まで一緒にいます。
いまも膝の上で邪魔をしているかわいい子。頑張って生きようね。