1. 口腔内の炎症など
![猫の口を診察す医師](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/2/56b2dee2fd112a86db835594c708d731.jpg)
口内炎や歯周病など、猫の口腔内に炎症があると口臭がきつくなります。猫のいる部屋に入るだけで、そのにおいがわかるほど強い口臭になることもあります。
口腔内にトラブルがあると、口臭以外に、歯肉が赤くなっていたり出血していたりする、痛みでごはんを食べられないなど他にも異変に気がつくでしょう。炎症がひどくなると歯が抜けてしまったり、細菌が出す毒素が他の病気の原因となってしまうことがあるそうです。
原因はさまざま
口内炎や歯周病の原因は様々で、猫風邪や腎臓病などによって炎症を起こしている場合もあります。歯石が原因となる場合は、動物病院で歯石取りを行い、場合によっては抜歯を行うこともあります。歯がなくても食事に問題がないことがほとんどです。薬による治療なども行われます。予防するには、定期的に歯磨きをすることが大切です。
2. 肛門嚢からの分泌物
![振り向く猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/9/b107c393899ca326c2c9fbdfa86f85d5.jpg)
猫の肛門のすぐ近くには、においの強い分泌物が出るところがあります。肛門嚢という場所から出ていて、普段はうんちをするときに一緒に分泌物も出ますが、びっくりしたときや、うれしいときにも出てしまうことがあるんです。
猫をなでていたり、ブラッシングをしていたりするときに、急ににおいがしてきたら、お尻を見てみましょう。茶色や黄色っぽい分泌物が出ているかもしれません。
また、この分泌物がうまく排出されずに肛門嚢にたまってしまい、化膿したり炎症したりすることでも臭ってきます。猫がお尻を床に擦り付けていたり、お尻を気にしている仕草が見られたら、動物病院で肛門嚢のチェックをしてもらったり、たまった分泌物を排出させる「肛門腺絞り」をしてもらったりしましょう。
3. ケガや皮膚炎など
![伏せ座りする猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/8/a5786da3dabe8f2c6fdb4724ca85d617.jpg)
ケガをしていたり、皮膚炎になっていたりして、それがにおいの原因になっている可能性があります。化膿しているとにおいは強くなります。また、耳垢がたまり、炎症していてもにおいがすることがあります。早めに動物病院を受診しましょう。
4. 毛づくろいができない
![手をなめる猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/9/1dbcdf2f5ef4d3f77ba4646b89062e50.jpg)
猫は暇さえあれば毛づくろいをしていると言っていいほど、なめてにおいを消していますが、ケガや病気の猫、年老いた猫や太った猫、もともと毛づくろいをあまりしない猫などは、においがきつくなる場合があります。
特に、しっぽの付け根、肛門、足の裏、耳周りなどはにおいのもとになる分泌物が多く出るため、においが強くなります。ブラッシングをして汚れを落としたり、温かい濡れタオルで拭いてあげるなどお手入れをしてあげましょう。
まとめ
![子猫に顔を近づける成猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/9/d4af7ccdf7b614deb74fdf41c8cb6e17.jpg)
いつも毛づくろいをしていて、体臭が少ない猫ですが、強烈なにおいがしてしまうことがあります。口内炎や歯周病など口の炎症、お尻から出るにおいの強い分泌物、ケガなどが化膿してしまったときなどです。
毛づくろいが上手にできない猫は、飼い主さんがお手入れを手伝ってあげましょう。治療が必要な場合もあるので、猫から強いにおいがしてきたら動物病院に相談をしましょう。