猫のおならが臭い原因や病名、対処法まで

【獣医師監修】猫のおならが臭い原因や病名、対処法まで

「えっ!猫もおならするの?」と思われた方。はい、します!実は猫も稀ではありますが、おならをする事があります。それも「すかしっ○」を・・・。猫のおならはほとんどがすかしっ○なのですが、音が出る事もたまにあります。愛猫とあなたが2人っきりなのに、突如「ぷ〜」と音がしたら、それはきっと、間違えありません(笑)。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫もおならをする

ねころぶ猫

健康な猫の場合、キャットフードに入っている混ぜ物だったり、食物繊維など消化出来ないものだったり、ご飯と一緒に飲み込んだ空気が、おならとして出てきます。小腸で消化出来ないものが大腸に運ばれ、分解された時に発生したガスがおならの正体です。猫のおならはほとんどが臭いもないのですが、もし臭いおならをしょっちゅうしていたら、病気の可能性も考えられます。

猫のおならが臭い原因

フード

腸内で悪玉菌が増えている

猫のおならが臭いという場合は、何らかの原因で腸内に悪玉菌が増えているためと考えられます。人間でも添加物がたくさん入った食べ物や、コンビニなどの弁当、インスタント食品などをたくさん食べている人は腸内環境があまりよくないと言われていますよね。

それと同じで、猫も食べているものによっては腸内環境が悪化して悪玉菌が増殖しおならが臭いという状況になるのです。この悪玉菌が増える原因は他にもさまざまなものがあるため、飼い主様は注意をしてあげましょう。

消化不良

猫の体質によっては今食べているキャットフードが合わず消化不良を起こしているためおならが臭くなっている可能性もあります。猫は元々完全肉食動物のため、食物繊維が多すぎるキャットフードや穀物類がふんだんに使われたキャットフードをうまく消化できずに腸内環境を悪化させている可能性があります。

もし、おならが臭い以外にも、嘔吐や下痢をしているならばキャットフードが合っていないかもしれませんので思い切って違うものに変えてみても良いかもしれません。

最近では穀物類を使っていないグルテンフリーのキャットフードなども発売されていますので興味のある方は試してみてはいかがでしょうか?

ストレス

腸内環境が悪化することで臭くなるおなら。その原因は食べ物だけではなく、ストレスが関係していることもあります。人間でも、緊張をしたりストレスを感じたりするとお腹を壊してしまうことありますよね。それと同じで、猫もストレスを感じて腸内環境が悪化し下痢やおならが臭いといった症状が見られる場合があります。

住環境に不満を持っている、何らかの環境の変化にストレスを感じている、飼い主様とコミュニケーションがあまりとれていない、それが原因でおならが臭くなっているのかもしれませんね。

猫のおならが多い時に考えられる病気

猫のおしり

「最近しょっちゅうおならするな〜。しかも臭い・・・」という場合、このような症状はないですか?

  • おなかが鳴る
  • 下痢をしている
  • 嘔吐を良くする
  • おなかを触ると痛がる
  • おなかがパンパンになっている

おならと上記の症状がある場合、考えられる病気は以下になります。

寄生虫症

鉤虫や糞線虫などの寄生虫が原因の事があります。どちらも人間にも感染する寄生虫ですが、鉤虫が世界で約10億人が感染していると言われるのに対し、糞線虫はあまり知られていないマイナーな寄生虫症です。とは言え人間にも感染しますので、注意が必要です。感染経路は鉤虫も糞線虫も母猫から感染したり、皮膚から感染したりする事があります。感染している猫のうんちに卵がある事もありますので、なるべく猫のうんちは早めに処理すると良いでしょう。
他には回虫症やノミからうつる瓜実条虫なども可能性があります。

食物アレルギー

愛猫が食べたものの中に、アレルギーを引き起こす原因物質があった時に起こります。原因物質となるアレルゲンには、牛肉や豚肉・鶏肉などの肉類や小麦やトウモロコシなどの穀物、牛乳などが良く挙げられます。おならや上記に挙げた症状以外にも、皮膚のかゆみや発熱、外耳炎などが起こる事もあります。皮膚のかゆみにより体を引っ掻いて傷だらけになってしまう事もありますので、早めに受診するようにしましょう。食物アレルギーが出ずらいキャットフードも販売されています。獣医師の指示を仰ぎましょう。

小腸性下痢症

前述した寄生虫症や食物アレルギーなどが原因で起こる病気です。腸の中の水分バランスが崩れ、下痢になってしまいます。特に子猫の場合、下痢は命取りとなる事があります。成猫でも下痢は辛い症状ですから、早めに治療してあげましょう。

膵外分泌不全症

膵臓(すいぞう)の機能が損なわれ、消化酵素の生成に異常が生じるので、消化不全が起こります。放置すると命に関わりますので、気になる症状が出たら早めに受診しましょう。おなら以外にも、食糞、多食、うんちが増えるなどの症状が表れます。猫ではまれです。

猫のおならが臭い時の対策

腕組をする猫
  • 猫の体質に合ったフードに切り替える
  • ストレスを減らす
  • ヨーグルト
  • 消化酵素
  • サプリメント
  • ご飯をふやかす
  • ご飯の量を減らして回数を増やす

おならが臭い時の対策は、キャットフードを愛猫に合ったものに変えたり、ストレスを感じずらい環境作りをしたりするのはもちろんですが、悪玉菌が増えてしまった腸内環境を整えるために、出来る事があります。プレーンヨーグルトや消化酵素、サプリメントを与えたり、ご飯をふやかして与えたり、早食いの傾向がある子にはご飯を小分けにして与えると良いでしょう。

断食をしてみる

週に1回程度、「プチ断食」させてみるのも一つの手段です。1日2回ご飯を食べている子は毎週1回、1食分の食事を抜くだけです。

1日2回以上の子は午前中のご飯を抜きます。断食をさせる事で普段、消化の為に働きっぱなしの胃腸はもちろん、肝臓やすい臓、腎臓の負担を減らす事が出来ます。ただし、ご飯は抜いても水分は抜かないで下さいね。新鮮なお水はいつでも飲めるよう、用意しておきます。水以外でも酵素水や煮干し・チキンスープを与えてもOKです!

プチ断食をする時は、猫の体調が良い時を選んでください。また、トラブルが起こる事はまずありませんが、愛猫の様子を観察出来る時の方が安心なので、飼い主さんが自宅にいる時に行ないます。愛猫が妊娠中やワクチン接種前、病気治療中、体力が衰えている時は避けるようにしましょう。

これらの対策を行っても尚、臭いおならをする場合には、もしかしたら病気が隠れているかもしれません。早急に受診するようにしましょう。

まとめ

子猫
  • 猫のおならに関する病気:寄生虫症・食物アレルギー・小腸性下痢症・膵外分泌不全症など
  • 猫のおならが臭い理由:ストレス、フードが合わない、悪玉菌の増加
  • 臭いおならの対策:フードを変える、ヨーグルトをあげる、サプリメント、断食など

たかがおなら、されどおならですね〜!愛猫がおならしたからと言って白い目で見るのではなく、臭いニオイがしたら、しばらく注意して見守っていた方が良いかもしれません。もし頻繁にするようだったら、体に異常があるのかもしれませんので早めに便を持ち動物病院を受診しましょう。

もちろんただ音がするだけの正常なおならの場合もありますので、そんな時には温かく受け止めてあげましょう。普段おならをしない愛猫の、ビックリした顔が見られるかもしれませんよ!(笑)