猫のふみふみとは?
猫が一心不乱になって、毛布やクッションなどを前脚で揉んでいる姿を見たことがありますか?これを動作の様子から「猫のふみふみ」と呼ばれています。英語では「ミルクトレッド」や「二ーディング」といいます。
まだまだ見習中ですが、参加させていただきますにゃ??byミルク#ラガマフィン
— まい (@melon20130401) 2019年4月11日
#パンこね職ニャン選手権 pic.twitter.com/JUczEGbHMh
また、ふみふみする様子がパンをこねている様子や、マッサージをする様子を連想させることから、「パンこね職人」や「マッサージ職人」と呼ばれることもあります。以前、Twitterで「#パンこね職ニャン選手権」というハッシュタグが登場しました。我が家の愛猫もパンこね職人の見習いとして参加しました。
猫がよくふみふみする場所
猫がふみふみをする理由は、子猫時代の名残りからという理由でした。では、実際によくふみふみをする場所はどのようなところなのでしょうか。次は、猫にとっての絶好のふみふみスポットを4つ紹介します。
1. 毛布やクッション
毛布やクッションなど、ふわふわとしたものは母猫を思い出させてくれるのでしょう。主に睡眠前にこれらを活用してふみふみする猫がいます。母猫のぬくもりに包まれていた子猫時代を思い出し、リラックスしているのです。
2. 大好きな人
飼い主さんの足や、お腹のうえでふみふみする猫もいます。これは、主にお気に入りの人に対してする傾向にあるため愛情表現といえます。飼い主さんに甘えたい、遊んでほしいという気持ちをこのような形で表現することもあるのです。
3. 同居の猫や犬
猫がふみふみをする対象は人間に限ったことではありません。一緒に暮らす他の猫や犬に対してもふみふみすることがあるようです。こちらも、気に入った相手に対してする傾向にあります。ただ、相手が動物の場合は単なる愛情表現ではなく、好意を抱いていることがあります。好きだという気持ちを伝えようとしているのです。
4. エアーふみふみ
ふみふみには、必ず対象が存在するわけではありません。眠りながらエアーふみふみをすることもあります。これは子猫に多く見られ、ふみふみすると同時に、口がまるで母乳を飲むかのように「チュウチュウ」と吸うような動きを見せることもあります。おそらく夢の中で母親のぬくもりを思い出しているのでしょう。
なぜふみふみするの?
そもそも猫はなぜふみふみをするのでしょうか。それには次のような理由があります。
甘えたい
猫は、クールな印象を与えがちです。しかし、愛情表現が独特なだけであって、猫も甘えたいという気持ちは我々人間と同じように持ち合わせています。そして、愛情表現のひとつがこのふみふみする行為です。
これは、子猫時代の名残りから現れる行動です。子猫は母猫の母乳を授乳する際、母乳がよく出るように、母猫のおっぱいを揉む習性があります。このような背景から、甘えたいときには母猫を思い出してふみふみしているのです。
もしもこれを飼い主さんの目の前でする場合は、愛猫にとって飼い主さんがとても信頼できる存在である証です。
空腹のアピール
猫は空腹のアピールとしても、このふみふみをする場合があります。理由は基本的に甘えたいときと同様で、やはり子猫時代の名残りからくるものです。猫にとっては、ふみふみ=空腹が満たされるという学習が成立しているのです。飼い主さんを母親のような存在だと思っている猫に見られる行動です。
眠いとき
猫は眠くなると、子猫の頃を思い出しながら眠ることがあります。だからふみふみをすることがあるようです。そして、これを入眠時のルーティーンとして活用している猫もいます。愛猫が眠そうな顔をしてふみふみしているときは、気が済むまでさせてあげましょう。
ふみふみをしない猫もいる!?
中には全くふみふみをしない猫がいます。先に述べた理由から「信頼されていないのかな?」、「今いる環境が安心できないのかな?」などと心配になる飼い主さんもいらっしゃるでしょう。しかし、安心してください。ふみふみを全くしないとしても、飼い主さんが信頼できていないということも、不安を抱く環境でもありません。これは、上手に親離れができたということなのです。
自立心の強い猫は、ふみふみをすることがありません。逆に、早くに親と引き離されていまったケースや、幼児性の強い性格の猫が頻繁にふみふみをします。どちらにしても、基本的には問題ありません。ふみふみが見てみたい、という飼い主さんの愛猫が全くしない猫の場合は、少々残念に思うでしょう。ですが、しっかりと大人に成長したのだと、前向きに受け止めてあげてください。
まとめ
今日のねこちゃんより:ラテちゃん / ♂ / スコティッシュフォールド / 1.5kg
見ている人間が癒されるふみふみは、とても深い意味を持つ行動でした。皆様のご家庭の猫たちはふみふみをするでしょうか。そして、どのような場所でしていることが多いでしょうか。母猫を思い出していると聞くと少々切ない気がするかもしれません。でも、甘えっ子な性格の猫にとって飼い主さんの存在や、生活環境が母猫に守られているかのように安心できるものなのです。
ただしひとつだけ注意したいことがあります。それは、「ウールサッキング」という行為です。これは、毛布やクッションなどをかじることをいいます。そして、ふみふみと同時にこのような行動を取る癖がある場合は繊維や綿の誤飲に気をつけなければなりません。癒されながらもよく様子を見てあげましょう。