猫が口をパクパクさせるときのシチュエーション
1 甘えているとき
口をパクパクさせるのは、母猫に甘えるときの仕草だと言われています。猫の口は開いていても、声が出ていないのではないでしょうか?
つまり、人間には聞こえない声で会話をしていると言うことなのです。口をパクパクさせて超音波で気持ちを伝えているようです。甘えたい気分のときに、口をパクパクさせるような仕草が見られます。
2 おねだりしているとき
甘えたい気持ちと関連して、何かおねだりしたいときに口をパクパクさせるのです。ご飯の時間におねだりするときの「にゃーん」とは違って、人間の食べ物を欲しがるときなど、我慢している気持ちからパクパクさせるのでしょう。「ダメだとわかっていても欲しいにゃー」と口をパクパクさせておねだりしているようです。
3 寝ているとき
猫は寝ながら口を動かすことがあります。よく見ると何か話しているようにも見えます。寝ながら口をパクパクさせて、何か夢を見ているのでしょうか?楽しい思い出や、狩りに失敗した、美味しい物を食べているなどの夢気分から、口をパクパクさせているのでしょう。
4 歯に何か挟まっているとき
ご飯の後に猫が口をパクパクさせている場合は、食べ物が歯に詰まっているのかも知れません。また、おもちゃで遊んでいるときにもよく見かけますが、歯の間に紐が引っかかったりしても口をパクパクさせます。口を中に違和感があるときは、このような仕草をしてしまうのでしょう。
5 テープがついてとれないとき
猫が口をパクパクさせているときは、口の中の顎や歯に粘着するものがくっついていることがよくあります。ダンボールに貼ってあるガムテープで遊んでいた、ポスターなどのテープを剥がそうとしたなど、夢中になりすぎてしまうのです。テープなどが口の中についてしまって「あわわわ」と言う感じに焦ってパクパクさせているのでしょう。
6 ハードな運動の後
猫は体を動かした後に、口で呼吸するようになります。激しく運動し過ぎると、「ハァハァ」と呼吸が荒くなることがあります。猫の体力はあまり長くは続きませんが、疲れを感じない子猫などは遊びに夢中になってしまいます。運動のし過ぎは呼吸困難になる危険性があります。
7考え事をしているのかも
何もない場面でも口をパクパクさせていることがあります。動きもなく寝てもいないときに、ぼーっとした顔で「パクパク」と動くのは、きっと考え事をしているのかも知れません。
8 緊張する場面に出くわしたとき
猫が口を開けてパクパクするのは、緊張や興奮などからくるようです。飼い主さんに叱られたときや、病院に連れていかれたときなど、極度の緊張から呼吸が激しくなります。すると、鼻での呼吸では追いつかず、口を開けて呼吸をしてしまうのです。
9 脱水症状
夏場の暑い気温のときに、口をパクパクさせていたら熱中症にかかっているかも知れません。体温調節がうまくできずに、呼吸困難に陥っているのでしょう。猫の体が脱水を起こして悲鳴をあげている状態です。すぐに水分補給をしなければいけません。
10 気持ちよくなっているとき
猫の体を触ると「気持ちいい」と感じたときに、口をパクパクさせることがあります。猫によって触られて気持ち良い場所はあるようですが、尻尾の付け根あたりを触ると喜びます。尻尾を上にぐっとあげて口をパクパクさせるような仕草をします。猫が触られて嬉しいときに見せるようです。
まとめ
猫が口をパクパクさせるシチュエーションを紹介しました。今回紹介したシチュエーションは、瞬時に見せる動作や、トラブルなどからくるものです。猫の感情をあらわす仕草と言えるでしょう。
しかし、猫が口をパクパクさせるような仕草には、緊急を要する場合もあります。呼吸困難の前兆や、病気などの疾患であれば早く対処しなければいけません。口をパクパクさせる原因をしっかり見極めて、判断するようにしましょう。