ご飯になると猫のテンションがあがる
野生の本能が目覚める
ご飯の時間になると、猫の目が一段と大きくなります。ご飯の時間になると猫が興奮してしまうのは、野生の本能からきているようです。ご飯だけでなく、おやつやおもちゃなど好きなものを見ると本能が目覚めてしまうようです。たとえ安全にご飯をもらえるとわかっていても、本能が野生の感覚に戻るのでしょう。
食べる前の気合い
本来なら、猫がご飯を食べるためには、獲物を確保する必要があります。飼い主さんから与えられるご飯も、猫の中では獲物を確保すると言う感覚なのでしょう。ご飯の時間になると、猫も体を伸ばしたり、走り出したり、ストレッチをしてしまうのです。「よっしゃ!」とこれから競走でも始まるかのような、気合いが入ってしまうようです。
ライバルに奪われたくない
猫が興奮するのは、ご飯=獲物をとられたくない気持ちがあるのでしょう。多頭飼いの家では、周りの猫も同じ気持ちでいることでしょう。ライバルにご飯を奪われないように、緊張や警戒心がでてしまい興奮するのです。私の家のボス猫も、他の猫に威嚇したり唸り声をあげてしまいます。
待ちきれない
ご飯の時間になると、待ちきれない気持ちがでてしまうのでしょう。ご飯を楽しみにしているからこうして興奮するのです。「早く早く!」「お腹すいたよ」とじっと待てないで、部屋の中を何周も走り、落ち着こうと激しく毛づくろいをしてみたり、体を長くして覗いたりなどをしてしまうのです。
猫はご飯の時間を理解している
ご飯の時間が分かるのか?
ほとんどの猫は、ご飯の時間がわかっているようです。時計を見なくても、猫の体には体内時計が備わっているのでしょう。
猫をはじめ、肉食系のたんぱく質を主食とする動物は、時間に正確になりやすいそうです。たんぱく質を毎日摂取していると、脳内細胞がたんぱく質の増減を振動でお知らせしてくれるのです。「そろそろたんぱく質を摂取する時間だよ」と細胞内に伝え、体内時計の役割をしているようですね。
猫は単独行動をする
猫がご飯の時間をわかっているのは、一人で生活する単独の行動をしてきたからだとか。野生では、明け方になると自ら狩りに出掛け、獲物を捕り食べることや、縄張りを守ることなど、生活を基本的に単独で行ってきました。猫は誰かに頼ったりする事もなく、本能や習性で行動を起こします。体内時計で時間がわかるのは、自然に身についた事なのでしょう。
時間を気にしない猫もいる
猫の中に体内時計があるのでしょうが、時間に正確できっちりしている猫と、あまり気にしないアバウトな猫に分かれるようです。やはり飼い猫になると、時間にも少々アバウトになってしまうのでしょう。飼い主さんが起こしてくれるからとか、他の猫が起きたら気づくだろうとか、猫も集団行動になりつつあるのかも知れません。またご飯の時間に遅れたとしても食べられないことがないと理解しているのでしょう。近年、猫の野生みや本能も薄れてきていると言うのは、こう言う所なのかも知れませんね。
まとめ
猫がご飯の時間になると興奮すること、時間が分かることについてお話しました。猫には、ご飯の時間がわかる体内時計が備わっていると言うことでした。そして、興奮するのは本能からくるものだったようです。待ち遠しい気持ちと、ご飯に執着する気持ちなどが興奮する原因だったのでしょう。ご飯に対する執着心で、ご飯の時間だけでなく「ご飯」という言葉にも興奮します。たまには、猫の時計もズレてしまう時があったり、中にはご飯の時間でものんびりと待ち、呼ばれてからのそのそくる猫もいるようですね。