猫もたぬき寝入りする
結論から言えば、猫もたぬき寝入りをします。
そもそも「たぬき寝入り」ということわざは、臆病と言われたたぬきが驚いた時に気を失い、その場を凌ぐために眠ったふりをしている事からきているそうです。都合の悪い時にわざと空寝をすると言う意味です。たぬきは人を騙す動物と思われていることから、この様なことわざができたのでしょう。これを猫で言い換えるなら「ネズミを獲るために寝たふりをする」行動をとると言えるかもしれません。
猫がたぬき寝入りするのはどんな時?
都合が悪くなった時
猫は都合が悪くなると寝たふりをします。猫がやりたくない事をさせられそうな時に「この状況は寝たふりにゃ」と気付かないふりをします。飼い主さんにカメラを向けられたり、被り物など着せられそうな雰囲気になると、たぬき寝入りしたくなるようです。
誤魔化したい時
猫は状況に応じて、誤魔化したい時や困った時にたぬき寝入りするようです。狙っているものをとれなかった時、イタズラするつもりないのに結果怒られてしまった時、失敗して物を壊した時などなど…恥ずかしい気持ちから、寝て知らんぷりしたくなるのでしょう。
邪魔くさい時
猫が「邪魔くさい」と思った時にもたぬき寝入りするようです。いい気持ちで寝ている所へ、飼い主さんが来て撫でられたり、話しかけられると「早くどっかへ行ってくれないかな」と思うのです。また、絶好の寝場所を見つけたのに、飼い主さんに「そこはダメ!」と注意されて、どうしても譲れない気持ちになったときにも「邪魔くさい」と思うでしょう。ここはたぬき寝入りで知らんぷり作戦!となってしまうようです。
興味が無い時
猫がその人に興味がないとたぬき寝入りをします。興味がない=猫にとってメリットがないということでしょう。逆に猫が楽しみに待っている人が帰ってくると、そそくさと起きてお出迎えします。
猫は、好きな人とそうでもない人とでは態度を変えることがあります。しかし猫の気分にもよるので、好きかどうかだけで態度が変わるとは言い難いかもしれませんね。
関わりたくない時
その場の状況に合わせて、猫は寝たふりをします。自分には関係ないと思うことや、振り回されたくないと感じたら、他人のふりをしてたぬき寝入りをしてしまいます。飼い主さんが口論している場合、イライラした時など、猫にとって苦痛な環境になってしまっているのでしょう。「早くいつも通りにならないかなぁ」と存在感を消して待っているのかもしれません。
飼い主をあやす時
猫が飼い主さんをあやしている事があるのにお気づきでしょうか?猫と一緒に寝ているつもりでも、実は飼い主さんが寝付くのを見守ってくれているのです。飼い主さんが、猫を布団に入れて寝ようとすると、猫は「仕方ないにゃー」とたぬき寝入りをして付き合ってくれているんです。飼い主さんが寝入ると、猫はそっと布団から出ていくそうですよ。
猫がたぬき寝入りしているか見分ける方法
瞑る目を見よ!
猫がたぬき寝入りをしているかを確認するには、目の瞑り方を見ましょう。よく見ると目がうっすら開いている、または目を反らした瞬間に猫の目が開く場合は、たぬき寝入りの確率が高いでしょう。たぬき寝入りから覚めるタイミングを見計らっているのかも知れませんね。
耳の形を見よ!
猫が本気で寝ている時は、耳が動かないようです。耳がいろんな方向に向いていたり、ぴくぴくさせている時は、たぬき寝入りしている確率が高いです。飼い主さんの状況を、聞き耳を立てて探っているのでしょう。
まとめ
猫もたぬき寝入りするのかどうかについて解説してきました。猫もたぬき寝入りをするの?と不思議に思う人が多いのは、そう言った行動がよく見られるからなのでしょう。私も何度か「これは寝たふりだな」と思う場面がありました。人間と同じように猫も、邪魔くさい時や、都合が悪い時など、たぬき寝入りをしてしまうのでしょう。