子猫との出会い
春先になると子猫の保護数が多くなります。春と秋は出産シーズンで、各地の保護センターにも多くの子猫が収容されます。
多少自治体でその差はあるかもしれませんが、収容される時だいたいは子猫のみが多く、母猫はその時いなかったのか、または人間を怖がってどこかに隠れているのか、あまり一緒に保護されることは多くありません。
片目が壊死している子猫
そんな出産シーズンに子猫が保護されました。体は怪我などの異常はないようでしたが、片目がすでに壊死して、もう片方の目もこのまま手当てをしなければ同じように壊死してしまうかもしれません。
そこで保護センターでは治療に限りがありますし、とても痩せていましたので、食事管理が必要です。そこで、ボランティア団体が引き取り、体調管理と食事管理、目の治療のために我が家で預かりました。
子猫を預かってから気を使ったこと
まずは、ボランティア団体が動物病院へ連れて行き、健康診断をしました。内科的な異常はないようで、すでに壊死した片目はどうすることもできませんが、もう片方の目は何とか壊死を食い止めなくてはなりません。
また、痩せているのでしっかりご飯を食べさせて体重を増やしていかなくてはならないのです。
治療と食事
まず、目の治療は点眼液を一日4~5回点す必要がありましたので、長時間家を空けることはできませんでした。また、身体が小さいので、1回に食べるご飯の量がとても少なくすでに離乳期に入っていると思われますが、なかなか食いつきが悪かったのです。
食べさせるためにドライをふやかして温めたり、匂いが強いレトルトを混ぜたりしました。それでも量が増えないので回数を増やして食べさせました。更に、目を保護するために、カラーを付けていますので、器を支えていないと食べにくそうでした。
子猫を預かって気付かされたこと
子猫だからでしょうか、まずは人を怖がりません。暫くはケージの中での生活になりますがそれでも時々は部屋でフリーにしていました。そうすると自分から膝の上に乗ってきたり、顔を見ながらニャーニャー鳴いたりと、アピールしてきます。
片方の目は視力はありませんが、それでも部屋の中を走り回ったり、少し高い所に登ったりと障害があっても元気よく過ごしている姿を見ていると、生命力にとても驚かされます。
子猫の毎日の様子
預かった当初はご飯の食いつきが悪く、量もなかなか増えませんでした。それで体重もさほど変化はありませんでした。
それでも、毎日少しずつではありますが、食べる量が増えていき、点眼を点している目もそれなりに、少しきれいになってきているようです。少しではありますが、体重も増えてきました。
カラーの生活はまだまだ続きますが、部屋の中を活発に動き回るようになって、子猫らしい悪戯もするようになりました。
まとめ
子猫や成猫を預かるたびにいつも感じることがあります。その中には体のどこかに障害がある猫の時もありますが、どの子も一生懸命生きているということです。
もちろん、人の手を借りないと生きていけないような猫たちもいますが、それでも少しの手助けで自立できるようにもなります。保護されれば何とか生きていけると思いますが、保護されなければ分かりません。
そんなかわいそう猫たちが少しでも減ってくれればいいと思います。