猫の一日に必要な水分摂取量
一日に必要な量
猫にも水分摂取は欠かせませんが、どれくらい必要なのかについてお話したいと思います。体の大きさによって必要な水分の量は異なってきますが、おおよそだと体重1kgに対して40~60mlと言われています。目安として最低限の量は与えるのが好ましいでしょう。
また、猫の体重×0.75乗×70×1.2mlという計算式でも1日に必要な水分量を計算することもできます。
私の猫は4kgなので、この計算式では240ml必要になるようです。この必要量は、飲水だけではなく食事に含まれる水分を含めての量です。
ちなみに0.75乗を計算するときは、「4の0.75乗」といったようにGoogleで検索すると手っ取り早いですよ。
子猫、高齢猫の水分とは
そもそも猫は、お水をあまり飲みたがらないという特徴があります。お水をよく飲んでもらうようにするのは、飼い主さんも頭を捻らなくてはいけないでしょう。体の小さな子猫や、生活習慣を変えるのが困難な高齢猫には、お水をどのように積極的に摂取させれば良いのか考えてみましょう
子猫だと、離乳食の間は水分を補えているので欲しがらないようです。食事が固形になった場合は、ミルクをかけてふやかしたりしてあげると水分がとれます。
また、同じく高齢猫もドライフードからウエットフードに変えてあげるのが、スムーズに水分摂取出来る方法でしょう。ウエットフードにするだけでも、普段の60%以上も食事による水分摂取量が増えます。子猫同様に、ドライフードをお湯でふやかして与えても良いです。水分を摂る習慣がない場合は、このように食事に工夫してあげるのが手がかからなくて良いでしょう。お湯でふやかしただけでは食べない猫ちゃんには、味付けをしないお肉やお魚をゆでたスープをかけてあげても良いでしょう。
水分が必要になる理由
猫は、少ない水分でも生活できる体の仕組みになっています。しかし、それが泌尿器系の病気を発症させやすくしてしまうのです。膀胱炎や尿路結石は水分摂取量が少なく尿が濃縮されやすいことから起こりやすくなる病気でもあります。
また水分を過剰に摂取したがるようになった場合には、何らかの病気の症状である可能性があります。そのような病気には、腎不全や糖尿病、子宮蓄膿症、甲状腺機能亢進症などがあります。腎臓の病気は6歳くらいから、特に注意が必要です。
一日の水分量を知ろう
毎日猫が摂取した水分の量を知るのは大切です。どれくらい飲めたか、飲みすぎていないかと言うのをチェックするようにしましょう。メモリ付きの容器を使用したり、必要量を計り容器に入れるなどして測定してみましょう。猫が水分をほとんど摂取してない、反対に過剰に摂取している場合は、病気の可能性も高くなりますので注意してチェックしましょう。また、トイレに行く回数や、おしっこの量も水分の摂取量の判断材料になります。
猫に必要なだけの水分量を摂取してもらうには
水の味
猫は水の味にうるさい事が多いようです。水の味が気に入らないのが理由で飲まない猫がいます。水の種類を変えるのもひとつの方法です。逆に、水に猫の好きな味があれば、飲んでくれるかも知れません。それこそウエットフードにしてみるとか、スープにするなどにしてみると良いでしょう。他にも、好みに合わせてまたたびの水を作って飲ませるのも良いかも知れませんね。味だけではなく、温度にも好みがある猫もいます。
水の与え方
容器に入れても飲んでくれない場合は、飲ませる方法を変えて見ましょう。新鮮な水を好む傾向もあるようなので、流れる水や蛇口から出る水に、興味を示して飲んでくれるかも知れません。給水器を使用すれば、猫が飲みたい時に飲みやすいと思います。
水分補給
とくに暑い季節は、熱中症や脱水症状に気を付けなければいけません。おやつ感覚で飲める水分ゼリーを与えてみてはいかがでしょうか?水分補給もできて、食欲がない時でもおすすめです。猫が好きな味や匂いになっていて、食べやすく食いつきも良いようです。
まとめ
猫が一日に必要な水分量について紹介しました。
もともと砂漠地帯で生息していた猫は、最低限の水分量でも生きて行けたのかもしれません。しかし、猫が積極的に水を飲まないことは病気の原因となる可能性があり、健康とは言えません。猫にも一日に必要な水分量があり、それを大きく下回っても上回ってもよくないと言う事なのです。健康で長生きする秘訣は、水分摂取量も大きく関係しているのでしょう。