あずきとの出会い
昨年の夏、野良の雌猫が子猫を出産したとうでどこかからかミーミーと小さな声が聞こえてきました。
少し鳴いて時間を置いてまたミーミーと朝から夕方まで何度か聞こえてきます。夜になり主人が帰ってきたので家の周りを見に行きました。
主人は片手に小さな仔猫を乗せて帰ってきました。
「庭のタイヤの中に落ちていた。」
それが「あずき」との出会いです。
仔猫の体重は260gしかありませんでした
主人の掌に乗っていた仔猫は小さくて、ほとんど動かず体温も低くて、このまま死んでしまうんじゃないかと思いました。掌で温めたり、段ボール箱にタオルを敷いてお湯を入れてタオルで巻いたペットボトルを入れて寝かせました。
しばらくすると、体温が上がってきて、だんだん温かくなってきました。
仔猫用のミルクがあったので、お湯でとかしてシリンジで口元に垂らしてみました。少しづつ、少しづつ舐め始めました。口の周りはミルクでべちゃべちゃになり主人と一緒に「良かったね」と笑いました。
名前は「あずき」
仔猫の名前は何にしよう。
寝ている姿を見て、ちょうど肉球があずきみたいって思ったので「あずき」に決まりました。元気になって動き回るので寝床を段ボール箱からバスケット型のキャリーにしました。
キャリーなら蓋が付いているので、目を離しても安心です。
あずきは何週齢かも判らないので、最初はミルクをあげていましたが少しづつ離乳食に切り替えていったんですが、3日くらいでお兄ちゃん達のカリカリに興味を示して食べ始めていました。
体重は軽いんですが、よく見ると犬歯がしっかり生えていました。
体が小っちゃいだけで、もしかしたら、もう1か月は過ぎていたのかもしれません。
保護してから1週間ほどして、お兄ちゃん達とも馴染んできて、やんちゃっぷりを発揮してきた頃から家の中ではキャリーの蓋を閉めることをやめました。
先住猫のお兄ちゃん達と上手くやって行けるかどうか心配だったこともありました。寝るときは自分からキャリーに入っていきます。
そしてだんだん、お兄ちゃん達と同じようにみんなでくっついて寝るようになりました。
見ていると、一番小さいのにお兄ちゃん達にグルーミングしたり、ご飯はお兄ちゃん達が先に食べてから、自分は後でゆっくり食べています。人間だったら世渡り上手です。猫にも解るんでしょうか?
現在のあずき
最近はじゃらしがお気に入りで、よく咥えて主人かわたしのところに持ってきます。お兄ちゃん達もじゃらしが好きなので、取られないようにコッソリ持ってきます。
白キジのお兄ちゃんが大好きで、よく一緒にいます。お互いにグルーミングして毛がべちゃべちゃになっています。見ていて、滑稽で微笑ましいです。
まとめ
小さな声で必死に鳴いていたのは8ヵ月前のことでした。あの時はお母さんに見放されてしまったけど、お兄ちゃん達に囲まれて、あまり外には出られないけど、今は幸せかな?
あずきは体は小さいけれど、存在は一番大きいです。