猫が飼い主を躾けた事
猫はこんな事で飼い主を躾けています。
1.朝起きる時間
朝、猫が起きる時間になると同時に、起こされる飼い主は多いです。朝食をおねだりして、猫が飼い主を起こすのです。その起こし方には、個性が出ます。
飼い主の顔をペシペシする猫もいれば、ガジガジする猫も。飼い主が起きない場合、強行突破に出ます。高い場所から飛んで、飼い主へと着地するのです。猫がドスッとお腹に降りてきた飼い主は、たまったものではありません。猫の攻撃に耐えきれず、思わず起きてしまうでしょう。
こうして飼い主は、猫のいいように躾けられて行くのです。
2.座る場所
座る場所も、猫に躾けられてしまいます。飼い主お気に入りのソファを猫に占領されるなんてことは、日常茶飯事。気が付いたら、飼い主の座る場所がない!仕方なく隅っこの空きスペースに、飼い主は座るしかありません。
どかせばいいじゃん!と思いますが、それが中々できないのが、猫の飼い主。猫もそれを知ってかどうか、堂々と占領します。その様子たるや、まるで王者の風格。蛇に睨まれたカエルのように、飼い主は抵抗できなくなってしまうのです。
3.家具の配置
猫は環境が変わるのを、好みません。急激に模様替えしてしまうと、拒否反応が起きてしまうかも…少々の変更であれば猫チェックをクリアできるでしょうが、大幅な変更は、受け入れられない可能性が。
また、今まで登れていた場所に家具の配置を変えたことで登れなくなってしまった場合、抗議が起きるかもしれません。猫が快適に暮らせるよう考えて、家具の配置をすることは大切なのです。もしかしたら猫の快適空間を作るため、こっそりと躾けられているのかも?
4.寝相
猫は信頼している飼い主と同じ布団で寝ることがありますが、これが意外と、クセモノなのです。と言うのも、気が付いたら猫に布団を占領されていることが、少なくありません。また、上に乗っかられていることも、あるでしょう。
そんな時、飼い主は自由な寝相で寝ることができません。猫が占領している時は隅っこの方で縮こまって寝なければいけませんし、上に乗っている時は、下手に寝返り出来なくなります。このように寝相を強制されるのも、猫による躾けと考えられます。
5.猫への接し方
猫は犬のように、いつでも近づいて行くのを大歓迎してくれる動物ではありません。気乗りする時は応じてくれますが、気乗りしない時はプイッとどこかへ行ってしまいます。そのクセ、自分が構って欲しい時はスリスリ〜っと寄ってくるのです。
猫が構って欲しい時に構わないと、様々な方法で気を引こうと頑張ります。更にスリスリを強化したり、飼い主の邪魔をしてみたりと、もう必死。そこで根負けして、構ってしまう飼い主は多いでしょう。
するといつからか、猫の都合の良い時に構う飼い主へと、変化して行きます。常に猫のご機嫌を伺い、構って欲しいのだと感じたら即座にナデナデし、そうじゃない時は触れようとしません。こんな悲しい飼い主の性、実は猫に躾けられていたのですね。
また、変なポーズを取って飼い主の気を引こうとする場合も。飼い主が反応するまで、じ〜っと視線を送ってアピールします。それでも構わないと不満げな顔で、睨みを利かせます。怖いのでとっとと、構っておいた方が良いかもしれません。
6.ご飯の出し方
ご飯に対してこだわりがある猫は多く、気に入らないと口にしないという場合もあります。1日2回で済む猫もいれば、ちょこちょこと何回かに分けて食べる猫もいます。
筆者宅の猫には1匹、ちょこちょこ食べのグルメ猫がいます。1度ご飯を与えると少しだけ食べ、またすぐに「ご飯ちょうだ〜い」とアピールし出します。そこで再び与えるのですが、またちょこっと食べてどこかへ行ってしまい、しばらくするとまた催促の「にゃ〜」を言い出します。
しかも、ご飯がお皿に入っているのを嫌がることがあり、手に乗せるか床に直接置かないと食べないことが。猫が食べたいようにせっせと用意している自分の姿を見て、「躾けられてるなぁ〜」と感じることがしばしばです。
7.お世話の仕方
猫のお世話の仕方も、いつの間にか躾けられていた!という飼い主は多いでしょう。その良い例が、トイレ掃除です。猫はトイレが汚いと抗議の粗相をしたり、我慢して病気になったりします。中には、トイレを掃除して欲しいとアピールしてくる場合もあります。
もちろんトイレは常にキレイにして置いた方が良いのですが、猫が用を足していないか神経を尖らせる飼い主は、見事に躾けられていると言って良いでしょう。
まとめ
こうして見て行くと、猫は人を自由に操る、天才なのかもしれません。気まぐれな態度は元来良くないと言われていますが、実は人心を掌握する有効な手段なのかも。見習って、恋愛や人間関係にうまく使ってみるのも、良いですね!