子猫の保温をしっかり行う
ある日突然、捨て猫を保護するようなことがあったら、まずは子猫をしっかりと温めてあげましょう。道端で子猫を拾ってあげたら、手近なタオルやハンカチなどで身体を包んで、体温を下げないようにしてください。
子猫は皮下脂肪が少ないため、体温調節を上手に行うことができません。そのため、通常であれば親猫のお腹の下で体温低下を防ぎます。そのため、子猫を拾ったらすぐに、身体を温めてあげる必要があります。
子猫に適切な食事を用意する
生後4週間未満の子猫であれば、粉ミルクを与えるのが一般的ですが、拾った猫が4週間以降である場合は、キャットフードをお湯で柔らかくふやかした物を与えてあげてください。
子猫は生後4週間と早い時期に離乳期に入るため、週数に見合った食事を提供する必要があります。特に捨て猫は、数日間食べ物を食べていない可能性があるため、栄養失調になるリスクが高いのです。
適切な調理を施した食事を規則正しく提供してあげることが、捨てられた子猫にとって必要なことです。そうは言っても、猫を飼育していない一般家庭には、キャットフードや粉ミルクのストックはありません。加えて、すぐに子猫の食事を買いに行けるかどうかも確約ができません。
緊急事態の際には、砂糖水や水で溶かしたガムシロップなどを与えることで低血糖を防ぐことができます。すぐに子猫のご飯を用意できない場合は、砂糖水を与えてなるべく早く動物病院を受診するようにしましょう。
子猫の下痢と嘔吐に注意する
捨て猫は、少なくとも数日間は外で生活している可能性が高いため、体調を崩しやすくなっています。そのため、拾った子猫の体調の確認は必ず行ってください。
特に、子猫が下痢やおう吐をしている時は体内に寄生虫がいたり、その他の病気にかかっている事も考えられます。元気があって食欲があれば様子見でも構わないと思いますが、病状によっては命に関わる事もありますので食欲が無い、元気が無い場合は、なるべく早く病院へ連れて行くようにしましょう。
病院が開いていない時間帯である時は、子猫に水分と糖分をこまめに取らせて脱水症状や低血糖を防ぐようにしましょう。また、体温が下がらないように毛布と湯たんぽ等を使って保温するようにしてください。
病院に連れていく時は、子猫が冷えないように毛布などで包み、嘔吐した物や、下痢の様子などを詳しく獣医さんに伝えられるようにするといいでしょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:アリー / ♀ / キジトラ / 0kg
子猫を保護した場合は、猫の安全確保と体調確認が最も重要度の高いミッションです。特に体温管理は猫の命を左右する事柄です。捨て猫を保護したら、必ず温めてあげてください。子猫の保護は、大変な問題が山積みになりますが、複雑な手続などは後回しにして、まずは猫の体調管理を行いましょう。