猫と共に過ごすかけがえのない日々
何気ない日常の中に猫がいること。それは大変なこともあれば楽しいこともたくさんあるかけがえのない日々です。その日々の暮らしの中で猫が大切なことを教えてくれたと感じることはありませんか?また気がつけば自分自身に良い変化が起こり、成長できたと感じることはありませんか?愛猫や親しい猫のことを思い浮かべてみてください。
猫が教えてくれること
1.待つことの大切さ
猫はとても警戒心の強い動物です。余程人懐っこい性格ではない限り、初対面の猫にこちらから歩み寄っても受け入れてはもらえません。猫と親しくなりたいと思うなら待つことが大切です。人間社会では積極的に行動することが求められる場面は多々あります。でもその一方で辛抱強く待ち、状況を見極めることが重要視される場面も存在します。猫と一緒にいると自然と待つことができるようになるかもしれません。
2.相手のペースに合わせること
猫は単独行動をする動物であるがゆえに、人間のペースに合わせることは得意とはいえないでしょう。もちろん飼い主さんのライフスタイルを理解し、多少人間に合わせて行動してくれることはあります。
しかし基本的には人間が猫のペースに合わせていることが多いと思います。猫のペースを理解し、それに合わせて生活を送っていると、ふと人間にも人それぞれ自分のペースがあることに気づかされます。
相手には相手のペースがある。全てにおいて合わせることはできなくても理解し合えることで強要したり、無駄な衝突をすることが減るのではないでしょうか。
3.表情やしぐさなどに目を向ける
猫は人間の言葉を話すことができません。猫を理解するためには尻尾や耳の動き、しぐさや鳴き声のパターンなど、言葉以外のサインを読み取ることが求められます。
ともに過ごす時間が長いと難しく考えなくても自然に読み取れるようになるでしょう。(体調不良を見抜くことはまた別問題です)
実はこの言語そのものによる情報以外の情報、非言語的な情報から相手の心情を読み取るスキルは人間同士の関わりでも大切です。人間は話し手が聞き手に与える印象において非言語による情報が9割以上(表情や身だしなみなどの視覚情報が55%、声のトーンや質などの聴覚情報が38%)を占め、言葉そのもの意味を示す言語情報は1割に満たないのです。これをメラビアンの法則と言います。
表情やしぐさから心情を読み取ることは一見難しいように思えますが、猫と一緒にいると意外と人に対しても非言語的な情報に意識が向けられるようになります。
4.小さな存在を全力で守ること
猫はとても母性本能が強い動物といわれています。母猫は全力で子猫を守り、独り立ちするまでの間は懸命に子育てをします。時には体の大きなオス猫と対峙したり、子猫を狙うカラスを追い払ったりします。
母猫とはいえ人間よりも遥かに小さな体で頑張る姿は心を打たれます。
まとめ
猫は自由気ままで一見すると身勝手に感じるかもしれません。しかし、その自由気ままな猫から我々人間はたくさんの大切なことを教えてもらっています。今までせっかちだった人間が、いつの間にか人のペースを理解したり待ったりすることを自然に身につけていくこともあります。
そしてその結果人間として成長し、以前よりも豊かな人間関係が築けるようになるのです。これらの変化が自然と起こり身につくことは、人間自らが気づき、行動していくからです。猫は人間に何かを教えようとしたり、無理強いすることはありません。猫との暮らしや関わりの中でごく自然と人間が学んでいるのでしょう。