脱走した猫の探し方
探し方①猫が隠れやすい場所
猫が脱走したときの探し方で大切なポイントは、猫の目線になることです。まずは隠れやすい物陰や隙間などをチェックします。脱走した猫は車の下や自動販売機の下、建物の隙間や裏などに身を隠している可能性が高いので、自宅周辺の人目につきにくい場所を中心に探しましょう。
猫の行動範囲はあまり広くないと言われています。外の世界を経験したことのある元野良猫などの場合は自宅から半径500メートル以内、子猫から室内飼育をしている猫の場合は半径100メートル以内にいる可能性が高いようです。脱走直後であれば、半径100メートル以内を徹底的に探しましょう。
マンションなどで猫を飼っている場合は、敷地内にいる可能性が高いと考えられます。ゴミ捨て場などの人けのないところも探してみてください。
探し方②見つけやすい時間帯
猫は夕方から深夜にかけて活動的になりますので、この時間帯を利用する探し方も有効です。日中は人の往来が多いですが、薄暗くなって人通りが少なくなると、脱走した猫が活動し始めます。
懐中電灯やライトで物陰を照らすと、猫の目が光って見つけやすいでしょう。怖がって隠れてしまった猫は、暗くて狭い場所にいることが多いので、猫を見逃さないためにも懐中電灯は必需品です。
探し方③雨の日はチャンス
猫は水が嫌いな習性があるので、肉球や被毛が濡れない場所にいる可能性が高くなります。猫が脱走した後に雨が降ってきた場合も、雨を凌げる場所にじっとしていますので、行動範囲が狭まり探し方が簡単になるでしょう。
探し方④エサでおびき出す
猫は脱走した後、エサにありつけていない可能性があります。空腹の猫には、エサでおびき寄せる探し方が効果的です。好物のエサやおやつを使って猫がだんだん近づいてくるのを待ちましょう。
猫の大好物である「またたび」の匂いは強いため、少し距離がある場所に置いたとしても、猫が気がついてくれるかもしれませんよ。
探し方⑤捕獲器を使用する
捕獲器を猫の行動範囲内に設置するという探し方もあります。住んでいる地域の市役所や付近の愛護団体から、捕獲器を借りられる場合がありますので相談してみましょう。
設置する場所は、人通りが少なく猫が隠れそうな場所を選びます。私有地に設置する場合には、必ず許可をもらいましょう。捕獲器は、脱走した猫の姿が見えているのに近づいてくれないときにも有効です。
脱走した猫を捕獲する方法
脱走した猫を捕獲する時には、普段使っているキャリーバッグなどを使用しましょう。猫が見慣れないバッグを使うと、脱走した猫を捕獲できたとしてもパニックに陥り、再び逃げ出してしまうこともあります。猫の匂いのついたグッズなどを使って安心させることで、捕獲がしやすくなるはずです。
キャリーバッグに入れられて興奮している猫は、バスタオルなどを上からかけて暗くすることで落ち着くでしょう。
素手で抱っこすると引っ掻かれることもありますので、バスタオルなどで猫を包んで安心させてあげる方法がオススメです。洗濯ネットの中が落ち着く猫もいますので、普段リラックスさせる際に使っているアイテムを持って捕獲に向かってください。
脱走した猫が見つからない時の探し方
猫が見つからない時の探し方①警察や保健所、動物愛護団体に相談する
猫が脱走して数日経っても見つからない場合、関係各所に届出を出しましょう。警察に届け出る場合は、猫の写真を見せて特徴なども詳しく伝えてください。
保健所や動物愛護センターも保護された動物が持ち込まれますので、届け出をしておきます。保護されたとしても先方から連絡が来るとは限らないので、こまめに問い合わせるようにしてください。
住んでいる地域を管轄している動物愛護団体に相談することも有効です。団体の施設内で保護している可能性もありますし、探し方のアドバイスがもらえるかもしれません。野良猫を保護する活動をしている団体もありますので、愛猫についての有力な情報を得られる場合もありますよ。
猫が見つからない時の探し方②迷子猫ポスター・チラシを作る
ポスターやチラシを作って、脱走した猫の情報を集めることも効果的な探し方です。猫の写真を大きく掲載し、名前や特徴などもわかりやすく載せましょう。
近所のスーパーやコンビニ、動物病院などにポスターを貼らせてもらえるよう協力をお願いし、多くの人の目に触れるようにすることが大切です。
SNSを使って猫の情報を拡散させる探し方もあります。その場合は個人情報を拡散しないよう、専用の連絡先を用意するなどの対策も必要となりますので注意してください。
猫が見つからない時の探し方③ペット探偵に依頼する
脱走した猫をどんなに探しても見つけられない場合、ペット探偵に依頼するという方法もあります。ペット探偵は動物行動学に基づき捜索を行い、何件もの捜索事例を持っているため、飼い主が思いつかないような方法で探してくれるかもしれません。
猫が見つからない時の探し方④猫が戻りやすい環境を作る
猫が脱走して探し方に困ってしまったら、猫がいつでも帰ってこられるように玄関や窓の一部を開けておくという方法もあります。
自宅の近くにいる場合には、そっと家の中に入っていることもあるようです。また猫は自分の匂いを嗅ぐと安心するため、家の前に猫のトイレを置いたり、トイレ用の砂を撒いたりすることで、猫が帰ってくるかもしれません。
まとめ
猫はちょっとした隙間から脱走を試みます。窓の閉め忘れや宅配便の受け取りの際などに、脱走することが多いようです。ふとした拍子に外へ飛び出すこともありますので、脱走防止対策をしっかりと行いましょう。
猫が脱走してしまった場合、まずは飼い主が落ち着くことが重要です。脱走直後であれば、それほど遠くへ行っていないはずですので、自宅周辺を徹底的に探しましょう。それでも見つからない場合は、今回ご紹介した探し方を参考に、色々と試してみてください。愛猫が再び飼い主の元へ戻ってきてくれるとよいですね。