フェレンデルシュターデン現象って何?猫が不気味な行動を取る3つの理由

フェレンデルシュターデン現象って何?猫が不気味な行動を取る3つの理由

猫ちゃんを飼っていると誰もが何も無い宙をじーっと見つめ続ける姿を見たことがあると思います。猫ちゃんの目線を辿ると何もないことが多く不思議な現象だなと、飼い主さん側としても気になっているのではないでしょうか。この現象について調べてみました。

宙を見つめる猫ちゃん

夜の街で立ち上がる猫

猫ちゃんが急に動きを止めて、何も無い場所を見つめ続ける姿を見たことはありますか?猫ちゃんを飼っている人の多くは目にしたことがあると思いますが、飼っていない方でも最近はTwitterなどで、その場面の動画や画像を目にすることがあるのではないでしょうか。

一匹ならまだしも、複数の猫ちゃんが同時に動きをとめて同じ方向を見たりすることもしばしばあります。

猫の謎の行動「フェレンデルシュターデン現象」

おばけの格好をした猫

「フェレンデルシュターデン現象」という言葉を耳にしたことはありますか?

猫ちゃんが何も無い宙を見ている姿を見た猫好きさんの間で、よく話題になる説です。

1957年のドイツで物理学者のリーゲン・シュターデンという博士が霊の探知や捕獲をする研究に携わっていました。

博士は自分の飼っているフェレンゲルという名前のネコが時々、何もない空間を凝視していることに気がつき、どうしてそんな行動をとるのか不思議に感じ霊と関連性があるかもしれないと考えました。

多くの研究を重ねていく中で博士は「猫には霊が見えており、宙を凝視するときには霊がそこにいる」という結論にたどり着いたのです。

でも実際にはこれは、2ちゃんねるのスレッドに書き込まれた作り話です。多くの人に広まったため、2ちゃんねる以外のホームページなどでも見かける言葉になったのです。

猫ちゃんが宙を見ることに関してはより現実的な説がありますので以下でご紹介していきます。

猫が何もない場所をじっと見つめる理由

何かを見つめる猫の横顔アップ

いざ同じ方向を見てみると、私たち人間には特に何もないようにうつります。ちまたでは幽霊でも見えているのでは?といった話も多くありますが、研究的には人間よりも優れた目や耳、鼻の影響で見ることが多いそうです。

①ホコリや小さな虫を見てる

ハロウィンの飾りの蜘蛛を見る猫

目から入ってくる光は網膜にある2つの視細胞「桿体細胞」と「錐体細胞」によって処理されます。

「桿体細胞」は、暗い場所で動きを捉えたり物を見分けたりするときに役立てられます。この細胞の数が猫ちゃんの場合、人間の6〜8倍もあるため、暗い場所でも問題なく見えます。

夜間の暗い部屋で、猫ちゃんが何もない暗闇を見つめている場合は、「桿体細胞」の働きで人間には見えない小さな虫やホコリを見ているのかもしれないですね。

また猫ちゃんの網膜層の奥には「タペタム」という反射板があります。これにより入ってくる光を反射させて、視細胞を活性化させます。

昼間に猫ちゃんらが何も無い場所を見つめたりしているときは、空気中のホコリや塵そして小さな虫が反射した日光に反応しているのです。

②人には聞こえない音を聞いている

猫の後ろ姿アップ

猫ちゃんの耳はとても優秀です。低音に関しては人間の耳に分がありますが、高音域に関しては猫ちゃんの方が圧倒的に有利です。

犬よりも良い耳をもっている事に加えて180度耳を動かして使うこともできますので、人間よりも音の出所を正確に聞き当てることができます。

そのため何も無い宙を見ているように見えても、実際は人間には聞こえない高音域の音に集中している可能性もあります。(虫やネズミの鳴き声など)

③人には分からない何かのにおいを嗅ぎ取った

猫の鼻のドアップ

人間よりも何万倍も優秀な鼻を猫ちゃんはもっています。ご飯を食べる際にも味覚ではなく嗅覚を頼りに食物を取り入れています。

体調が悪いなどの理由で鼻が乾いて嗅覚に頼れないときには、ご飯を目の前に置いても認識ができなくなることも。そのぐらい鼻という器官は猫ちゃんにとって大切な部分です。

よって嗅ぎ取ったことのないにおいや、興味のあるにおいを嗅ぎ取った際に、においの漂っている宙を見ているかもしれません。

まとめ

何かを真剣に見つめる青い目の白猫

猫ちゃんが何もない宙を見ている姿を見かけたとき、一緒になって探してみる飼い主さんも、何だろう?と不思議に思ってもそのまま放置してきた飼い主さんもいると思います。

実際には体の感覚器官を使っている結果と理解したので、特別ではない行動なんだなと認識ができましたね。猫ちゃんが感覚器官を正常に使用できている証拠でもありますので、温かい目でみてあげましょう。

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