猫ちゃんの集会
空き地や公園などで猫ちゃんたちが集まっている姿を見た事はありますか?
猫ちゃん独自の習性ですが人口の少ない地域では比較的見かけすい光景です。どこからかやってきた猫ちゃんがわらわらと集まり、各々が好きな事をして過ごしています。
猫の帝王『パウル・ライハウゼン』の説
「猫の帝王」と呼ばれていたパウル・ライハウゼンが1973年に猫の集会についていくつかの共通点をあげたものを発表しました。
今から40年以上も前から既に「猫の集会」はあったということです。
- オス猫もメス猫もいる
- 距離感は1.8m〜4.5m
- 時々舐めたりグルーミングしたりしている
- 基本的にじっと座っている
- 敵対的な行動はほとんどない
- たまに一晩中鳴き続ける
- 真夜中過ぎに自分たちのテリトリーに帰る
こうした特徴的な部分を発見できたのですが、しかしそれがどうしてなのか理由の解明には至らなかったようです。
猫の集会について現在解明できている部分
集会が真夜中に開かれるのは?
よく「猫ちゃんの集会は真夜中に開かれる」と多く言われていますが実際には夕方から夜にかけて町内の猫ちゃんたちが集まるというのはよくあります。
集会をする理由
猫ちゃん同士のコミュニケーションの強化を測っている説が有力です。
猫ちゃんは自分のテリトリーを持つ生き物ですが1つの餌場を自分で独占しているわけではありません。同じ餌場を共有している猫ちゃん同士、他の猫ちゃんに邪魔をされないようにコミュニケーションを通じて縄張りの強化を行う意味があります。
集会所では何をしているのか
やっている事といえば単純にお互いに距離をとりながらじっと座っています。
集会に居る猫ちゃんたちはもちろん「そのエリアに住んでいる猫」になりますが人間のように世間話をしたりするわけではありません。
中には親子の猫ちゃんや兄弟猫ちゃんがいる場合もありますが、そのような猫ちゃんたちは特別にお互いに寄り添って座っていたり毛繕いしあったりするようです。
猫の集会でのマナー
猫ちゃんたちお独自ルールで一定の距離をとることはマナーとされています。
決して仲が悪いわけではなくいわゆる人間の「パーソナルスペース」があるのです。一定の距離より入ってほしくないという気持ちがあり、それを尊重するのがルールになります。
たまに気弱な性格の猫ちゃんが「もう少し離れてよ」と他の猫ちゃんに鳴く場合もあるくらいです。
ちなみに集会では喧嘩をすることは基本的にありません。
猫の集会メンバー同士でも昼間で会ったときは知らないふり
夕方から夜にかけての集会でそれぞれ出会った猫ちゃんが昼間に出会うと全く違った顔を見せます。お互いに知らないふりをするのです。
人間の場合は「忘れたのかな?」と相手に思わせてしまうと失礼にあたるので「昨日はどうも」と挨拶したりするのですが、猫ちゃんたちの場合は逆になります。
本来猫ちゃんという生き物は単独で狩りをする生き物です。大勢で動いてしまうと、獲物に気づかれてしまい逃げられる可能性を大きくしてしまいます。そのため知らないふりをし、獲物に気づかれないようにお互いに気遣っているといえます。
まとめ
不思議に思われていた猫ちゃんの集会もしっかりとした理由があったの行動だと少しずつ解明されています。のんびりとしているように見えても猫ちゃんたちの中では「顔合わせ」だったり「気ままなコミュニケーション」をとったりとしているので、生存するための行動であるといえます。
これから集会を見かけたときは今までと違った見方で見ることができるので、面白いかもしれません。
女性 匿名