保護センターにやってきた子猫
とても寒い冬に保護センターに、子猫だけが保護されました。親猫はいません。鼻水が出てくしゃみもしています。見てすぐに、猫風邪だと分かりますが、それだけではなく、体温がかなり下がっていました。危険な状態です。
センターでは、とても適切な治療ができないとの事で動物病院に連れて行きました。診断は、風邪と低体温状態、また、暫くご飯を食べてないらしく体重もかなり軽かったのです。
推定生後1~2か月くらいでした。まずは、ドライヤーで体を温めながら、点滴を入れてもらいました。数時間後、なんとか、少しずつではありますが、体温が上がってきたので、暫く保温が効く病室に入りました。
更に数時間後、少し顔を上げてきたので、落ち着いて顔をよく見たら、片目が閉じたままで眼球がありませんでした。そして数日間の入院後、保護センターではなかなか退院後のケアが行き届かないので、我が家の猫として迎えることにしたのです。
日々の生活の中で気を付けていること
低体温と低体重でしたので、まず家の中での保温に注意しました。
退院後、体温は標準に戻っていましたがまだまだ寒い季節でしたので、天気のいい日は、日光が入る部屋に猫ベッドを置き日向ぼっこをさせて夜はケージの中で休ませていたので、ベッドの中に小さい湯たんぽを入れ、周りに大きい湯たんぽを置いて、寒くならないようにしていました。
もちろん、ケージの中の猫ベッドは、ドーム型のものを使用していました。湯たんぽは低温やけどをしないようにタオルなどでくるんで置いていました。またなかなか、風邪の症状が改善しないので、毎日薬を飲んでいました。
ご飯は、ドライフードを少しお湯でふやかして与えていました。体調に変化がないかと、毎日気を使っていました。
片方の目は完全に瞼を閉じたままですが、高い所に登ったり、玩具で遊んだり、ご飯を食べたりと、日常生活での支障は何もありませんでした。また、排泄も上手に匂いを感じながら、トイレに入っていました。失敗は一度もなかったのです。
保護してうれしかったこと
先住猫がいたので、完璧に風邪が治った状態で、時々一緒に遊ばせていました。
さすがにまだ生後2か月くらいの子猫なので、元気になったら思いっきり部屋中を走り回っていました。先住猫とも、嬉しそうにじゃれ合っていました。
とても瀕死の状態で保護された子猫とは思えないくらいに回復していたのです。その姿を見ていると、我が家の猫に迎えて良かったと思える瞬間です。
今の様子
その後は、ご飯もよく食べて、排泄なども問題ありませんが、やはり時々くしゃみをしたりします。
一旦風邪の症状がなくなって完治したかと思ったのですが、1~2か月後にまた、同じような症状が出てきました、ワクチンは打ってあるのですが、まだ完璧ではなかったようで、風邪の症状が出てきたらすぐに動物病院に行くようにしています。
まとめ
瀕死の状態だった子猫を我が家に迎えることは、少し勇気が必要でした。
退院後のケアは大変ではないかとも思っていました。ただ、少しずつ元気になっていき、子猫らしい行動が見ら見られるようになってくると、見ているこちらが幸せな気持ちになります。
保護施設には、多種多様な犬猫が収容されています。その中から1匹でも家族として迎えてあげられたら、一つの命を救うことができます。
猫を飼おうと思った時、保護施設、ボランティアの譲渡会、ペットショップなど、選択肢はいろいろあると思います。その中で、家庭に合った所から、猫を迎えてもらえたらと思います。できれば、保護施設からと願います。