猫好きさんが思わずツッコミを入れたくなる猫に関することわざ
猫に関することわざの中には、猫に対する誤解が生じているものがあります。ことわざは普段の会話の中で何気なく使ったり、試験勉強のために必死に勉強してきた方も多いでしょう。
普段あまり意識しないことわざを猫好きの立場から触れると、思わず笑ってしまったり、ツッコミを入れたくなるものがあります。今回はことわざを通して改めて猫について考えてみましょう。
1.有っても無くても猫の尻尾
意味は「有っても無くてもいいもののこと」です。猫にとって尻尾は大切な役割を果たしているため、猫好きとしては無いと困ると反論したくなります。
猫は感情表現のツールのひとつとして尻尾を使います。また防寒具に役立てたり、体のバランスを保つためにも役立ちます。また、無尾の猫同士の繁殖では子猫が死んでしまいます。よって猫の尻尾は重要なものだといえます。
2.猫に鰹節
これは猫のそばに好物の鰹節を置いておくと取られてしまってもしかたがなく、過ちが起こりやすい状況を例えた言葉です。
確かに納得できますね。しかし、猫のそばに人間用の鰹節を置く行為は猫の身体に悪影響があるという面でも過ちかもしれません。猫に鰹節を与えるときは必ず猫用の鰹節にし、与えすぎないように気をつけましょう。
また、尿路結石になるリスクの高い猫や既に治療中の猫には与えないでください。
3.犬は人に付き、猫は家に付く
これは犬は飼い主に従い、猫は住み着いた場所に執着するという意味です。猫はあくまでも、その家を気に入っているため人には懐かないと猫嫌いの人はよくこのことわざを用いて語ります。
しかし実際に共に暮らしてみると、このことわざとは違う猫の一面に気づくはずです。そう、猫だって人に懐きます。犬とは違った愛情表現で、異なるアプローチで猫は人に愛情を伝え懐いてくれるのです。
4.猫は三年の恩を三日で忘れる
これは、猫は三年飼ってもその恩を三日で忘れてしまうと感じるほどつれない動物であることのたとえです。確かに猫は素っ気ない態度を取っているように感じがちです。
でも猫も家族に迎え入れてくれた人間に対してはきちんと恩を感じているはずです。その証拠に、猫が来てからネズミが出なくなり助かったという一般宅や農家などは多数存在します。
そして、「愛猫の死後、愛猫が夢に出てきてくれた」という方や「亡くなった愛猫の首輪の鈴の音が聞こえた」など不思議な体験をした方もいらっしゃるようです。
猫も恩は感じているでしょうし、人間も幸せな時間を共に過ごす猫に対して恩を忘れてはならないと思います。
5.猫にともなれば虎にもなる
これは同一人物であっても、時と場合により大人しくもなれば凶暴になることもあるということです。これは人に対するたとえですが、猫でも同様のことがいえるでしょう。それは母猫が子猫を守るときです。
母猫は子猫のためなら全力で闘います。子殺し(オス猫が自分自身の子孫をより多く残すため、メスの発情を促す目的で他のオス猫の子猫を襲撃すること)にやってきた、自分よりもはるかに身体の大きなオス猫でさえ必死に闘うのです。
他にもカラスの襲撃にも果敢に立ち向かいます。猫の母親はとても逞しく素晴らしいものです。人間である筆者らも見習うべき立派な姿勢だと感じます。
まとめ
今回は複数ある猫に関する諺の中から思わずツッコミを入れたくなるものを抜粋し、猫好きの立場からツッコミを入れさせていただきました。
このように改めて猫に関する諺に触れてみると、猫に対する誤解が多かったことがわかります。未だに誤解が解けず、虐待されたり捨てられてしまう猫は後を絶ちません。
猫ブームといわれる現在、今一度諺をきっかけに猫について考えるきっかけになれば幸いです。