きっかけは先住猫の脱走でした
室内飼いの猫が
11月の寒い夜、古い玄関の引き戸を開けて、オスの茶猫 6歳が脱走してしまいました。その夜から近所をずっと探し続けること数日。茶トラ猫は帰ってきません。完全室内飼いでしたので「交通事故にあってないか。お腹がすいていないだろうか。」とても心配でした。
猫の鳴き声がする?
先住猫が脱走して1週間。小雨が降る日のことです。
「にゃ〜にゃ〜」
と外から弱々しい鳴き声が。
「もしかしたら?」
と声がする方向を探しに行くと、室外機の隙間にいました。こちらを見あげるびしょ濡れの子猫が。
保護したものの
動物病院に連れて行くと、生後1.5ヶ月のオス猫と言われました。「譲渡先を探さなければ」その言葉が頭をよぎりました。
脱走した猫のことで頭がいっぱいで「他の猫の臭いがすると、先住猫がかえってこないのではないだろうか?」という不安の方が勝っていました。
先住猫は4歳の時に譲って頂いた保護猫で、おそらく今まで、1匹だけで飼われていたのではないかと思われます。「猫が増えることがストレスになるのではないか?」と心配でした。
元気いっぱいの子猫
子猫はとても元気でご飯もモリモリ、ずっと動き回る感じです。シッポがカミナリのように、ギザギザと折れ曲がっています。
先住猫の帰還
そんな中、脱走14日ぶりに茶トラ猫が帰ってきました。おそらく水しか口にしなかったのでしょう。ガリガリに痩せてふらふらとした足取りです。
14日間開けっ放しにしていた玄関の引き戸を急いで締めました。保護団体の方、動物病院や保健所、ご近所の方々皆さんの力をお借りして無事に帰ってきました。迷子チラシの張り出しや、脱走した時の対策など教えて頂き、本当に有り難かったです。
先住猫との初対面
その日、子猫は一番奥の部屋でゲージに入っていました
しばらくは合わせない方がいいだろうと考えたのです。しかし、茶トラが部屋の戸を開け、ゲージの中の子猫を発見してしまいます。
「えっ、なに?」
みたいな感じでしばらく動きが止まります。
「どうしよう?」
多頭飼いができるかどうか心配です。
子猫の方が
「シャー」
と威嚇をします。
先輩猫はガリガリに痩せて体力が無い為か、フラフラと別の部屋へと移動していきました。その為、やはり2匹目を飼うのは難しいかもと思い譲渡会にも参加しましたが、飼い主が見つからず困ってしまいました。
一緒に生活しているうちに
しかし、数日過ごすうちに、お互い慣れてきたようです。
先住猫が子猫を頻繁にグリーミングしてかわいがります。子猫も威嚇することが無くなり、成猫の後をくっついて歩き回る様になりました。2匹の相性が良くてホッとしました。
まとめ
先住猫が脱走していなければ、家の窓を閉め切っていて、子猫の鳴き声にも気付かなかったかもしれません。いつ帰ってきてもいいように、窓を数カ所開けていたいたので、小さな鳴き声に気がつく事が出来ました。
最初は相性がいいか心配しましたが、先住猫が受け入れてくれた事がありがたかったです。そんな子猫もすっかり大きくなり、今では先住猫よりも貫禄があります。とても人懐っこく、おしゃべりな甘えん坊です。
仲良く過ごす2匹を見ていると、いまでは保護してよかったと心から思います。