耳で表す気持ち
1. 耳をぴんと立たせる
好奇心旺盛な様子を表しています。「なになに?なんなの?」と興味を示しております。
また飼い主さんに「ご飯ほしいです」と何かを要求している気分のときにも見られます。
猫ちゃんの情報源は耳から仕入れることが多いため、気になるものがあったりするとその方向に傾けようとします。
2. 横に寝かせている
ゆったりとリラックスしているときに見られます。
特に寝ているときはこの状態のことが多いです。また猫ちゃんによっては少し耳を前に傾ける子もいます。
意味は同じで丸くなってリラックスしていたり、毛繕いするときなどに見られます。
下に記載する「イカ耳」と間違いやすいですが、違いは目を細めて心からリラックスしている表情です。
3. 真後ろに向けてぴったり伏せる
耳がぴんと外に向いている状態をイカの耳に似ている所から「イカ耳」と呼ばれています。
怒っていたり怖がっていたりするときにします。その場合はあまり触れることはせず放っておいて気分が直るのを待っていた方が懸命です。
一方で、何かに失敗しバツが悪いときに一瞬イカ耳をしたり、毛繕いや爪とぎなどで単純に顔に力が入っているだけの時にも見られます。
4. 後ろに伏せているが耳の先は上を向いている
かなり怒っている状態です。戦闘モードのときにも見られ「やるのか?」と強気の姿勢です。
5. ぴんと立てて左右別々にあちこち動く
警戒中のサインです。「なんだろう?」と思ってあちこちに気持ちを向けて、情報収集に集中しています。
最初の「耳をぴんと立たせる」にもありましたが、こちらはより集中した時に見られる仕草です。
猫ちゃんにとっての耳
動物として猫は犬よりも感情が分かりにくいといわれています。
しかし感情に出さないというのは間違いで、正しくは感情に出せないというのが理由です。元々顔に点在する表情筋が少ないのです。
猫ちゃんは単独で生活する動物ですので、人間のように他者とのコミュニケーションを必要としなかったからと考えられています。
表情筋
顔の細かな表情を作り出すためのものです。人間はおでこやほほ、目や口などに約30種類の表情筋があるといわれています。
一方で猫ちゃんは表情筋の数も、筋肉量も少ないです。しかし、感情に乏しい動物なのではなく体全体を使って感情や気持ちを表しています。
その中で一番分かりやすいパーツが耳といわれています。
耳が良い
猫ちゃんの情報源ともいえる耳はとても優秀です。
遠くの音まで拾うことができ、犬よりも聞こえているといわれる程です。飼い主さんとそうでない人の足音の聞き分けだってできます。
まとめ
耳は思っていた以上に感情を表しています。
目やしっぽなどでも気持ちを表してくれますが、耳にも注目してもらえると理解を深めていただけると思います。
犬のように表情で表せない分、飼い主さんが心の機微を読み取ってあげないといけません。タイミングの良い行動をしてあげると、猫ちゃんはもっと喜んでくれます。