気持ちを切り替えられる理由
猫が、気分屋と言われても仕方がないのかも知れません。
猫のコロコロ変わる気分を見ていたら、誰しもそう思ってしまうのです。
猫の気持ちが切り替えられる疑問を解いてみましょう。
1.猫はプラス思考
猫は、気持ちを切り替えるプロと言えるかも知れません。
野生の暮らしをしてた頃は、狩りをしながら生活します。獲物を見つけても、確実に確保するのはかなり至難の業なのです。
獲物を逃がしたときに、落ち込んでいる暇はありません。落ち込んでいては生きていけないからなのです。
そこで猫は瞬時に気持ちを切り替え、また狩りをし続けます。
2.猫は忘れっぽい性格
猫の気持ちの切替えは、性格がそうさせているのかも知れません。
何か目的があって行動していたのに、ふと見ると違うことをしている、忘れっぽい性格からきているようです。
目的地に着く間に、ほかのことに興味をそそられると、すっかり忘れてしまうのです。
「あれ?何しにきたっけ?」と猫も思うのですが、「まあいいか」とすぐに切り替えてしまうのでしょう。
3.猫には協調性がある
野生の猫は、一人で生き抜くために、自分のペースを守り続ける一方で、ペットとして生活する猫は、協調性を身につける性格に変化してきたと言われています。
甘え上手な猫、飼い主に寄り添う猫などになるのは、生活環境の変化が関係しているようです。
気分屋と言われる猫も、協調性があるからこそ、気持ちの切替えができるのでしょう。
叱られた後にお腹を出して甘えるのも、「仲良くしよう」と言う気持ちがあるからだと思います。
4.猫は楽しいことが好き
猫はとにかく、楽しむ心を忘れません。時間、季節、天気などで猫の気分は変わります。これらに猫の気持ちの切替えがあるようです。
猫は昼間の時間よりも、夜中から明け方にテンションが高くなります。
繁殖期の季節には、オス猫は活動的になり、メス猫もいつもより激しく体を擦りつけて喉を鳴らします。
夏の暑い季節や寒い季節は活動を控えるのですが、秋や春は猫も体が軽くなり楽しい気分になるようです。
雨が降ると窓から見る景色も悪くなり、また外の猫も歩き回れなくて寝て過ごすことになります。しかし、猫は寝ている間に、楽しいことを想像するなどして、気持ちを高めて体を休めているのでしょう。
コロコロ変わる猫の気分
猫は、気持ちの切替えのスイッチがどこかに隠れているようです。甘えてきたかと思うと、急に怒りだすと言うような、気持ちの変化が見られます。
猫の気分は何パターンかあり、そのときの気分で役者のようになりきるのです。猫に気分スイッチが押されたパターンを紹介してみましょう。
子猫気分
子猫だけでなく、成猫でも子猫気分になるときがあります。飼い主の膝に乗ったり、甘えてごろごろ喉を鳴らしたりするときは、子猫になった気持ちでいるようです。
ペット気分
猫もペット気分になるときがあります。飼い猫なので当たり前なのですが、飼い主がいることを嬉しく思う気分になるのです。
名前を呼ぶと返事したり、ご飯をねだったり、一緒の布団で寝るような警戒心が全くない状態です。
野生気分
可愛い表情の裏には、野生の気分になることもあります。野生気分のときは、本能や習性がむき出しで攻撃的になったり、警戒心が強くなったりします。
どこでどうスイッチが入るかは未定ですが、たまに野生気分になると、勢いよく走り回り、時には声を出しながら猛スピードで駆け抜けます。攻撃的なので、手を出すと噛まれてしまう恐れもあります。
親猫気分
飼い主のことを子猫として見ていることもあるようです。猫の方が親で、子猫の飼い主を守ろうとするのです。
親猫気分になるのは、メス猫に多いようです。
親猫気分のときに見せるのは、舐めてくれたり、遊びに加わらなかったり、捕まえた獲物を持ってきたりしたときは、大人の気分に浸っているようです。
まとめ
猫の気分がコロコロ変わるのは、悪いことではありません。
人間からすると、驚かされる場面になってしまいますが、猫なりにストレス発散させる方法なのでしょう。
いろんな顔を持つ猫ですが、猫の本能でもあり身についた性格でもあるのです。
飼い主さんは、猫の気分に上手く付き合っていってあげると、良い関係が生まれるのかも知れませんね。