猫の寿命
家で飼われている猫の寿命は、そもそも14〜16年程度が平均とされています。生後6か月までは「子猫」と言われ、生後7ヵ月~2歳ごろまでを「青少年期」、3歳~6歳ごろを「成猫期」となります。そして7~10歳で「中年期」、11歳~14歳ごろが「高齢期」、15歳以降は「後期高齢期」と言われます。
猫の年齢の見分け方
ペットショップなどでは、ハッキリとした誕生日が分かっていますが、
- 野良猫を保護した場合
- 譲り受けて猫を飼った場合
などのときには、猫の誕生日が全くわからないこともありますよね。そのようなときには、以下のような方法で推定年齢を調べてみてください。
1.子猫の見た目から判断する
まだ子猫のときには、成猫よりも比較的推定がしやすいです。
- 目が開かず、耳の穴も開いていない場合は、生後2週間未満
- 目や耳の穴がが開き、歩くようになるのがおおよそ、生後2週間
- 歯が生え始めたら、生後1か月程度
- 乳歯が生えそろったら、生後2か月程度
と推定することができます。
2.猫の歯を見る
子猫を飼い始めて年齢が分からないときには、まず「歯」に注目してみてください。子猫は乳歯が生えており、生後6か月頃になると乳歯が抜けて永久歯が生えそろいます。
この状態から年齢を推定することができるでしょう。また、生後6か月になると猫は今までより活発になったり、少し大人びた顔になったりしますのでそれらに着目して推定してみてください。
3.被毛を見よう
猫の被毛から年齢を推定する方法もあります。産まれから4歳くらいまでが被毛も最も輝き、ツヤのある状態です。
しかし、
- 5〜6歳になると口周りに白い髭が増える
- 7歳以降になると被毛に白髪が交ざる
- 10歳以降になると白髪が増え、毛が抜けたり毛艶が悪くなったりする
などといった特徴があります。しかしこの特徴は必ずしも、とは言えず、腎臓病によって早い年齢から毛づやが悪くなってしまうこともあります。
4.歯の色を見てみる
猫の歯は乳歯から永久歯に生え変わったとき、最も白くて輝きがあります。歯が真っ白な状態にあると「1歳未満」である可能性が高いです。
そして、
- 少し黄ばみがある場合は2〜3歳くらい
- 歯石や摩耗がある場合は4〜6歳くらい
- 歯が擦り減り歯茎が目減り、歯石があると7〜10歳くらい
- 歯が抜けている場合14歳〜それ以上
などといった特徴があげられますが、こちらも一概には言えないので、参考程度に推定することができます。
5.目の水晶体を見よう
猫を暗めの部屋へ連れて行き、「医療用の淡い光」を放つ医療用ライトを20cm程度離れて瞳に当てます。そうすると角膜反射光があり、その他にも小さな光が複数個あります。
その小さな光の大きさから判断します。ペンライトを当てたときに同方向に動くものが「前面光」、反対に動くものが「後面光」です。
- 上記の光の大きさが同じ場合は4歳以下、または4歳程度
- 後面光の方が大きく1.5mmくらいだと、4〜7歳程度
- 前面光が1mm、後面光が2mmくらいの場合は、9〜13歳程度
- 前面光が3mm、後面光が4mmくらいの場合は、15歳〜それ以上
これらのように推定されます。
猫の年齢推定は実は医師でも難しい
体重や体の大きさで年齢を見分けようにも、「食事」によっては平均よりも異なる可能性もあります。被毛も持病があったり、栄養状態によっては年齢に関係なく状態が悪くなったりしていることもあるので、動物病院で見てもらっても推定は難しいと言われています。
しかし、ワクチン接種やフードの切替え期が分からない場合には、自分で考えるよりも動物病院でおおよその推定をしてもらうのがおすすめです。
まとめ
保護をした猫や譲ってもらった猫は、誕生日が分からないために年齢を知りたいことありますよね。そのようなときは被毛や歯の色、状態をみておおよその年齢を推定することができます。
しかし、持病や状態によっても異なるので簡単には判断ができないのが現状です。