どんなときに猫は伸びをする?
「伸び」って猫だけでなく、人間も行いますがそのシチュエーションは様々です。では具体的にどういったときなのでしょうか。ご紹介させていただきます。
1.寝起きに筋肉を動かすため
人間や猫もですが「睡眠中に動かしていない固まった筋肉」を伸びをすることで動かして、活発に働かせることができます。
寝起きはぼーっとしてしまったり、力が入らなかったりすることも私たちにも良くあることですが、猫がもし同様のことがあれば、自然界で生き抜くことはできません。
なぜなら、天敵に狙われているときに寝起きでぼーっとしていると、襲われたり攻撃をされてしまったりして、猫の命にも関わることもあるからです。ですから、目覚めてすぐに伸びをし「俊敏に動けるようにするため」にも、このような行為をするんですね。
また同時にあくびをすることもありますが、これはただ眠たいだけではなく睡眠中に低下した酸素濃度をあげて「脳を活発に動かすため」に、あくびをするんですね。このように猫は寝起きに「今から動くぞっ」と気合を入れているときに、ンー!っと伸びをするのです。
2.血圧をあげるため
猫は、
- 目覚めたとき
- リラックスしているとき
などは血圧が低くなっています。しかし、そんなときに伸びをすれば血圧をあげて血流が増え、筋肉や脳に十分な血液を送って活発な動きを促すことができます。
ちなみに、猫の収縮期血圧の中央値の平均は「110.4〜132.4mmHg」になっています。
3.警戒しているとき
猫の伸びって、ただ寝起きにするだけのイメージが強いですよね。しかし、その行動は実は「カーミングシグナル」であるかもしれません。
猫が何かをきっかけに「怖いな」「不安だな」などの警戒をしているときに、「自分を冷静にさせて落ち着かせようとするため」に伸びをすることがあります。
このカーミングシグナルは様々な種類がありますが、この他にもあくびやグルーミングも「自分を落ち着かせようとする行為」にあてはまります。
自分の感情を「自分の行動」でコントロールするなんて、何だか賢いですね。
4.デトックス効果
猫の伸びには、驚くことに「デトックス効果」もあります。伸びをすると筋肉が動きリンパや血液の流れが良くなりますので、そのときに体にたまった「二酸化炭素や乳酸などの老廃物」を排出することができます。
健康維持にも、伸びは欠かせないのかもしれませんね。
5.ただ気分転換にしている
猫は「ただ理由もなく何となく気分転換に伸びをしている」こともあります。
人間もふと疲れたときや次のお仕事をするときなど、気持ちを切り替えるために伸びをすることもありますよね。
猫もそれと同様に「何しよっかな」「そろそろ起きてご飯でも食べようかな」などと、気分転換に伸びをしていることもあります。
まとめ
猫の伸びって単純に、寝起きにしているイメージがありますよね。確かに寝起きに血圧をあげるため、伸びをしたり筋肉を動かしたりすることもあります。
しかし、猫は
- 自分を落ち着かせようとしているから
- デトックス効果があるから
- 気分転換をするため
などを理由に伸びをしていることもあるんですよ。
自分を落ち着かせようとしているときには、不安や恐怖などで自分を冷静にさせようとするときに見られます。このように、様々なシチュエーションで猫は伸びをします。
「猫が今どうして伸びをしているのか」を見極めてみてみると、現在の猫の感情を読み取ることができるかもしれません。